精神科医の犯罪を問う

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ある若者の死

年が明けてから、連日のように精神医療に関連したニュースが報道されています。今日は、前途ある若者が自ら命を絶つ悲しい事件がありました。前日に楽しい食事を一緒にしていた家族にとっては、あまりにも突然で、にわかに信じ難い出来事だったことでしょう。父親である西村議員の悔しさや無念さ、悲しみが伝わってくる手記が報道を通じて公開されていましたので、ここに引用します。
 本日 私の長男林太郎(26才)は衆議院赤坂宿舎20階の私の室のベランダから転落し、12時07分に死亡が確認されました。

 林太郎は今年より出版社に勤務しておりましたが、昨年末より、ウツ状態に陥り、昨日8日午後4時より、慶応病院精神科で受診し、強いウツ状態と医師より伝えられました。

 私ども親も本人も入院するつもりで医師も入院が望ましいとの意見でした。

 しかし、医師が問い合わせると病院に入院ベッドの空きがなく宿舎に引き上げ楽しく食事をして就寝した次第です。

 本日朝、私は林太郎によく寝たかと声をかけ、午前9時30分に外出しました。

 そして、午前10時27分に林太郎を慶応病院に連れていくために妻の携帯に電話した直前に本人が室からいなくなっている旨、訴えたので、驚いて、宿舎に戻り、自室ベランダから身を乗り出して下を見て横たわる林太郎の姿を認め、119番通報した次第です。

 自室には妻と妹と林太郎がいました。妻が歯をみがくため30秒ほど目を離した間に、こつ然と林太郎の姿が室から消えていたという状態でした。

 救急隊の必死の救命活動そして慶応病院の救命活動の後に、12時07分死亡が確認されて後私どもは、この突然の悲しみの中でなぜ、林太郎の転落を止められなかったのかと深く自責の念にかられながら今、林太郎は、ウツの苦しみから解放され、神に召されたのだと慰め合っています。
この事件は大きく報道されましたが、ほとんどの人は、「強いうつ状態」だったので自殺してしまったのだと納得したのではないでしょうか。当然と言えば当然なのですが、自殺に至る人の多くはうつ状態です。ただし、うつ状態とはあくまで状態であって原因ではありません。何らかの原因があり、その結果が表面に現れているのが状態です。「私が貴方を殴ったのは、私が強い怒りの状態だったからだ」「私が泣いたのは、強い悲しみの状態だったからだ」というのでは、一見説明になっているようで実は全然説明になっていません。

「うつ状態」「うつ」「うつ病」という言葉は混同されています。むしろ、意図的に混同させられていると私は感じています。つまり、状態そのものがいつのまにか病気にすり替わっているのです。その結果、大衆にはこのようなイメージが植え付けられています。落ち込んだり、やる気がでない状態=うつ状態=うつ病=脳の病気=薬で治る病気=精神科で治療すべき病気。そのため、自殺の予防=精神科受診と思い込むようになっているのです。

そういえば、このような記事がありました。
10代、増える精神科通院
1月7日19時39分配信 産経新聞

 東京都品川区の戸越銀座商店街で5人が刃物で切り付けられた事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された同区の私立高校2年の少年(16)は数年前から精神科に通院していたという。10代の若者が精神科に掛かる数は増えている。「精神科の敷居が低くなってきている」と愛知淑徳大の古井景(ひかり)教授(精神医学)は説明する。

 多くの子供たちが鬱(うつ)状態にあるというデータもある。北大の研究チームが昨年、小4〜中1の738人を診断したところ、軽症も含め鬱病と診断されたのは全体の3・1%。“有病率”は中学1年では実に10・7%に達した。

 古井教授は、家族や友人関係が希薄になりつつあることが背景にあると指摘する。「ストレスを吸収するサポート態勢がなくなり、精神科に丸投げされるようになった。(何らかの精神的な問題を抱えると)『ストレスで鬱だから』と精神科に掛かることがトレンドともいえる状況だ」

 古井教授は「本来、精神科は脳の問題で薬を使うことが中心。鬱病の薬を出しておしまいということもありうる」と、悩みの“抜本解決”につながらない可能性も指摘している。 
やはり、何でもかんでも鬱として、精神科に解決を丸投げする風潮があるようです。まあ、それが幻想であることをマスコミが報道するようになったとは、一歩前進なのですが。

少し脱線しましたが、今回のニュースで非常に気になった点があります。なぜ精神科を受診した翌日に自殺してしまったかということです。普通なら、「強いうつ状態になる前に受診させるべきだった」と思うところでしょう。この先はデータがないので推測が入りますが、入院を勧めるほどの強いうつ状態と診断されたのであれば、ほぼ間違いなく抗うつ剤が処方されたことでしょう。そのまま何もせずに家に帰らせるとは思えません。だとしたら、1月8日の夜や9日の朝に薬を服用し始めたのではないでしょうか。

ここで、年末に報道されたニュースがふと頭をよぎります。
抗うつ薬:自殺リスクについて注意改訂を指示 厚労省
 厚生労働省は、国内で承認されている全種類の抗うつ薬について使用上の注意を改訂し、24歳以下の患者が服用すると自殺を図るリスクが高まることを記載するよう、製薬会社に指示した。

 抗うつ薬により、うつ病患者が自殺を考えやすくなる場合があることは以前から知られており、一部の薬はこれまでも18歳未満への投与に対する危険性を指摘されていた。しかし海外の複数の臨床試験で、24歳以下の患者は抗うつ薬を服用しない場合よりリスクが高まるとの結果が出たことから、米国の食品医薬品局(FDA)が4〜5月に使用上の注意改訂を指示。厚労省もこれを受け、注意喚起のために同様の措置を取ることにした。

 厚労省安全対策課は「効能を否定してはいないので、服用をただちにやめるのではなく、医師に相談しながら使ってほしい」と呼び掛けている。【清水健二】

毎日新聞 2007年12月26日 19時17分
誤解されやすいのですが、24歳以下には自殺のリスクが高まるということは、25歳以上には自殺のリスクが存在しないというわけではありません。抗うつ剤を服用した場合、薬の影響と思われる自殺願望や自殺行動が出る人もいますが、出ない人もいます。その出現率が、薬を飲まない(偽薬を飲んでいる)場合よりも有意に高いかどうかだけの問題なのです。たとえ、出現率が飲まない場合よりも低いからと言って、そのような副作用が存在しない証明にはならないのです。つまり、どの年代であろうと自殺のリスクには注意する必要があり、24歳以下には特に注意を要するというだけのことです。25歳以上だから安心というわけではありません。

また、注意改訂により、ほぼ全種類の抗うつ剤の添付文書には、以下のような注意が[重要な基本的注意]の項に記載されるようになっています。
「うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。」  

「家族等に自殺念慮や自殺企図のリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。」 
あくまでも「抗うつ剤を処方され、前日か当日に服用していたら」という仮定での話ですが、家族はこのようなリスクを知らされていたのでしょうか。知らされていたけど防げなかったのでしょうか。

実際には、抗うつ剤を服用開始直後に突然自殺する事例は存在します。昨年、このブログをご覧になった方から連絡がありました。同じく26歳の息子さんが、はじめて心療内科にかかり、処方されたパキシルを服用した翌日、突発的に考え難い形で自ら命を絶ったということでした。同様の事例はいくつも存在するでしょう。(ご存知でしたらお知らせ下さい。kebichan55@yahoo.co.jp)

西村議員のご長男に実際何が起きたのかは、これ以上情報がないのでわかりません。ただ、真相を明らかにするのであれば、精神科を受診した翌日に亡くなった以上、少なくとも受診や診断、治療(特に薬物)の影響を評価する必要はあるでしょう。http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php


※追記
さらに詳しい情報がありました。西村議員のHPをご覧下さい。
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=325
「そこで、本人と母親は医師から薬をもらって宿舎に帰り、私は一旦離れて所要を済ませて後に合流し、林太郎をよく知る友人を交えて楽しく食事をしました。友人と別れるとき、林太郎は笑ってありがとうございます、と言っていました。そして、宿舎に帰って本人は薬を飲み就寝しました。」

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西村議員は慶応病院に対し、なんらかのアクションをおこして欲しいと思います。
少なくとも自殺のおそれがあることを知っていながら、帰宅させて
いるではありませんか。
自殺がうつによるものであろうと、なかろうと放置した責任はあるとしょう。
ご両親やご家族だけの責任ではありません。
西村議員にその気力がないのなら、まわりにいらっしゃる方、お願いします。 削除

2008/1/10(木) 午前 9:32 [ まるまる ] 返信する

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自殺してしまった子の親は、冷静に、ここに書かれてある様なことを考察することは、到底出来ないと思います。気の毒とは思いますが、それを事例として捉えて、第三者的立場にいるものが医者や薬に対して疑いの目を向けることは、現状の過ちを改善していく手立ての一つになることだと思います。
この記事を読ませて頂いて良かったと思いました。

2008/1/10(木) 午前 10:22 五節句 返信する

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私もkebichanと同じことを思いました。
強い鬱だったから自殺したと思われるニュースですが、その裏に恐らく抗うつ剤を飲んでいた事が今回の事に関係したのだと思いました。
私自身も抗うつ剤を飲んでいた事がありますが、本当に危険な薬だと体感しています。
飲んでいるときは変にやる気が出たり、「間違った勇気」を持ったりしました。
あんなに高いマンションから飛び降りるというのは、かなりの勇気と決心がないと出来ないと思いますが、薬の影響があったと考えると納得できます。
今回の出来事は西村議員にとってはとても苦しく悲しい出来事だと思いますが、国会議員の人たちにも今の精神科治療が正しいのか、疑問を持ってほしいと思いました。 削除

2008/1/10(木) 午前 10:23 [ hanako ] 返信する

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いつも興味深く読んでいます。今回の事件は驚きでした。kebichanさんが普段から危惧されていることが、そのまま起きているからです。今回の記事はとても読み応えがあります。このような貴重な情報がもっと世間に知らされて欲しいです。 削除

2008/1/10(木) 午前 11:34 [ チエ ] 返信する

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応援しています。今回思い余って4名の貴重なコメントまで転載させていただきました。(コメントされた方まずかったらすぐ削除します。) 削除

2008/1/10(木) 午後 8:00 [ zuu ] 返信する

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ここのブログは、最新のニュースを取り上げ、問題提起していてすごいなと思います。
しかし、抗うつ剤などは効果が現れるまである程度の期間が必要です。・・と僕は医者から聞きました。
ので、薬の影響はというのはどうなんでしょうか?
もう真相は神様しかしらないことだとは思いますが・・
hanakoさん⇒実際に薬を飲んでいて、飲み始めてすぐ
ききましたか?

2008/1/10(木) 午後 9:53 oko*i*o20*0 返信する

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これだけ抗うつ剤の事件、事故が多いにもかかわらず、精神科治療の問題について提起されることがないのは不気味にさえ思います。

下記のサイトにSI業界のうつ病の対処の仕方が間違ったblogを見つけましたのでご参考までに載せておきます。
(うつ病の対処の仕方を間違えた例です)

http://blogs.yahoo.co.jp/kabu_kabu_com_com1/folder/218729.html

2008/1/11(金) 午前 0:59 [ - ] 返信する

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薬の効きは人それぞれじゃないでしょうか。
それにしても"医者から聞きました"これが正しいかどうかを判断するのは、ご自分ですよ。
白衣を着ているから安易に信じてしまいやすい効果がありますよね。医師という社会的権威を利用しています。
ダイエット薬として自由診療にすれば安易に精神薬(つまり依存度の高い覚醒効果などを含むアレと同じような薬)を与える医師も中にはいるのです。 削除

2008/1/11(金) 午前 1:34 [ satoshi ] 返信する

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真相は神様などではなく、情報から知ることができます。

これだけ多発する事件のほとんどすべての犯人が"精神科に通院している"人である事実。
精神薬が異常なまでに日本にばらまかれているというグラフからわかる事実。
その精神薬は最近の報道で明らかになったリタリンから
推測すればわかりますが、覚醒剤と同じような効果もあるということ。

そういうような事は、世間から隠されていて、
なぜ隠すかというと、薬を売り上げるため。
というごく簡単な動機が見えてきます。 削除

2008/1/11(金) 午前 1:46 [ satoshi ] 返信する

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おはようございます。
転載させて頂きました。
ありがとうございました。
[ 天邪鬼のひとり言 ] 嵐風人

2008/1/13(日) 午前 6:31 嵐風人(arasi fuuto) 返信する

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知り合いが「ウツ」と診断されて、パキシルを2-3ヶ月服用していました。その時には、死にたくて死にたくて仕方なくなってしまったとの事です。医者を変えてパキシルを止めて、アモキサンにしたとたんに、死にたいという気持ちはピタリと無くなったとの事です。20代後半の女性です。彼女は自分のキャリアや失恋で悩んでいたのですが、薬では根本的な問題は解決しないと悟り、カウンセリングと職場の環境調整で良くなりました。

症状だけを見て「ウツ」と診断して、「脳の病気」として薬でどうにかしようと言う治療だけでは、根本的な解決にはつながらないと思ってます。 削除

2008/1/15(火) 午前 11:46 [ 通りすがり ] 返信する

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「脳の病気」ということをいいながら、実際には脳の検査も行いませんし、脳の"何"が何%だとか、何が数値としてどのくらいだから、あなたは○○病だ。と定義できる学問ではないですよ精神医学は。

「脳の病気」といわれているのは、"見せ掛け"っす。たいへん巧妙な罠。 削除

2008/1/15(火) 午後 10:39 [ satoshi ] 返信する

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心中?:育児に悩み母子心中か−−練馬 /東京
母親に精神科への通院歴がありそうです。

6日午前8時ごろ、練馬区早宮1の民家で、無職、古賀由紀子さん(38)と長女、桜南(おうな)ちゃん(9カ月)が胸から血を流して倒れているのを通報で駆けつけた練馬署員が発見した。2人は病院に運ばれたが間もなく死亡した。同署は、育児などで悩んでいた由紀子さんが、桜南ちゃんを刺殺した後、自殺したとみて家族から事情を聴いている。

調べでは、1階にいた由紀子さんの母(63)が桜南ちゃんの泣き声を聞きつけて2階の居間に上がると、由紀子さんが電気コードで桜南ちゃんの首を絞めていた。止めに入ったが、由紀子さんは台所にあった包丁で桜南ちゃんの胸を刺し、直後に自分の胸を刺したという。由紀子さんの母も制止した際、両手に軽傷を負った。

由紀子さんは、桜南ちゃんと会社員の夫(35)、小学3年生の長男(9)の4人家族。母は、由紀子さんの精神状態が不安定だったため5日から来ていたという。当時、夫と長男は外出していた。

〔都内版〕

毎日新聞 2008年2月7日 削除

2008/2/8(金) 午後 4:03 [ またですか ] 返信する

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【論説】硫化水素問題は方法論。「世界一高い日本の自殺率」の背景に「失敗に不寛容な日本社会」…英「エコノミスト」

日本は富める国々の中で最も自殺率の高い国である。理由として日本特有の文化的要因も考えられる。日本社会では“恥”とされる大失敗や経済的破綻からはめったに立ち直ることが出来ない。

自殺原因は経済的理由の方が多い。経済不況に陥った1990年代半ばに自殺率は 急増し、その後僅かに景気回復することもあったが高い自殺率が続いている。自殺した人の遺書
の5通に1通が金銭的理由が書かれており、約半数は失業者だ。

昨年、日本政府は9年間で自殺率を20%削減する目的でカウンセリング・サービスやホットラインを 設けた。 しかし、これは単なる一時凌ぎに過ぎない。 より本質的な対策は社会的な態度を変える
ことである。日本社会が失敗した人に対して“恥”を抱えて一生耐え忍ばせるのではなく、セカンド
チャンスを与えるようになっていけば自殺はもっと減っていくだろう。 削除

2008/5/4(日) 午後 4:29 [ 自殺 ] 返信する

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杉村太蔵議員の秘書が自殺未遂
2008.8.28 12:13

 28日午前0時40分ごろ、杉村太蔵衆院議員の公設第2秘書の男性(25)が川崎市中原区の自宅で首をつっているのを同居する家族が発見した。男性は川崎市内の病院に搬送されたが意識不明の重体。遺書などは見つかっていないが、神奈川県警中原署は自殺を図ったとみて調べている。
 同署や消防によると、救急隊員が駆けつけた際、男性は2階の部屋で倒れており、家族が心臓マッサージなどをしていた。男性はドアノブにひも状のものをかけて首をつったという。
 杉村議員の事務所は「現段階ではコメントできない」としている。
 杉村議員は平成17年に比例南関東ブロックで初当選した。

(産経新聞) 削除

2008/8/28(木) 午後 1:55 [ ニュース ] 返信する

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