近鉄バファローズ 191冊のスクラップブック

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平成元年

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シリーズ新の両チーム計7ホーマーが乱れ飛んだ打撃戦だったが、試合の分岐点
となったのは4回近鉄の守りのミスだった。
この回、巨人は無死1・2塁。原3ゴロでクロマティが封殺され、打者吉村となった
ところで加藤哲から小野にスイッチ。小野は吉村を1ゴロに仕留めたが、併殺を
狙った真喜志からの1塁転送球がそれてベンチ前まで転がる間に駒田が生還。
さらに、球威に欠ける小野の続投が失敗で、中尾・川相に連続短長打を浴びた。
その裏に真喜志、5回には村上が香田から本塁打を打って2点差としたが、
救援陣が原と代打の中畑に連続ホーマーを浴びて悲願の日本一はならなかった。
「うちは発展途上のチーム」は仰木監督の口ぐせのひとつ。54年、55年に次いで
三度目の日本一へのチャレンジだったが、その途上のチームの弱点をさらけ出して
またあと一歩で涙をのんだ。
無造作にホームランを浴び続けたのも、勝負を焦るバッテリーの“若さ”だったが、
象徴的なシーンは4回の守りに集約される。
先頭のクロマティに右中間を破られた。真喜志、大石が同じようにカットに入ったため、
鈴木の2塁への返球もベースは無人のまま。四球を挟む原の3塁ゴロ、吉村の1塁ゴロ
と二度の併殺のチャンスがボールの落球やベースカバーの遅れなどで完成できない。
そして続けざまにタイムリー。勝ちたいという気持ちが焦りとなり、プレーが空回りした。
公式戦という大きなヤマを越えた開放感がいい具合に作用したのだが、ドームで連敗
しても表情に悔しさは伺えず「やっぱり日本シリーズは僕たちにとってお祭りの場なん
ですよね」という声もでたほど。
若い選手が多いだけにムードには乗りやすいが「巨人くみやすし」という“緩み”とも
相まって結局あと1勝が遠かった。この大きな経験が生かせるかどうか。
球団創立40年をかけて達成できない課題に、また新しいスタートを切ることになった。

♪近鉄バファローズ191冊のスクラップブック 昭和63年〜

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三連勝の後、三連敗に逆大手がかかった。近鉄の苦境を象徴するような幕切れ空模様だった。
ケロッとした陽気な猛牛ナインが声を出さない。無言でロッカーへ。
ガッとコンクリート通路を踏むスパイクがやけに響く。
10案安打を放ちながら、奪った得点はリベラのソロ一発による1点だけ。
無死の走者を三度バントで送る手堅い攻めが実らない拙攻。2点差を追う7回、
村上の右前打で1塁から暴走して三塁に憤死したリベラ。
「1塁があいていたので歩かしてもいい」と指示した山崎が0−2から篠塚に
浴びた5回の逆転タイムリー。
詰めを欠いた攻・守。しかし、仰木監督は一切を責めなかった。
「みんな必死でやったのに空回りした。一生懸命の結果だもの。
いろいろあったが1つ違えばウチの方に流れが変わっていたかもしれんよ」。
昨年の10.19から今季129試合目の決着。土壇場での決着はイヤというほど
ペナントレースで味わってきた。
「盛りあがったでしょう、それで勝てれば言うことない」と熱パ仕込みのゆとりの
言葉さえ吐いた。
「130試合プラス7試合。あとはなにも思い残すことはない。選手は持っているものを
存分に出しさえすればよい」。監督は熱パの野生軍団に手綱の解き放しを宣言した。
「明日、阿波野・加藤哲・小野もいる。力を振り絞ってやるでしょう」。
選手の土壇場の力を信頼しきったようにシャッと地下って立ち上がった。

♪近鉄バファローズ191冊のスクラップブック 昭和63年〜

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テレビカメラのレンズが視線の前方1m内にズラリ。ベンチ裏から地下通路を抜け、帰りのバスへ
仰木監督の前方を、必死になってあとずさりしながら撮っていくカメラクルー。図々しい取りっぷりで、
これを中日・星野監督にやったらパンチが飛んでくるのでは、と思えるほど。中には目の差に
20,30cmまでカメラを接近させるテレビ局もいたが、仰木監督は平気。
ただニコニコと笑いながら制止することもなくバスへと乗り込んでいった。
これは仰木監督の個性でいいのだが、問題はこれから!
引き上げていくナインにあって、原に満塁弾を浴びた吉井は実にシャーシャーとしていた。
顔つきがサッパリ。こういうときは、言葉と違って悔しさが顔に出るものだ。ところが顔が
赤みがかっているわけでもないし、淡々としたもの。いつものように試合終了を待たずに
さっさとバスへ向かうのだが、その話しっぷりはとても24歳とは思えないほど落着いて、
実は普通のチームなら言っちゃいけないことをペラペラしゃべるのである。
「一生懸命やっている巨人には悪いスけど、ボクにとって今はもうオフなんスよね。
シリーズはお祭りみたいなもの。だからね、全然悔しくないんですわ。シーズン中だったら、
荒れ狂っとるところだろうけど、オレ全然悔しくないもん」。「ほかのチームの連中はええな、
と思いますよ。いまごろゴルフなんかやって遊んでるんでしょ。とにかく、大阪へ帰って遊びたい。
それだけなんスわ」。試合の経過は少しも気にせず、KOされたあとは立ち話しを楽しんでいた。
ゲッソリとホオがこけ、飲料水をガブ飲みしながら、心底疲れたように引き上げていく巨人の
篠塚。なるほど吉井が言うように「気の毒」である。
――だが、待て!!――
ガチガチの近鉄バファローズファンの私も、広島との日本シリーズ・今回の日本シリーズと同じ
気持ちでいた。ペナントレースで優勝することが最高の目標であとは近鉄をアピールするだけ。
ファンとしてそこまでは求めず、日本シリーズで負けてもペナントレースほどの悔しさはなかった。
最後の最後までで試合ができるのを「選手冥利」というが、唯一人でもそんな気持ちをなくしたら終わり。
そんな気持ちで日本シリーズを何度戦っても絶対日本一を制覇できない! 
最高の舞台、日本シリーズを馬鹿にするな!
最後の最後までペナントレースと同様の激戦を戦っている気持ちがあればストレートで勝っていたはず。
最後の最後までで試合ができることが最高の選手「選手冥利」、それがプロ!!
遊びで野球するならやめてしまえ!

♪近鉄バファローズ191冊のスクラップブック 昭和63年〜

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斉藤は変化球、阿波野は直球主体と、ともに第一戦とは組み立てを変えての投げ合いで、
試合が動いたのは5回。2死後、ブライアントが斉藤の初球を右翼席に打ち込んだ。
ボールにするつもりのシンカーがストライクゾーンに来たミスを逃さず捕らえたものだ。
しかし、その裏阿波野もミスをした。1死後、斉藤に右前打を許し、蓑田には四球。
代打呂は打ち取ったものの、勝負強い岡崎に回り、逆転2塁打を浴びた。
追う展開になった7回、阿波野に打順が回ったところで代打を起用したが、後の守りを
託した吉井の出来が良くなかった。吉井は斉藤の中前打を足場に四球や内野ゴロで2死
1・3塁として、打席にクロマティを迎えた。近鉄は敬遠策を取り、原との勝負に出た。
それまでの原の不振からみて決して不自然な策ではなかったが、速球系の球ばかりを
続けた6球目がやや甘く入り、左翼席へ運ばれた満塁ホーマー。
******
阿波野無念!6回で降板納得できぬ、気合は入っていた。
権藤コーチ「交代?監督に聞いてくれ!」 不協和音を積み藤井寺へ
******

♪近鉄バファローズ191冊のスクラップブック 昭和63年〜

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仰木監督が小休止。投打にらしさがなく完封負け。日本一獲りもお預けだ。
仰木監督はエース・阿波野を温存。同じ左腕の小野で勝負を掛けたが、小野は6回に息切れ。
さらに打線も元気なく、香田の前に散発3安打に抑え込まれ、第三戦3回から16イニング
無得点の屈辱だ。勢いに乗って一気にV獲りの思惑は、ものの見事に空回り。それでも依然
“王手”中とあって猛牛ナインにショックなし。仰木監督は「気持ちを新たにして」と、
再チャレンジ宣言したが、下降気味の打線がちょっぴり不安のタネだ。
第三戦の3回以降はリベラの2塁打の1安打で、巨人豪華リレーの前にノーヒット。
そしてこの試合は香田の前に3安打散発とあっけない。3連勝で“王手”をかけているとは
いえ少々気になる打線である。小川打撃コーチは「ああ言うきめ細かい変化球があるとは
思わなかったね。ああ言う速球の変化はちょっと経験がなかった。
しかし、研究する必要はないね。反省することは必要だけど・・・。だって、
もう香田と当たることはないんだよ」。
勝敗の上では、まだ余裕のある近鉄だが、打線が鳴りをひそめているのが気がかり。
中西ヘッド・小川コーチが「明日は打つよ」と言う言葉を100%信じられない打線の調子である。
”慢心”という気持ちの暗雲がたれこめようとしているのをだれもが予測できない!

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