精神科医の犯罪を問う

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発達障害

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来年度予算の概算要求を決定する時期ということもあり、先週末は日本で「発達障害者支援関連の予算を4.4倍にする」「学校の要請があれば医師の派遣も検討する」などと厚生労働省が決め、マスコミが騒いでいました。

実はその2、3日前、米国ではADHD治療薬に対し、突然死を引き起こす可能性について強い警告表示をFDA(米国食品医薬品局)が命じていました。日本でこれらのニュースが流れることなく、かわりに上記発達障害支援対策のニュースが大きく報じられていました。

やられました。まずい情報が流れる前に、うまく概算要求を決定させられてしまいました。しかし、今からでも遅くはありません。この事実を徹底的にマスコミや行政にも伝えていきたいです。皆様のお知りあいにマスコミ関係者いらっしゃいましたら、以下の情報について提供して下さい。

WebMDというサイトから配信されているWebMD Medical News
http://www.webmd.com/content/article/126/116419.htm
を簡単に一部だけ翻訳してみました。拙い翻訳ですが、参考にして下さい。

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2006年8月22日火曜日、WenMD医療ニュース

By Miranda Hitti  Reviewed By Michael Smith, MD

ADHD治療薬についての新たな警告
アンフェタミン類の薬に対する最も強い警告

2006年8月22日、AdderallやDexedrineのような、 ADHDに対するアンフェタミン類の薬について、「ブラックボックス」警告が新たに加えられた。それは、心臓に問題を抱える患者に突然死の危険性が増すというものである。

ブラックボックス警告とは、薬剤のラベル情報に加えられる最も深刻な警告である。

今年初めに、2つのFDAの諮問委員会は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療に使用される全ての中枢神経興奮剤について、新たな警告と情報を勧告した。しかし、警告にして委員会間で完全な合意が得られなかった。

2月には、1つの委員会がブラックボックス警告を推薦した。 しかし、3月に、別の委員会はブラックボックス警告の勧告を取りやめた。

AdderallとDexedrineはアンフェタミンなので、既にアンフェタミン乱用についてのブラックボックス警告があった。

今や、この2つの薬剤についてのブラックボックス警告は、次の文を含むようになっている。「アンフェタミン誤用により、突然死や深刻な心血管系発作を引き起こす可能性がある」。 Dexedrineへの警告に関する通知は、昨日FDAのウェブサイトに掲載された。

ADHD治療に使用される他の2つの薬、リタリンとコンサルタについては、アンフェタミンではないため、アンフェタミンの使用についてのブラックボックス警告はあてはまらない。

しかし、それらは中枢神経興奮剤であるため、心臓に問題を抱える人々に対する突然死の危険性についての警告を含める。 FDAは、これらの薬について、ブラックボックス警告の必要性までは決定していない。

リタリンはノバルティス社が製造している。コンサルタはMcNeil Pediatrics社が製造している。 AdderallはShireが製造している。 Dexedrineはグラクソスミスクライン社が製造している。 すべてはWebMDのスポンサーである。

ADHD治療薬への警告

全ての中枢神経興奮剤系のADHD治療薬の警告情報には次が含まれている。

・突然死は、中枢神経興奮剤を通常量使用していた、心臓の構造欠陥がある子どもや十代の若者に関連付けられた。
・中枢神経興奮剤を使った治療が検討されている、子どもや十代の若者、成人は、心臓病を確認するための注意深い検査(家族の経歴や身体検査を含む)を受けるべきである。
・激しい運動の最中の胸の痛み、説明できないめまい、その他起こりうる心臓の症状が現れている患者は、すみやかに心臓検査を受けるべきである。
・突然死や心筋梗塞、心臓発作はADHDのための通常の線量の興奮剤の薬剤を取っている大人で報告された。
・大人は子どもに比べて、深刻な心臓の構造上の異常、心筋症 (心筋の病気)、深刻な心拍異常、冠動脈疾患、または他の深刻な心臓問題を抱えている可能性が高い。
・そのような心臓の異常がある成人は、一般的に中枢神経興奮剤を使った治療を受けるべきではない。
(以下翻訳は省略)
**************************************

その他、New York Timesなどにも8月22日付で記事が掲載されています。
今後は、以前より簡単には子どもにADHD治療薬を投与できなくなりますね。少なくとも警告が出た以上、説明責任を果たす必要が出てくるだけでなく、心臓疾患を調べずに投与して患者を死亡させた場合も責任が問われてくることになります。

さて、日本ではどうなるのでしょうか?
そういえば今日(8月29日)、第二回小児薬物療法検討会会議が開かれます。http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/08/s0829-1.html

第一回では、メチルフェニデート(リタリン)がやはり検討の対象になっていました。http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/03/dl/s0330-10h.pdf

正直、この検討会はどういう意図で動いているのかわかりません。ただ言えることは、良くも悪くも利用できるということです。要するに、「検討の結果、やはり薬の危険性が証明された」として制限するほうになるのか、あるいは「危険でないことが証明された」として製薬会社にお墨をつけてしまうのか、どちらにも転べるからです。

長年米国では、リタリンなどADHD治療薬について「安全である」「大人には危険だが子どもは大丈夫」などと宣伝されてきましたが、それは単に長期服用ケースのデータがなかっただけで、長期投与者の被害情報が判明しつつある現在、ようやくその危険性が明らかにされるようになったのです。普通に考えて、大人に投与すると幻覚や自殺行動、依存症を引き起こす薬が、子どもには安全だという理論には首をかしげたくなるばかりでしたが、とうとうその幻想も終わりが近づいているようです。

しかし、日本は逆にその「幻想」がばれないように必死になっている輩が多いようです。そういう意味でも、上記検討会も後者の方向性をたどるのではないかと危惧しています。絶対そうならないようにがんばるぞ!!

というわけで、9月11日のイベントに多くの人を呼べるよう頑張ります。このADHD産業の闇を暴くパネルも用意しているので、多くの関係者を招きたいと思います。興味ある方是非参加して下さい。
イベント内容:精神医療の闇の歴史、治療の変遷に焦点を当てた移動式博物館
日時:2006年9月11日(月曜日)午後3時オープン(開会式典あり)
場所:憲政記念館
入場無料、誰でも参加可能
問い合わせ:とりあえず私までkebichan55@yahoo.co.jp

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栃木県がやってくれました。今月の下野新聞の記事(ネット上では16日更新なので、紙面では16日夕刊かあるいは17日だと思います)を紹介します。

■ 発達障害の疑い6・5% 県の05年度5歳児調査
 自閉症などの発達障害児を早期に支援していくことを目的に県が2005年度に実施したモデル事業で、対象となった県内幼稚園と保育所の5歳児約2300人のうち、6・5%に発達障害の疑いがあり、3・6%の子どもたちは医療機関で専門家による2次健診の対象となったことが、16日までに県保健福祉部の調べで分かった。早期発見事業は今後、県内市町が続けていくが、支援の必要な子どもたちの相談受け皿整備などが課題になりそうだ。

 モデル事業は、中核市の宇都宮を除く県内三十五市町(当時)の三十二幼稚園と十五保育所の計四十七施設で実施。対象となった年中児二千三百二十一人の保護者への相談票でまず障害の疑いなどを確認した。

 相談票は、保護者が抵抗なく記入できるよう育児支援を視点とした内容に工夫した。「友達や兄弟と遊んでいるときトラブルになることがあるか」「慣れない場所に行くと不安を示したり中に入れないことがあるか」など十五項目を尋ねた。


もうびっくりですね。3.6%の子どもが医療機関で専門家による2次健診の対象とされるとは・・・。発達障害者支援法の施行により、恐れていたことが現実になってきました。医療機関へのレールがどんどん敷かれているように感じます。

何度も言いますが、本当に子どもの支援となるような、科学的なスクリーニングや健診は歓迎します。しかし、科学的根拠に乏しい精神医学の診断マニュアルに基づいた、医療産業の私腹を肥やすだけの、見せかけの支援はいりません。

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学校から精神科受診を勧められる事例が多くなっているように感じます。

一昔前は、登校拒否は病気であるという精神科医の意見を鵜呑みにした文部省(当時)が、精神病院への収容治療を推奨していたこともあり、学校にいかない子どもたちが精神科の受診、治療を強要され、そのいい加減な治療行為によって廃人同様になったり、死亡したりするケースも珍しくありませんでした。

最近は、不登校の子どもはもちろん、落ち着きがなかったり、勉強が極端に苦手だったり、他人とコミュニケーションを取ることが不得意であったりする、学校側にとって「厄介な子」が精神科を受診するよう勧められているようです。

その主な原因は二つあります。一つは、スクールカウンセラー制度を導入したことにより、教師が自分の手に負えない生徒を簡単にスクールカウンセラーにまわすようになっています。そのカウンセラーから精神科を受診するよう勧められるケースをよく聞くようになっています。もう一つの原因は、精神医学の診断基準を基にした問題あるチェックリストが教師に配布され、子どもの評価に使われていることにあります。以前も説明しましたが、発達障害の子どもが約6%存在するという根拠となった、文部科学省(正確にはその諮問委員会)による恐ろしくいい加減な調査に使われたこのチェックリストが、現在も教育現場で配布され、教師を混乱させています。科学的根拠の無いチェックリストで子どもを評価するように言われた教師は、その色眼鏡を通して子どもを見るようになり、子どもを抱えている問題を見つけてあげるのではなく、全て「発達障害」と片付けて、精神科を受診するよう勧めているのです。

さて、もう一度そのチェックリストを見てみましょう。良識ある人であれば、いかにそのチェックリストがおかしいか気付くはずです。

<「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」>
・ 聞き間違いがある(「知った」を「行った」と聞き間違える)
・ 聞きもらしがある
・ 個別に言われると聞き取れるが、集団場面では難しい
・ 指示の理解が難しい
・ 話し合いが難しい(話し合いの流れが理解できず,ついていけない)
・ 適切な速さで話すことが難しい(たどたどしく話す。とても早口である)
・ ことばにつまったりする
・ 単語を羅列したり、短い文で内容的に乏しい話をする
・ 思いつくままに話すなど、筋道の通った話をするのが難しい
・ 内容をわかりやすく伝えることが難しい
・ 初めて出てきた語や、普段あまり使わない語などを読み間違える
・ 文中の語句や行を抜かしたり、または繰り返し読んだりする
・ 音読が遅い
・ 勝手読みがある(「いきました」を「いました」と読む)
・ 文章の要点を正しく読みとることが難しい
・ 読みにくい字を書く(字の形や大きさが整っていない。まっすぐに書けない)
・ 独特の筆順で書く
・ 漢字の細かい部分を書き間違える
・ 句読点が抜けたり、正しく打つことができない
・ 限られた量の作文や、決まったパターンの文章しか書かない
・ 学年相応の数の意味や表し方についての理解が難しい
(三千四十七を300047や347と書く。分母の大きい方が分数の値として大きいと思っている)
・ 簡単な計算が暗算でできない
・ 計算をするのにとても時間がかかる
・ 答えを得るのにいくつかの手続きを要する問題を解くのが難しい
(四則混合の計算。2つの立式を必要とする計算)
・ 学年相応の文章題を解くのが難しい
・ 学年相応の量を比較することや、量を表す単位を理解することが難しい
(長さやかさの比較。「15cm は150mm」ということ)
・ 学年相応の図形を描くことが難しい(丸やひし形などの図形の模写。見取り図や展開図)
・ 事物の因果関係を理解することが難しい
・ 目的に沿って行動を計画し、必要に応じてそれを修正することが難しい
・ 早合点や、飛躍した考えをする
(0:ない、1:まれにある、2:ときどきある、3:よくある、の4段階で回答)


<「不注意」「多動性−衝動性」>
・ 学校での勉強で、細かいところまで注意を払わなかったり、不注意な間違いをしたりする
・ 手足をそわそわ動かしたり、着席していても、もじもじしたりする
・ 課題や遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい
・ 授業中や座っているべき時に席を離れてしまう
・ 面と向かって話しかけられているのに、聞いていないようにみえる
・ きちんとしていなければならない時に、過度に走り回ったりよじ登ったりする
・ 指示に従えず、また仕事を最後までやり遂げない
・ 遊びや余暇活動に大人しく参加することが難しい
・ 学習課題や活動を順序立てて行うことが難しい
・ じっとしていない。または何かに駆り立てられるように活動する
・ 集中して努力を続けなければならない課題(学校の勉強や宿題など)を避ける
・ 過度にしゃべる
・ 学習課題や活動に必要な物をなくしてしまう
・ 質問が終わらない内に出し抜けに答えてしまう
・ 気が散りやすい
・ 順番を待つのが難しい
・ 日々の活動で忘れっぽい
・ 他の人がしていることをさえぎったり、じゃましたりする
(0:ない、もしくはほとんどない、1:ときどきある、2:しばしばある、3:非常にしばしばある、の4段階で回答)


<「対人関係やこだわり等」>
・ 大人びている。ませている
・ みんなから、「○○博士」「○○教授」と思われている(例:カレンダー博士)
・ 他の子どもは興味を持たないようなことに興味があり、「自分だけの知識世界」を持っている
・ 特定の分野の知識を蓄えているが、丸暗記であり、意味をきちんとは理解していない
・ 含みのある言葉や嫌みを言われても分からず、言葉通りに受けとめてしまうことがある
・ 会話の仕方が形式的であり、抑揚なく話したり、間合いが取れなかったりすることがある
・ 言葉を組み合わせて、自分だけにしか分からないような造語を作る
・ 独特な声で話すことがある
・ 誰かに何かを伝える目的がなくても、場面に関係なく声を出す(例:唇を鳴らす、咳払い、喉を鳴らす、叫ぶ)
・ とても得意なことがある一方で、極端に不得手なものがある
・ いろいろな事を話すが、その時の場面や相手の感情や立場を理解しない
・ 共感性が乏しい
・ 周りの人が困惑するようなことも、配慮しないで言ってしまう
・ 独特な目つきをすることがある
・ 友達と仲良くしたいという気持ちはあるけれど、友達関係をうまく築けない
・ 友達のそばにはいるが、一人で遊んでいる
・ 仲の良い友人がいない
・ 常識が乏しい
・ 球技やゲームをする時、仲間と協力することに考えが及ばない
・ 動作やジェスチャーが不器用で、ぎこちないことがある
・ 意図的でなく、顔や体を動かすことがある
・ ある行動や考えに強くこだわることによって、簡単な日常の活動ができなくなることがある
・ 自分なりの独特な日課や手順があり、変更や変化を嫌がる
・ 特定の物に執着がある
・ 他の子どもたちから、いじめられることがある
・ 独特な表情をしていることがある
・ 独特な姿勢をしていることがある
(0:いいえ、1:多少、2,はい、の3段階で回答)


情けないことに、地方自治体の教育委員会も何も考えていないようです。特別支援教育が始めるが、何をしたら良いかわからないということで、とりあえずこのチェックリストを用いた実態調査(ひどい場合だと全数調査)を行っているのです。東京都、埼玉県、横浜市、秋田県、福島県など、「実態調査の結果が出た」などと誇らしげに報道発表していますが、これが実態調査などではなく、単に現場教師を混乱させ、教育を破壊しているということに気付いていないようです。

いずれにせよ、教育の質を落とし、精神科への需要を増やすだけの、このようなチェックリストは教育現場から追放すべきです。

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子どもの日に関連して

今日は子どもの日にちなみ、子どもに関する話題を一つ。

日本の子どもは、市場開拓を狙う精神医療産業に狙われています。それを示す最近のニュースがあります。
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多動性障害児向け治療薬、ヤンセンが承認申請

 子供の疾病である「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」の治療薬開発が国内で相次いでいる。米系のヤンセンファーマ(東京・千代田)は厚生労働省に製造販売承認を申請した。米系の日本イーライリリー(神戸市)も開発の後期段階を迎えている。いずれも病院での処方薬として商品化を目指している。
 ADHDは極端に落ち着きがなく、じっとしていられないなどの症状が出る。

 ヤンセンは4月末に治療薬「塩酸メチルフェニデート」を承認申請した。塩酸メチルフェニデートは成分としては国内ですでに過眠症(ナルコレプシー)などの薬として使われているが、ヤンセンがADHDの子供用に効果を高める工夫をした。過眠症用の従来品は1日2−3回服用する必要があるが、ゆっくり効いて1日1回で済むという。
[2006年5月2日/日本経済新聞 朝刊]
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今年3月11日に共同通信が発表したニュースでは、「年内にも申請」となっていましたが、どうやら事態は急ピッチで進められていようです。また、最近はイーライリリーのさわやかなイメージの治験広告が新聞折込で大量に配布されています。

さて、いずれも米系の製薬会社となっていますが、本国の状況はどうなっているのでしょうか?
アメリカ精神医学会による精神疾患の診断統計マニュアル(DSM)でADHDという障害が定義された1987年以降、ADHDと診断される子どもが激増しました。アメリカ精神医学会自身が認めるように、客観的な診断手法が存在しないにもかかわらず、周囲にとって問題のある子どもたちが次々と根拠無く障害のレッテルを貼られ、今や1000万人近くの子どもが何らかの向精神薬を服用しています。一方で、次々と診断や投薬に関する問題点が明らかにされ、政府も対応に追われています。

上記の2薬剤についても、FDA(米国食品医薬品局)が警告を最近出したばかりです。昨年にはイーライリリーが販売する「塩酸アトモキセチン」に対し、臨床試験を再検査したところ、自殺衝動・自殺行動を引き起こす危険性が確かめられたため、製品にブラックボックス警告を表示することを命じています。また、今年に入ってからはADHD治療薬服用者による死亡事例を発表し、特に塩酸メチルフェニデートに対しては、死に至る心臓障害を引き起こす危険性について警告表示するよう勧告しています。

日本での動きは、今年度に入ってから急展開を迎えます。超党派の「発達障害者支援を考える議員連盟」が4月に再結成され、総勢150名以上が名を連ねるようになっています。気になるのは、最初の結成集会で、治療薬の早期承認が当事者団体の代表から要請されていたことです。議員連盟の中には、当然製薬業界や精神医療業界と強いつながりのある議員も数人存在しています。

今回のヤンセンファーマの早期申請が、それとどのような関わりがあったかわかりません。ただ、さらに危惧される要素があります。今年度、文部科学省が1億2千万円以上の予算をとって、浜松医大と大阪大学の精神科が中心となる大規模事業を展開しています。その事業は発達障害の治療薬の開発が目的の一つとされ、ヤンセンファーマが民間企業として支援していくものです。

日本の教育を司る文部科学省が、教育的支援ではなく、発達障害の診断や薬の開発という支援という方向に偏ることは教育の崩壊を意味します。勉強できない子を、科学的根拠無く「脳の障害」あるいは「脳の機能障害」とみなして、教育の責任を放棄して医学的問題にすりかえることができるからです(科学的根拠無く、という理由は、発達障害は脳の障害が原因とされ、それが常識であるかのようにされていますが、それを裏付ける科学的証拠はいまだ何一つとして見つかっていないからです)。特定産業の利益のために、それは子どもの未来を、ひいては日本の将来を犠牲にすることは決してあってはならないことだと考えています。

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発達障害者支援法が施行されて1年が経ちました。制度の谷間となり、効果的な支援を受けられずに困っていた人々を公的に支援していくという、その理念自体は素晴らしいものです。

しかし、その手法や、隠された意図が問題です。この法律は、当事者団体や親の会などの強烈なロビー活動によって急遽成立されました。ここで誤解のないように言っておきますが、そのような団体に所属する方々のほとんどは、実際に困っていたり、あるいは困っている人々を何とか助けたいという立派な考えを持って活動されています。ただ、私のあくまで私的な印象を述べさせていただきますと、彼らは完全に「利用されている」と感じております。

ここで多くは語りませんが、全てはシナリオ通りにうまくいっているようです。それは、ADHDやLDの子どもが6.3%もいるとみせかけた文部科学省の怪しげな調査(6.3%という数字は専門家が判断したわけではないのでADHDやLDの子どもの割合を示すものではない、と断っておきながら、結論では約6%がその可能性あるとしている)から始まり、特別支援教育、新障害者プラン、発達障害者支援法へと続いています。そして、ADHD治療薬の承認で完成です。

これは誰のシナリオでしょうか?まあ、口先では「支援」の重要性を説きながら、発達障害という概念を普及させ、子どもという潜在的な大きな市場を獲得することしか考えていないような精神科医がいることは確かです。事実、発達障害先進国アメリカでは、発達障害者に対して差し伸べられる手は、もはや「支援」とよべるものではなく、精神科医や製薬企業による市場開拓へと成り下がっています。

とはいえ、アメリカもヨーロッパ諸国も、安易な薬漬けやレッテル貼りに対して次々と規制がかかってきています。抗うつ剤と同様、頭打ちになってきたアメリカやヨーロッパの市場から、未開拓の日本という莫大な市場に矛先が向けられるのは、必然的な流れでしょう。

欧米諸国のように、異常な数の子どもが根拠なく「障害」と判定されたり、薬漬けにされたりするようなことは絶対に避けねばなりません。しかし、今のままではそれは必然です。現在、発達障害者支援法の理念に則り、勉強が苦手な子どもも、周囲に協調しづらい子どもも、安心して生活できる世界の実現に向け、本当に多くの方々が努力されていることと思われます。このような努力が、一部精神科医や精神医療産業に利用され、結果として子どもを裏切る方向に進んでいくことを危惧します。

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