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精神科病院に関する最新の統計をまとめてみました。
基になっているデータは、630調査と呼ばれる、毎年6月30日の精神科病院の実態について調べる調査です。 http://www.ncnp.go.jp/nimh/keikaku/vision/data.html そこには、行動制限に関する統計、死亡退院に関する統計なども含まれています。せっかく統計を取っているのに誰もそれに着目・活用しないので、私がグラフにしました。 これを見る限り精神科病院の実態が(急激に)悪化しているのが目に見えてわかります。行動制限、特に身体拘束が異常に増加し(10年で1.9倍)、死亡退院患者の数も飛躍的に増え(10年で約1.5倍)、入院患者数が減る一方で医療保護入院患者数が増加する(医療保護入院の患者の割合が10年で35%→45%)という、まさに時代に逆行した結果が見て取れます。 この明らかに異常な結果に対して、患者が高齢化しているからだ、認知症高齢者が入院させられているからだ、などという解釈もできますが、私が着目したのは死亡退院した患者の在院期間です。 http://www.ncnp.go.jp/nimh/keikaku/vision/pdf/data_h24/2-3-4.pdf 決して長期入院している高齢者患者だけが死亡退院しているのではないことがわかります。 むしろ3ヶ月未満での死亡が480人(約27%)、1年未満だと934人(約52%)となっています。 つまり、精神科病院に入院して間もなく死亡しているということです。これには ①余命短い高齢者が精神科病院に入院させられている ②精神科病院の劣悪な環境によって急激に体調を悪化させられて死亡している という解釈ができますが、どちらにしても問題です。その両方が原因だと思いますが。 さらには「転院・院内転科」が5085人となっていますが、これも鍵を握る情報です。というのは、重篤な状況になったら、本来は精神科ではなく、転科したり転院して対処するのが普通だからです。転院先で死亡したとしても、元の精神科病院では死亡退院扱いにはなりません。つまり、実質精神科病院の治療によって死亡したとしても、それが死亡退院という統計に反映されるわけではありません。 似たような情報は、患者調査からも読み取れます。 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001103073 例えば、上のリンク先の41「推計退院患者数,転帰 × 退院後の行き先 × 病院−一般診療所・病床の種類別 」を開けば、精神病床に入院していた患者の平成23年9月の1か月で退院した総数は31.3千人、治癒は0.3千人、軽快が22.4千人、不変が2.9千人、悪化が0.8千人、死亡が2.1千人、その他2.8千人となっています。 すごいですね。30万人以上が入院しているのに、そのうち「治癒」が1か月で300人しかいません(1か月の治癒率は0.1%)。それに対して、死亡して退院するのはその実に7倍である2100人もいるのです。 悪化して退院する800人のうち400人がその後死亡するとしたら、1か月の死亡者は実質2500人、年間にすると3万人となります。これでも、認知症高齢者のケアに精神科病院は適切だというのでしょうか? 新オレンジプランを改悪した関係者には、是非お望み通り、認知症になったら精神科病院で死亡退院するまで余命を過ごしていただきたいものです。 |
各種統計情報
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☆;:::::;HELLO;:::::;★
転載を御願い致します
ナイス
2015/2/25(水) 午後 0:03 [ メイ ]
転載致します。
ポチです。
2015/2/25(水) 午後 3:08
外国では認知症で精神科に入院させることはないそうです。日本の精神科医療は特殊なのです。
2015/2/26(木) 午後 11:59 [ yukuchi ]