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こころの「専門家」の皆様へ
正しい情報を正しく伝えていただくよう、心よりお願いします。
一連の原発問題でもうおわかりかと思います。情報の隠蔽や誤った情報の流布は、多くの悲劇や混乱を生み出します。そして、最終的にはその矛先が自分に戻ってくることになります。「想定外」という言葉は逃げ道にはなりません。専門家を名乗るのであれば、起こり得るリスクを予測し、その対策を講じなければなりません。特に、危険物を取り扱うのであれば、その責任は重大です。 さて、昨日のニュースですが、文部科学省などが小中学生向けに作製した原子力発電所に関する副読本に「もし地震が起きたとしても、放射性物質がもれないよう、がんじょうに作り、守られています」、「大きな津波がおそってきたとしても、発電所の機能がそこなわれないよう設計しています」という記述があったことが問題視されているようです。文部相も問題を認め、修正を決めたようです。
確かにこの記述は問題です。結果として事実に反することになってしまった認識の甘さが問題です。しかし、精神科領域においては、そのような認識の甘さレベルでは片付けられない、はるかに問題ある実態があります。既に事実と反していることが証明されているような明確な嘘が堂々と述べられているからです。
たとえば、厚生労働省科学研究費補助金によって作成され、学校に配布されている問題ある絵本があります。
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/50757784.html http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/50766539.html その他にも、国が推進する睡眠キャンペーンのHPでは、専門家による誤った情報が載っています。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/suimin/qa.html 医師が処方する睡眠薬はベンゾジアゼピン系作動薬であり、耐性や依存性が出現しにくいなど副作用が少なく、より安全な薬です。(日本睡眠学会 内村理事) ベンゾジアゼピンないしその作動薬に属する薬剤では、重篤な副作用は認められず・・・通常の用量なら、昔の薬剤のような強い依存性(飲みだすとやめられなくなる)は無い・・・(日本睡眠学会 井上理事)
ベンゾジアゼピン系の薬がどれだけ問題を引き起こしているのか、この精神科医たちが知らないはずがありません。その被害について敏感な英国で、是非同様の発言をしていただきたいものです。その分野でトップの精神科医がこうである以上、末端の精神科医はもっとひどいことになります。
たとえば、現在精神科医が被災地を巡回していますが、ある避難所にいる人から、現地の精神科医について情報が寄せられています。その避難所では、半数近くの人々が睡眠薬を出されているようです(高齢者が中心ですが、若い人もいます)。しかし、服用している人々に尋ねても、副作用について、精神科医から正しく説明を受けた形跡は見られません。それどころか、「軽い睡眠薬だから、一生飲み続けても安全だ」「絶対に飲むべきだ」などと言われて出されているようです。ここまで来ると押し売りに近い状態です。
出されている薬の添付文書を見ると「本剤の投与は、不眠症の原疾患を確定してから行うこと」「本剤の投与は継続投与を避け、短期間にとどめること」と書かれています。なぜ嘘をつくのでしょうか。それとも本当に知らないのでしょうか?
避難所生活における睡眠薬の危険性は以前に述べた通りです。
私のような素人ではなく、本来そのような現場にいる精神科医こそが知っておくべき情報であり、しかもそれを周囲に伝える責任があります。彼らが「安全」「軽い」としきりに勧める睡眠薬は、麻薬及び向精神薬取締法によって、厳重な管理が義務付けられている薬物であり、決してお気軽感覚で処方するものではありません。
中には、どうしても眠れないということで、本人が望んで睡眠薬を処方してもらう例もあるでしょう。しかし、不眠の原因が明らかであり、しかもむしろその不眠という反応が自然であるという状況に対し、嘘をついて睡眠薬を押し付ける形で処方するという行為は、「こころのケア」としてあるまじき行為です。
睡眠薬の安易な服用に関して警鐘を鳴らしている生理学者のコラムを最後に引用します。 ※静岡新聞社編集局調査部許諾済み
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同社は今年7月、プエルトリコ・シドラ工場で2001〜05年に抗うつ剤パキシルなどの欠陥品を生産したことによる刑事訴訟で、和解に向け原則合意したとしていた。米当局によると、この工場で生産されたパキシル(錠剤)は割れたり、有効成分の量が不適切だったりして、患者の命にかかわる危険性があった。同社は同工場を閉鎖した。
ボストンの連邦検事は患者が悪影響を受けたとする証拠はないが、グラクソに法律に従わせることが重要だったと述べた。
当事者となっていたのはグラクソの子会社、SBファームコで、法定基準を満たしていない薬品を州際通商に流した刑法重罪で有罪を認めた。7億5000万ドルのうち約1億5000万ドルは罰金。パキシルのほかに吐き気止めのキトリル、抗感染症薬バクトロバン、糖尿病薬アバンダメットも和解の対象薬となった。
司法省の担当者は声明を発表し、「法定基準に適合しない薬品は米食品医薬品局(FDA)の薬品承認プロセスに打撃を与え、基準に達しないか効果のない薬品を出回らせ、最悪の場合は患者の健康に害を及ぼす恐れがある」と強調した。声明によると、今回の和解金は薬品会社が米政府との和解で支払った額としては過去4番目に高い。米ファイザーは昨年、適応が承認されていない疾病向けに薬品の販促をしたことで23億ドルを支払った。
グラクソは、現在の製造慣行基準に合致しないやり方でシドラ工場を運営していたことを遺憾とする声明を発表した。



