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歴史博物館を見終えると、そろそろ昼時だった。 シクロの運転手にホテルに連れ帰ってくれるよう告げた。 ホテルの近くまで来ると、運転手は道の脇にシクロを停め、運賃を要求してきた。 「5時間運転したから、500,000ドン(5,000円)払え。」 何を言い出すんだこいつーーーっ!! 最初に1時間1000ドン(10円)って話をしただろう!?いやいや、こんなこともあろうかと、最初にノートにメモをして、お互い合意もとったんだ。立派な(?)契約書だよ。で、そのメモを見せると…… 「こんなに0が少ないとは思わなかった。でもオレは絶対100,000ドンと言ったぞ。」 と、ノートに0を書き出す始末。何すんだよ、コイツ。 「ホーチミンは暑くて、シクロを漕ぐのだって重労働なんだ。しかもオレは運転手だけをしたんじゃない、通訳だってガイドだってしてやったぞ。いわば3人分の働きだ。オレには女房も子供もいて……。」 そうかもしれないが、約束は約束だ。ノートだって最初に見せただろう。 そんな押し問答を続けること20分くらいか……。何だか、周囲に人が集まり出してきているではないか。みんなベトナム人(当然か)。しかも同業者(シクロの運転手)が多そうである。 まぁ、とりたてて私にどうしようという感じではないものの、ベトナム人に囲まれたってだけで何だか心細い。何かあれば、みんな、この運転手の味方なんだろうなぁ。 薄気味悪くなって日和だした私。折れることにした。 わかった。じゃぁ、10ドル(1,000円)出そう……と値段交渉を始めて、結局40ドルまで粘られる。あ〜、弱いなぁ、オレって(T△T) で、40ドルを払うと、運転手はにんまりしながら手を出してきた。 「まだ、5ドル足りない。」 ムキーーーーーーー!!! ここに至ってようやく、私も頭の血管がブチブチと切れた。怒るというより、ここで引き下がったら底無し沼に落ちるんじゃないかという危機感が噴き出したのである。 「何ゆうてんじゃ。今40ドル払ったやろうえや。何の真似じゃーーー!!!。」 大声を出して睨み付けると、ようやく向こうも引き下がった。 --- これ以降、私の中でベトナム人に対する信頼度は急降下。まぁ、シクロやタクシーなどの乗り物は、どこの国へ行ったってトラブルの多いものではあろうが。 そして、私がこの経験で得たこと。 (1)紙に書いても無意味。 (2)交渉ごとは日本語で。というか、普段使っている方言で。 ---
しかし、あの場合、どうするのが一番良かったんだろう。モノの本に依れば、既定の料金だけ払ってさっさと立ち去るのがいいらしいけど、あの暇そうなシクロの運転手がホテル付近で待ち伏せするってことは無いのかなぁ(?_?) |
行った(越南)
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お次は歴史博物館。 最初にホーチミンの像がでーーんと構えている。 で、その後は……、メコンデルタの先史時代の文化とか、チャンパ(先住民族チャム族の国)の像とか、まぁいろいろあるのだけど、さっぱり分からないなぁ(^^; というか、博物館の雰囲気は日本もベトナムも一緒。博物館の中よりも、街の雑踏の方が、いろんな発見ができるような気がする。 速攻で外に出て、動植物園の中をうろついてみた。 この国でも、ドラえもんやミッキーマウスは人気があるようで、それらしいアトラクションがあるようだった。恐竜パーク(?)もあるようで、動植物園というより遊園地という位置づけなのかも。
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チョロンではないのだが、ついでに色々乗り回す。 次は戦争犯罪博物館。 ここは、南ベトナム政府による残虐行為とか、ベトナム戦争時の米軍による残虐行為とか、中越紛争時の中国軍による残虐行為とか、要するに残虐行為のオンパレードの博物館である。 目を背けたくなる内容ばかりなのだが、一応必見の場所なんだろうなぁ。 とりあえず敷地にはいると、屋外に戦争時の飛行機や戦車の実物(と思われる)がいきなり展示されていて、目を引く。 そして屋内に入ると……、ナパーム弾で黒こげになった人とか、人間を真っ二つにして喜んでいる米兵とか、南ベトナム政府の拷問の仕方とか、そして枯れ葉剤の影響による奇形児のホルマリン浸けとか……。あぁ、吐き気を催してくる。 特に枯れ葉剤の奇形児。人間が歪んだ形になって生をうける、または生をうけられない恐ろしさ。覚悟して見に行ったけど、それでもやはりショッキングなのである。 ちなみにこの博物館、北ベトナム軍が行った残虐行為は展示されていない。当たり前か……。 重〜〜い気持ちで建物の外に出る。そして売店に入ったのだけど、いかにもアメリカ人向けの土産物を売っているのは如何かと思ったぞ(^^;
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ビンタイ市場を出てから、サイゴン地区の方にまた戻るのであるが、中華街らしくあちこちに漢民族っぽい建物が並び立つ。 そんな中、とある寺(?)に入ってみた。 境内に入ったところで、尼さんらしき人から線香を買うように勧められ、言われるままに買ってみる。中に入るとおじいさんがいて、ここで線香に火をつけ、ここに立てろ……とばかりに指でさして説明してくれる。言われるままにやってみる。お参りの方法は……確か事前に読んだ本に載っていたように……膝をつけてしてみた。 帰り際に、小さい子供が手を差し出してやってきた。ベトナムで初めて見る乞食である(郵便局前の手足の無い人は、乞食かどうか判別できなかったので)。そんな手を振り払って、境内から出ようとすると、母親らしきおばさんも、ふてぶてしそうに手を出してきた。あぁ、子供らも親に倣ってやっているんだなぁ、と悲しくなる。 社会主義国では、働かざる者=犯罪者で、刑務所にぶち込まれるって聞いていたのだが、やっぱり乞食はいるんだなぁ。まぁ、国としても、刑務所で彼らを養うだけの余裕は無いのかもしれないが。 ↑関帝廟? 最初から地図があれば、歩いてチョロン地区まで行っていたかも。 |
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シクロに乗ると、なかなか乗り心地は良い。 とりあえず銀行に向かい、両替を済ませた。行員もアオザイ。なんだか、公務員の制服はアオザイが多いようだ。ちなみに女子高生は白のアオザイ。小学生くらいだと、男女とも白いカッターシャツに赤いネクタイである。 その後いくつか、ロータリー等で停めてもらい写真を撮りつつビンタイ市場へ向かう。日本の公設市場も結構薄暗いイメージがあるが、まさにそんな薄暗くってだだっ広い建物の中に、所狭しと小さい店がひしめき合っている感じである。 そんな中に、「Com」と書いた店を発見した。Com(正しい表記はできないが)は、ベトナム語でご飯。だからきっと定食を食べさせてくれる店に違いない。朝食がまだだったので、ここでひとつ、ベトナムの味を試してみるとしよう。 少女が店番をしていたので、「コム、プリーズ」と頼んでみた。あまり外国客に慣れていないのか、照れながら「にたにた」としながらどこぞへ行って準備をしてくれた。 出てきたのは、鶏肉と、味の付いたでっかい麩のようなものがのったご飯。ご飯はちょっと短め。食べてみると……ちょっとというかかなりというか、腐っているのでは?というようなお味なのだが、これが庶民の味なのかも。そう自分に言い聞かせながら食べるとなかなかいけた。これが7000ドンだった。
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