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虹色ライフの小説のデータが消えたのでもう載せることは出来ません。
すみません。 ラストが知りたいかたはぜひコメ欄に。 |
小説なう
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【第8話:disappear〜存在〜】
「どういうことじゃ!百合」 王様が驚く。 「百合?」 「私の名前は、虹百合。よろしく」 「よ、よろしくお願いします」 名無しがおどおどしながら言う。 「藍色の守護者がこないとはどう言うことじゃ?」 「彼女は、権利を捨てた。藍色の守護者になる権利を。手紙を捨てた。契約の手紙を。つまり、寝返った」 静かに、よく通る声で虹百合は話す。 「嘘…だろ」 「早いの、別れというものは。まぁいい。とっとと進めてくれんか。裏切った奴を待ったって来るわけない」 アララギは関係ないといった風に話す。 「ええ、そうね。ではあなた方にこれを」 虹百合が歌い出す。 この国の言葉ではない。 どこかの歌。 彼女が歌い終えると、それぞれの前に服と武器が現れた。 「使者の証の服よ。それに着替えて」 「い、今ですか?」 「そうね…。誰でもいいから6人!女は女に男は男について。それと名無し、あなたはシャワーに行ってらっしゃい」 「あ、はい」 -着替え終了- 「さぁ、皆入りなさい」 虹百合が合図すると、皆が一斉に部屋に入ってくる。 「どうですか?着た感想は」 「あの、こんなキラキラした服…私が着ていいのかな?」 「うん、なんか動きやすいし。いいと思う」 「男に蒲公英って…」 「中々よいな。だが、へそ出しというのは…」 「フードもあるし、この衣装、スッゴい可愛い!」 「ふりふりしてるのは別に構わないんですけど…。この羽はどうにかならないのですか?」 肯定や否定、様々な意見が飛び交う。 「では、武器を持ってみよ」 名無しは【静寂の歌姫:薔薇の剣】 カリンは【戦華の歌姫:金木犀の鞭】 タンネは【春風舞う:蒲公英の金槌】 アララギ【新緑の朝露:蘭の杖】 アサヒ【笑顔の裏側:朝顔の囁き】 シオンは【天の恵:紫陽花の安らぎ】 「僕の武器ってマイクなの?」 「私に至っては花籠なんですが…」 「それは先代もそうだから仕方ないのよ」 「あぁ、はい」 「そういや、名無しの名前どーすんの?」 タンネがいきなりな提案をしてきた。 【第8話:disappear〜存在〜】 end |
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【第7話:everyone〜集合〜】
「ここが…マルバール」 名無しは王宮の門の前で驚いていた。 自分はこんなところには場違いではないか。 そんなことを思ってると、後ろから名無しの肩を叩く人物がいた。 「誰…ですか?」 振り向くといたのはカリンだった。 前髪で、名無しは彼女の顔がよく見えない。 そんなことにもかかわらず、カリンはニヒッと笑う。 「私はカリン。あなたも七色の使者に選ばれたの?」 「…うん」 「へぇ、お名前は?」 「ないの」 「ナイノちゃん?」 「ううん、名無しなの」 「?」 「早くに両親を亡くしてホームレスで自分の名前も覚えてないの」 「…あっ、なんかごめんね?」 「大丈夫。慣れてるから。行こう、カリンちゃん」 「う、うん」 名無しがいきなり走り出したのでカリンは慌てて後を追いかけた。 「手紙を見せなさい」 門番に声をかけられた。 二人とも、封筒を見せる。 門番は彼女たちを先へと進めた。 「中に入ったら、大広間に行きなさい」 「はい」 -大広間- カリンが大広間らしき扉の目の前に立つと扉が勝手に開く。 「さぁ、入って」 「私から!?」 名無しは緊張した面持ちで大広間の真ん中まで歩く。 ボロボロの服に長い髪。 やはり、場違いだ。 続けてカリンも入る。 真ん中にはもう4人が集まっていた。 そして、その後ろ-王座-には王様、横には王女が座っている。 二人が真ん中に着くと、タンネが声を上げた。 「あの、自己紹介とか…。しないんですか?」 王様をチラリと見る。 「ああ、別によいぞ」 ふと、気付いたように王様は言う。 「俺はタンネ」 「私はアララギだ」 「えっと、僕はアサヒです」 「私はシオンです」 「えっと、カリン」 「…」 最後の一人、名無しだけが黙る。 「君は?」 アララギが助け船を出す。 しかし、名無しは黙ったまま。 「この子は、名無しちゃんです。名前がないそうで…」 カリンが皆に説明する。 「そうかい、まぁ気にすることはないよ」 「あ、ありがとうございます!」 「さぁ、あと一人だな」 「来ないわ」 王女が冷たい声で言う。 「は?」 「最後の一人、【藍色の守護者】は来ないわ」 【第7話:everyone〜集合〜】 end |
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【第6話:シオン〜紫陽花〜】
「…オン!起きなさいシオン!」 暗闇の中で誰かが彼女の名前を呼んでいる。 『誰…?』 目をゆっくりと開ける。 そこには、彼女の姉がいた。 「お姉様!」 「シオン。起きろってんじゃん」 「すみませんわ」 いそいそと準備する。 シオンの姉は社会人である。 今日は彼女の出勤日である。 「ほら、早く食べちゃって!片付けなきゃいけないんだから!」 「ええ…」 眠い眼を擦ってベーコンと卵焼きを頬張る。 近くにミルクティーがあったので飲み干す。 「よーし、じゃ着替えちゃって。私もう出るから」 姉の指示通り、着替えることにする。 彼女は自分の部屋へと向かった。 ふと、鏡を見る。 そこには、普通の人間にはないものがあった。 彼女の耳はエルフのようだった。 シオンは事故で両親を亡くしているが、父親がエルフ、母親が人間だった。 つまり、ハーフ。 しかし、姉はなぜかシオンと同じような耳ではない。 普通の人間である。 エルフはよく差別を受ける。 「まぁ、いいんですが…」 独り言を呟き、彼女は私服に着替える。 白いワンピース。 長い髪に似合うカチューシャ。 どこに出掛けるわけでもないが、いつもこんな格好をしている。 「じゃ、行ってくるねー」 ドアを閉める音がしたので、出掛けたのだろう。 しばらくすると、誰かが来た。 「誰ですの…?」 「お姉さんにお届け物です!」 ドアを開けると目をらんらんに輝かせた男の子が立っている。 しかし、シオンの耳を見ると態度が変わった。 「その耳…。あなた、エルフなんですか?ああ。はい、とっとと受け取ってください。それじゃ」 そう言って、男の子は立ち去る。 こんなことはしょっちゅうなのでシオンは慣れているが。 貰った封筒を見ると何も書いておらず、紫陽花のシールが一番目立った。 内容はこうだ。 『シオン様へ 貴女が1000年に1度選出される七色の使者の一人だと判明しました。 明日、王都マルバールまでお越しください。 王室関係者』 「マルバール…ですか」 行く気はないが、なぜか彼女は手紙を何度も読んで嬉しそうにしていた。 【第6話:シオン〜紫陽花〜】 |






