精神科医の犯罪を問う

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こんなニュースがありました。

多重受診で安定剤7万錠
2011年9月7日朝日新聞静岡版

■静岡の女性入手/防ぐ対策なし
 静岡市に住む40代の女性が3年2カ月の間に、精神安定剤の「エチゾラム」を7万1950錠も入手していた。一部はカラーコピーした処方箋(せん)を使う不正入手だったが、約7万錠は多数の医療機関を渡り歩く「多重受診」をし、正規の処方箋を得て入手していた。多重受診は、薬を転売するなどの犯罪に悪用されているほか、患者の治療を阻害しかねない。だが、厚生労働省は「現時点で防ぐ手立てはない」としている。
 ■3年間30カ所で372回
 静岡市内で2日夜に会見した同市薬剤師会などによると、女性は2008年1月〜11年2月、市内の30医療機関で372回の多重受診をしていた。一日に5カ所を回ることもあれば、全く受診しない期間が続くこともあったという。
 また、市内の4診療所で受け取った処方箋をカラーコピーして偽造した12枚を使って、2190錠も受け取っていた。今年1月、複数の薬局で全く同じ処方箋が見つかり、発覚した。
 女性は1回の受診で、1日当たり6錠を、平均1カ月分処方されていた。薬剤師会によると、エチゾラムは心身症やうつ病、腰痛などに効果があり、依存性もある。ただ、向精神薬ほど強いものではない。
 薬剤師会から相談を受けた静岡南署によると、女性は「薬は全部のんでしまった」と話したという。薬剤師会は「全てを服用したとすれば、健康を損なう量だ」としている。
 薬剤師会は、処方箋の偽造については近く、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで被害届を出す予定。ただ、多重受診には法的規制がなく、問題を防げないとしている。
 ■処方箋偽造 見抜くのも困難
 多重受診が問題なのは、医療費の自己負担がない生活保護受給者や障害者らへの福祉が悪用され、向精神薬などが闇サイトで転売される実態があるためだ。
 また、医師の目の届かないところで大量の薬をのみ、患者の薬物依存が進んでしまいかねない。
 多重受診が可能になるのはそもそも、医療機関の受診回数に規制がないことにある。処方箋の有効期間は4日で、期間内なら全国どこの薬局でも薬を受け取れる。今回の女性には障害があり、医療費は公費負担され、自己負担はなかった。
 一つの医療機関や薬局で多重受診だと判断することは難しく、保険料の徴収などを行う「保険者」が受診回数の多い人を見つけ、その度に面談を行うという。
 保険者である静岡市によると、こうした人への面談は1カ月平均10件。多重受診が疑われても医療を受ける権利を侵す恐れもあり、「病院にかかる回数を減らすため、健康を保つようにしましょう」との指導を続けるしかないという。
 国民健康保険中央会(東京)も「全国の実態把握は困難を極める」とする。
 一方、今回の事案は、処方箋が簡単に偽造できるということを明らかにした。女性は単にカラーコピー機で複写しただけだった。
 静岡市葵区の薬剤師の男性は理由として、ほとんどの医療機関では現在、処方箋はパソコンで印字されていることを挙げる。
 女性がコピーした処方箋と原本を見比べた薬剤師会の石田義郎副会長は「原本は朱肉だったが、コピー機が精巧になり、見抜くのは困難だ。見比べて初めて、印影や用紙の違いに気づく程度だった」と話した。
 医療機関によっては処方箋の印影部分まで赤く印刷されることもあるという。
 葵区の薬剤師も5、6年前、コピーした偽造処方箋を受け取ったという。「言われてみればちょっと色が薄かったかもしれないが、全く気づかなかった」
薬剤師会は今後、コピーすると「複写禁」という文字が浮き上がる紙の使用を、医療機関に依頼していく方針。薬局では「処方箋の日付や本人かどうかの確認を徹底していくしかない」としている。(寺尾佳恵)


さて、この問題の根本はどこにあるでしょうか?多重受診を防げないシステムが悪いのでしょうか?複写禁止にできない処方せんが悪いのでしょうか?確かにそれも問題ですが、一番の問題はエチゾラムがあまりにも安易に処方されていることです。

もしもこの女性が入手した薬を全て服用していたとしたらですが、その数は1日あたり約60錠です。この女性は、かけもちでは足りず、犯罪に手を染めてまでエチゾラムを欲しがっていたのです。明らかに処方薬依存に陥っている状態です。

この行動は、覚せい剤中毒者と全く同じです。軽い気持ちで手を出した薬物にはまってしまい、最終的にはそれを得るためであれば犯罪にまで手を染めるというものです。しかし、覚せい剤と決定的に異なる点があります。覚せい剤であれば、それが違法であるという認識がある(ただし、最初のきっかけはダイエット薬などと騙されて違法という認識がないまま手を出すことも多い)ため、少なからずの後ろめたさが付きまといます。ところが、エチゾラムは合法的な医薬品であるため、逆にそれが正当化となって止められない状態になります。そして、エチゾラムに関して、依存性がありながら向精神薬指定されていないという法律上の不備が、事態を深刻化させています。

エチゾラムが向精神薬指定されていないため、内科などでも簡単に出されてしまいます。ここに、驚くべき統計があります。富士経済による「2010 医療用医薬品データブックNo.2」によると、2009年市場の「抗不安薬」というカテゴリーでデパスのシェアは30.1%とダントツの1位です(2位はメイラックス11.6%、3位ソラナックス7.8%、4位セディール6.6%、5位リーゼ5.8%)。また、じほう社による薬事ハンドブック2011によると、デパスの売り上げは、2009年の出荷ベースで115億円です。

さらに驚愕なのは、その薬価の低さです。錠剤は2タイプで0.5mgは1錠9円、1mgは1錠15.6円です。売り上げが100億円代に達する向精神薬の多くが、1錠あたりの値段の高い新薬であるのに対し、この単価で大台に乗せているのは驚きです。全て1mgタイプであったとしても、年間約7億4000万錠が出荷されるという計算になります。いったいどれだけの人がこれを服用しているのでしょうか?指定がないため気軽に使えることがこの売り上げを伸ばしているのでしょう。ちなみに、この薬のメーカーは「あの」田辺三菱製薬です。

エチゾラムが向精神薬指定されていないのは、法律上の不備以外の何者でもありません。指定が外されているからといって、指定されている薬よりも依存性が低いわけではありません。リタリンがうつ病に適用されていたことが問題となりましたが、こちらはある意味それ以上の問題です。散々指摘があったものの、「なぜか」いまだに厚生労働省は何もしないようです。薬事行政の責任も問われそうな話に発展してきています。

エチゾラムが安易に処方されることで、耐性がつき、常用量依存に陥ります。薬を止めようにも離脱症状などでひどい目に遭います。そして、そのような状態がいつの間にか何らかの精神病とされてしまいます。エチゾラムの処方から始まり、不安障害やうつ病という診断を経て、最終的には統合失調症や双極性障害とされ、一生薬を飲み続ける必要があるとされてしまうのはもはや精神科における風物詩といってもよいくらいです。まさにエチゾラムは「ゲートウェイドラッグ」となっているのです。

自殺予防週間は9月10日×まで続きます訂正:から始まります。地方のニュースを見ても、不眠に注目して医療機関へ誘導させるキャンペーンの多いこと多いこと。一体どれだけの無駄金が使われているのでしょうか?いえ、無駄遣いならまだしも、巨額な損失を出す取引をするようなものです。そんな金や労力をかけずとも、多剤大量処方の規制、エチゾラムの向精神薬指定、外来でのバルビツレート処方禁止、この3つをやるだけで劇的に自殺者は減るでしょう。断言します。

今からでも遅くありません。気付いた人から変えていきましょう。

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気になっていたのですが、デパスってあのバルビツール酸が入っていません?

http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179025C1054_2_05/

添付文書を読むと、以下の記載があります。

1. 薬剤名等 中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体等)

重大な副作用
1. 依存性(頻度不明)

もしっかりと書いてあります。添付文書に実際に依存性が書いてある薬って少ないですよね。依存性のある薬は本当に多いんですけれど。

危険な薬だと思っていますが、こんなにたくさん処方されている薬だと思ってもいませんでした。

kebichanさんの考察はとても深いし、この事件の本質を衝いているし、ゲートウェイドラッグというのもまったくその通りだと思います。加えるならば、単剤でも本当に人々の認識以上に危険なのではないかと僕は思うのですが・・・

2011/9/9(金) 午前 11:06 [ fum*ki*aito ] 返信する

1.このデパス飲んでいる人のことで、私と相方は酷い目に遭いました。勿論、多剤大量処方されている人です。サイコバスターさん(psychbuster_jp)が今年1月に開催した、精神科の治療による被害者の実例を紹介したドキュメンタリー映画『致命的な誤り』の上映会を相方と2人で渋谷まで見に行きました。
そこで貰った巨利をむさぼるという、このシリーズ続編のDVDを会場で頂いたので、
その件のデパス他で過量服薬の人と、奇しくも静岡市にて精神医療で薬漬けにされている私の友人に、
そのDVDと会場で頂いた資料を渡したが、表向きの感謝はするけど向精神薬を減薬する様子もない。何も変わらないどころか、デパスの人はODして自殺未遂し救急搬送され救命センタに4日入院、私の友人は意志の疎通が出来ないDVDのお礼メールを寄越した。
安易に向精神薬が処方され、多剤大量処方と過量服薬が放置されるのは、
製薬利権も勿論ですが、患者という被害者に問題意識があっても、
薬物依存という薬物中毒に陥っているからでは? つづく

2011/9/17(土) 午前 7:14 [ kou*e*siny*ku_g**yak*_danya*u ] 返信する

2.デパスの人へ一生懸命に説得しましたが、一時的に納得はしても、元の木阿弥でした。
担当医である精神科医に、問題意識が微塵もないから当然です。
患者本人の過量服薬(OD)や向精神薬の作用などにより、本人が自他害衝動を起こし、
他人を脅迫して被害届を出されても、警察に目を付けられていても、
精神科医へ受診させた身近な家族が、これら問題で困っていても、
患者の家族や担当医の精神科医は、面倒臭いことを他人に押し付けるという悪い習慣が往々にしてある。
それがこれら悪循環を招き、その悪循環が全ての病理病巣の様な気がします。 おわり

2011/9/17(土) 午前 7:39 [ kou*e*siny*ku_g**yak*_danya*u ] 返信する

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依存性が知られていないから。知らされないで安易に普通に処方されるから。依存症の本当の怖さをほとんどの人が知らないから。目先の辛さを解決する向精神薬が絶てなくなってしまう。離脱症状の本当の激烈さを知らないから止められない。離脱症状が起きるからこそ止められない。依存性薬物のなかでも、違法な覚せい剤よりもバルビツール、ベンゾジアゼピン、抗うつ薬などのほうがどれも本当に危険なんです。皆知らない。覚せい剤の怖さは知っているのに。それ以上に本当に止めづらいんですよ。それ以上に信じ難い激烈に過酷な禁断症状(離脱症状)なんですよ。本当にこの危険は知って欲しいです。
ふみ
http://ameblo.jp/fumi-2011-05/

2011/9/17(土) 午後 8:32 [ fum*ki*aito ] 返信する

私はデパスを今も飲んでいます。
やめたいのですが、完全に依存しています。飲まないと動悸、イライラ、不安感がひどいのです。
私がうつ病と診断されて6年、ずっと薬を飲んでいます。デパス以外は依存性に負けず断ったのですが、デパスだけは断てません。それだけ恐ろしい薬なのだと、身をもって実感しています。
病院は依存性のことなど言いません。副作用は何がありますか?とこちらから聞いても、依存性のことさ断じて言いません。そんな精神科を憎んでいますし、厚生労働相も憎んでいます。
依存性も怖いですが、記憶力の低下も怖いです。社会人としてやっていけません。
愚痴になってしまいましたが、こういう場を通して、少しでも犠牲者が減ればいいなと思います。長文失礼いたしました。

2015/1/9(金) 午後 11:15 [ nao*6*8 ] 返信する

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