精神科医の犯罪を問う

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向精神薬

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NHKのうつ番組

先日もお伝えしましたが、最近のNHK教育テレビは、以前のように精神医療産業の大本営発表となりつつあります。しかし、その中でも何らかの問題意識を持ち、現在の精神医療のあり方に疑問を持っている人々もいます。

今日はNHK福祉ネットワークで、薬に頼らない治療についての放送があるようです。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1110/111010.html

認知行動療法の宣伝という側面もあるかもしれませんが、伝え聞いた話によると、うつ病治療と薬の問題についてもかなり踏み込んでいるようです。

どんな番組内容かまだわかりませんが、注目してみようかと思います。今日は時間がなくて見ることができないので、ご覧になった方はコメント欄にでもどんな内容であったか教えていただければありがたいです。
このタイトルは、今日発売のSAPIOの集中連載「うつで病院に行くと殺される!?」第2回の副題です。
http://www.zassi.net/mag_index.php?id=55

読み応えがある記事です。すさまじいデータがたくさんあります。これを読めば、いかに「多剤大量処方」が危険であるのか、そして実際に多くの命を奪っているのかがわかります。

今まで散々多剤大量処方の危険性について各方面から警鐘が鳴らされながら、国はいまだに有効な手立てを打っていません。これは不作為というよりもほとんど犯罪的な職務怠慢と言ってよいです。実際今まで何度もチャンスはあったのですから。

記事中にある厚生労働省担当者のコメントが、その国の姿勢を表しています。「ほとんどの場合、きちんと処方されているという認識です。患者さんには処方された通りきちんと服用してもらうことが大事だと考えています」

この担当者と同じかわかりませんが、先日厚生労働省精神・障害保健課課長補佐に対して、以前ブログでも取り上げた殺人処方※について、それが適切かどうか尋ねてみたことを思い出しました。


ロナセン錠8mg                3錠(抗精神病薬)→最大量
エビリファイ錠12mg           2錠(抗精神病薬)→最大量
ルーラン錠16mg               3錠(抗精神病薬)→最大量
レボトミン錠50mg       4錠(抗精神病薬)→最大量
リフレックス錠15mg           3錠(抗うつ薬)→最大量
デプロメール錠75mg     2錠(抗うつ薬)→最大量
デジレル錠50 50mg     4錠(抗うつ薬)→最大量
トリプタノール錠25mg     2錠(抗うつ薬)
ソラナックス0.8mg      3錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
グッドミン錠0.25mg           1錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
リスミー錠2mg            1錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
サイレース錠2mg       1錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
ドラール錠15mg         2錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
ベンザリン錠10mg        1錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
ハルシオン0.25mg       2錠(ベンゾジアゼピン系)→最大量
デパス錠1mg                  3錠(非ベンゾ系)→最大量
マイスリー錠5mg       2錠(非ベンゾ系)→最大量
アーテン錠2mg        3錠(抗パーキンソン剤)

彼の見解は「判断できない」ということでした。彼は精神科医でもあったので、個人的な見解を聞きたいと尋ねても、やはり「判断できない」でした。彼が言質を取られることを恐れたのか、本当に判断できないのかわかりません。しかし、彼の経歴を聞いて納得しました。静岡県で局長を務め、睡眠キャンペーンを推し進めていたまさに張本人だったからです。

この課長補佐かどうかわかりませんが、記事に出てきた担当者はこうも述べています。「現在、全体でどういう処方が行なわれているのか調査中。結果をふまえて対策をこれから考えていくので答えられない」

例の30万件レセプト分析と、過量服薬対策ワーキングチームのことでしょう。一年以上かかってまだできていませんでした。例の課長補佐に進捗状況を尋ねたところ、「その気になってとりかかりさえすればすぐに終わる話なんですが・・・」と驚くことを言われました。

日本でこれだけ自殺者と薬物中毒死者が多いのは、もちろん多剤大量処方という犯罪的行為の実行犯(主治医)、教唆犯(慣習としての多剤大量処方を教育した指導医や医療機関、各種精神医療関連団体)による責任が大きいのですが、それを知っていて見過ごしていた国の責任も重いです。

レセプト分析をなぜ早く完了させないのか?ワーキングチームをなぜさっさと動かさないのか?単に重要性が理解されていないのでしょう。その怠慢によってさらにどれだけの命が失われることになるのか、全くリアリティーがないのでしょう。

リアリティーがないのでしたら、我々で伝えてさしあげましょう。記事を見て、声を上げて下さい。国が対策を打たないことで、どんな悲劇が起きているのかを伝えましょう。そして、早急にレセプト分析を終え、多剤大量処方をっ効果的に規制するよう要請しましょう。

国民の皆様の声
http://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/sanka/koe_boshu/


こんなニュースがありました。

多重受診で安定剤7万錠
2011年9月7日朝日新聞静岡版

■静岡の女性入手/防ぐ対策なし
 静岡市に住む40代の女性が3年2カ月の間に、精神安定剤の「エチゾラム」を7万1950錠も入手していた。一部はカラーコピーした処方箋(せん)を使う不正入手だったが、約7万錠は多数の医療機関を渡り歩く「多重受診」をし、正規の処方箋を得て入手していた。多重受診は、薬を転売するなどの犯罪に悪用されているほか、患者の治療を阻害しかねない。だが、厚生労働省は「現時点で防ぐ手立てはない」としている。
 ■3年間30カ所で372回
 静岡市内で2日夜に会見した同市薬剤師会などによると、女性は2008年1月〜11年2月、市内の30医療機関で372回の多重受診をしていた。一日に5カ所を回ることもあれば、全く受診しない期間が続くこともあったという。
 また、市内の4診療所で受け取った処方箋をカラーコピーして偽造した12枚を使って、2190錠も受け取っていた。今年1月、複数の薬局で全く同じ処方箋が見つかり、発覚した。
 女性は1回の受診で、1日当たり6錠を、平均1カ月分処方されていた。薬剤師会によると、エチゾラムは心身症やうつ病、腰痛などに効果があり、依存性もある。ただ、向精神薬ほど強いものではない。
 薬剤師会から相談を受けた静岡南署によると、女性は「薬は全部のんでしまった」と話したという。薬剤師会は「全てを服用したとすれば、健康を損なう量だ」としている。
 薬剤師会は、処方箋の偽造については近く、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで被害届を出す予定。ただ、多重受診には法的規制がなく、問題を防げないとしている。
 ■処方箋偽造 見抜くのも困難
 多重受診が問題なのは、医療費の自己負担がない生活保護受給者や障害者らへの福祉が悪用され、向精神薬などが闇サイトで転売される実態があるためだ。
 また、医師の目の届かないところで大量の薬をのみ、患者の薬物依存が進んでしまいかねない。
 多重受診が可能になるのはそもそも、医療機関の受診回数に規制がないことにある。処方箋の有効期間は4日で、期間内なら全国どこの薬局でも薬を受け取れる。今回の女性には障害があり、医療費は公費負担され、自己負担はなかった。
 一つの医療機関や薬局で多重受診だと判断することは難しく、保険料の徴収などを行う「保険者」が受診回数の多い人を見つけ、その度に面談を行うという。
 保険者である静岡市によると、こうした人への面談は1カ月平均10件。多重受診が疑われても医療を受ける権利を侵す恐れもあり、「病院にかかる回数を減らすため、健康を保つようにしましょう」との指導を続けるしかないという。
 国民健康保険中央会(東京)も「全国の実態把握は困難を極める」とする。
 一方、今回の事案は、処方箋が簡単に偽造できるということを明らかにした。女性は単にカラーコピー機で複写しただけだった。
 静岡市葵区の薬剤師の男性は理由として、ほとんどの医療機関では現在、処方箋はパソコンで印字されていることを挙げる。
 女性がコピーした処方箋と原本を見比べた薬剤師会の石田義郎副会長は「原本は朱肉だったが、コピー機が精巧になり、見抜くのは困難だ。見比べて初めて、印影や用紙の違いに気づく程度だった」と話した。
 医療機関によっては処方箋の印影部分まで赤く印刷されることもあるという。
 葵区の薬剤師も5、6年前、コピーした偽造処方箋を受け取ったという。「言われてみればちょっと色が薄かったかもしれないが、全く気づかなかった」
薬剤師会は今後、コピーすると「複写禁」という文字が浮き上がる紙の使用を、医療機関に依頼していく方針。薬局では「処方箋の日付や本人かどうかの確認を徹底していくしかない」としている。(寺尾佳恵)


さて、この問題の根本はどこにあるでしょうか?多重受診を防げないシステムが悪いのでしょうか?複写禁止にできない処方せんが悪いのでしょうか?確かにそれも問題ですが、一番の問題はエチゾラムがあまりにも安易に処方されていることです。

もしもこの女性が入手した薬を全て服用していたとしたらですが、その数は1日あたり約60錠です。この女性は、かけもちでは足りず、犯罪に手を染めてまでエチゾラムを欲しがっていたのです。明らかに処方薬依存に陥っている状態です。

この行動は、覚せい剤中毒者と全く同じです。軽い気持ちで手を出した薬物にはまってしまい、最終的にはそれを得るためであれば犯罪にまで手を染めるというものです。しかし、覚せい剤と決定的に異なる点があります。覚せい剤であれば、それが違法であるという認識がある(ただし、最初のきっかけはダイエット薬などと騙されて違法という認識がないまま手を出すことも多い)ため、少なからずの後ろめたさが付きまといます。ところが、エチゾラムは合法的な医薬品であるため、逆にそれが正当化となって止められない状態になります。そして、エチゾラムに関して、依存性がありながら向精神薬指定されていないという法律上の不備が、事態を深刻化させています。

エチゾラムが向精神薬指定されていないため、内科などでも簡単に出されてしまいます。ここに、驚くべき統計があります。富士経済による「2010 医療用医薬品データブックNo.2」によると、2009年市場の「抗不安薬」というカテゴリーでデパスのシェアは30.1%とダントツの1位です(2位はメイラックス11.6%、3位ソラナックス7.8%、4位セディール6.6%、5位リーゼ5.8%)。また、じほう社による薬事ハンドブック2011によると、デパスの売り上げは、2009年の出荷ベースで115億円です。

さらに驚愕なのは、その薬価の低さです。錠剤は2タイプで0.5mgは1錠9円、1mgは1錠15.6円です。売り上げが100億円代に達する向精神薬の多くが、1錠あたりの値段の高い新薬であるのに対し、この単価で大台に乗せているのは驚きです。全て1mgタイプであったとしても、年間約7億4000万錠が出荷されるという計算になります。いったいどれだけの人がこれを服用しているのでしょうか?指定がないため気軽に使えることがこの売り上げを伸ばしているのでしょう。ちなみに、この薬のメーカーは「あの」田辺三菱製薬です。

エチゾラムが向精神薬指定されていないのは、法律上の不備以外の何者でもありません。指定が外されているからといって、指定されている薬よりも依存性が低いわけではありません。リタリンがうつ病に適用されていたことが問題となりましたが、こちらはある意味それ以上の問題です。散々指摘があったものの、「なぜか」いまだに厚生労働省は何もしないようです。薬事行政の責任も問われそうな話に発展してきています。

エチゾラムが安易に処方されることで、耐性がつき、常用量依存に陥ります。薬を止めようにも離脱症状などでひどい目に遭います。そして、そのような状態がいつの間にか何らかの精神病とされてしまいます。エチゾラムの処方から始まり、不安障害やうつ病という診断を経て、最終的には統合失調症や双極性障害とされ、一生薬を飲み続ける必要があるとされてしまうのはもはや精神科における風物詩といってもよいくらいです。まさにエチゾラムは「ゲートウェイドラッグ」となっているのです。

自殺予防週間は9月10日×まで続きます訂正:から始まります。地方のニュースを見ても、不眠に注目して医療機関へ誘導させるキャンペーンの多いこと多いこと。一体どれだけの無駄金が使われているのでしょうか?いえ、無駄遣いならまだしも、巨額な損失を出す取引をするようなものです。そんな金や労力をかけずとも、多剤大量処方の規制、エチゾラムの向精神薬指定、外来でのバルビツレート処方禁止、この3つをやるだけで劇的に自殺者は減るでしょう。断言します。

今からでも遅くありません。気付いた人から変えていきましょう。
ガイドライン違反のため、Yahoo! JAPANによって記事が削除されました。
留置所看守が、拘留されている容疑者に対し、管理目的で過剰に睡眠薬を与えたことが問題になっているようです。精神病院では当たり前に行われていることですが・・・
 
さて、「睡眠薬」「睡眠導入剤」でニュース検索すると、ひどいニュースばかり出てきます。
−死亡乳児の尿から睡眠薬 大阪、寝かし付けるためか‎
−借用書奪おうと睡眠薬、飲まされた男性死傷事故‎‎
−警官のクルマが電柱衝突、事故前に酒と睡眠薬飲む‎
−睡眠薬飲ませ、少女にわいせつ=中学教諭を逮捕−DVD作製、被害99人か・警視庁
−ダル弟、薬で錯乱し女性ボコボコ…「子供さらう」脅迫メールも‎
−八幡西の薬物混入:男を傷害罪で起訴−−地検小倉支部 /福岡
終始こんな具合です。
 
こんな記事もありましたね。
これはあまりにもひどいですね。睡眠薬が乱処方されているのに、「睡眠薬はもはや常備薬に近い存在といえそうで医者の指示に従い、正しく飲用すれば副作用もなく、安心して利用できると専門家は口を揃える。」というあたりはもう滅茶苦茶です。
さて、ニュース検索からわかることは、「睡眠薬は犯罪に利用されやすい」ということです。そして、その背景にあるのは「入手しやすい」という事実です。
 
本当に簡単に手に入ります。精神科の門を叩き、眠れないと自己申告するだけで、検査もなく簡単に睡眠薬がもらえます。薬に対する説明はないか、あったとしても「安全」「副作用はほとんどない」という程度です。本当の危険性を知りながら嘘をつく医師と、不勉強(業務上怠慢)な医師こそが、この蔓延する薬物犯罪の根本原因とも言えます。
 
今や、患者の方が薬の副作用について良く知っています。本来しっかりと患者に説明しないといけない立場にある医師が本当に必要な情報を伝えないからです。そうなれば自分の身は自分で守るしかありません。
 
しかし、本当の情報を知ってしまったら困る人々がいます。睡眠薬の依存性や習慣性に関する情報を躍起になって否定する精神科医がいます。その分野で有名な某精神科医は、製薬会社が提供するHPで「近所のおばさんが不眠症の患者さんを苦しめる」という持論を展開しています。(検索してみて下さい)
 
彼は、「このホームページをご覧になっている不眠症で悩む患者さんたちは、相談に乗ってくれる先生、治療を受けている先生からの生活指導、服薬指導を必ず守って、不眠を解消しましょう。くれぐれも近所のおばさんの間違った話を信じて、とんでもない事にならないように!」と締めくくっています。
 
長期処方の危険性、常用量依存や離脱症状の問題を患者に伝えない精神科医と、正確ではないかもしれませんが本質的・直感的に正しい近所のおばさんのアドバイスと、どちらが本当に患者を苦しめているのでしょうか。古典的ギャグである「お前が言うな」ってやつですね。そのタイトルと締めの言葉を拝借しますね。
 
くれぐれも精神科医の間違った話を信じて、とんでもない事にならないように!

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