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他人の生命力をエネルギーとする謎の生命体(?)が名探偵として活躍する短編集。
二組の主人公が登場するが、ギンちゃんと寛子のペアがお気に入り。
以下、それぞれの一言感想メモ。
『白衣の意匠』
まずは設定紹介といったところ。
消えなくて良かった決め手となった証拠。
ただ、乾くのをも待っても洗ってないんだから何かしら検出されるのでは?
『陰樹の森で』
キャンプに行ったギンちゃんと寛子が再び事件と遭遇する。
今回は消えちゃうまで待つんだね。
『酬い』
もう一組のペア、ムーちゃんと北西君が登場。
ムーちゃんの推理はギンちゃんに比べると投げやり。
北西君も良い人なんだろうが、寛子に比べるとキャラが薄い。
『大地を歩む』
謎の50万円の回答にちょっと期待したのに…。
『お嬢さんを下さい事件』
終盤に向けてホッと一息。
ギンちゃんと寛子の出会いは描かれたが、ギンちゃんの能力を知った時の話まで書いて欲しかった。
『子豚を連れて』
二編続けて良い話かと思ったら実はダーク。
結局、最終話での事故はこの子豚を連れていた婦人だったのだろうか?
『温かい手』
生命力を吸うという設定が必要ないよなー、と思ってたら最後にこういう話を持ってくるとは。
軽いノリの短編集だと思ってたら最後にちょっとだけ泣かせてくれた。
ミステリとしてはそれほどではないけど、設定とラストの話がバッチリ決まってた。
石持さんは最近微妙な作品が続いていたけど、本作は中々の良作だった。
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