有栖川有栖

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火村&作家アリスの国名シリーズ第二弾。今回は長編。

取材で裏磐梯を訪れたアリスがスウェーデン館と呼ばれるログハウスに招かれ、そこで殺人事件に遭遇する。
館の婦人ヴェロニカに軽く恋してしまったアリスが火村を呼び寄せ事件解決に挑む。

事件の謎は母屋と離れの間にある足跡。被害者と第一発見者以外の足跡がないというパターン。

その他、折れた煙突、無くなった枕カバー、被害者の妹の指の傷、などなど細かい謎も。

事件の背景に三年前の少年の死が絡んでるのは明確なので犯人は何となく想像出来た。
そこから犯人があの人だとすると?と考えると自ずと足跡のトリックも。
むしろ作中のアリスが気付かなかったのが不思議なくらい古典的っちゃ古典的。

感想をあとづけで書いてるので何とでも言えるが今回は完勝。

本作でも火村が過去に誰かを殺そうとしたことがクローズアップされた。
今後のシリーズでこの件が語られることがあるのだろうか?

今年は国名シリーズは店じまい。残りは来年のお楽しみ。
このミスの「私の隠し玉」で書いてた最新長編が出るまでに追いつこう。

「ロシア紅茶の謎」

火村&作家アリス、国名シリーズに突入。

表題作を含む六篇を収録。

『動物園の暗号』
その名の通り動物の暗号を扱った短編。キーとなる部分の知識が全くないのでこれは解けなかった。
最後の一行が印象的。

『屋根裏の散歩者』
これも暗号ものかな。大、太、く、ト、I。これが何を示すのか?これもわからず。太は無理があるだろ…。

『赤い稲妻』
ビルから落ちた女性。車が脱線して電車に轢かれた女性。二人の女性の死の繋がりは?
まずまず。一時間枠の刑事ドラマに合いそう。これがベスト2。

『ルーンの導き』
既によく覚えてない。

『ロシア紅茶の謎』
表題作だけあってベスト1。毒入りの飲み物を飲ませるという命題に対して、かなり綱渡りの方法だが中々面白いやり方。綱渡りの理由もちゃんと説明されてるし。

『八角形の罠』
このイベントに参加したかった。


こういうパズルの様なミステリは好みなので迷わず次へ。

紅子さん、ご一緒してくれるんですよね?

「46番目の密室」

学生アリスシリーズが待ちきれないので、作家アリスシリーズに手を付けることに。

読者を騙してくれる叙述トリックももちろん好きだが、故意に情報を隠すことなく、謎解きに必要な要素は全て作中で語られて、さあ!解いてみろ!という純本格ものは良いですね♪

今回のテーマはタイトル通り密室。

45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?

アリスの役割は語り手であり、自ら推理はするがあくまでワトソン役であり、と学生アリスと同じ。

学生アリスが成長した姿が作家アリスかと思ったら、どうやら違うらしい。学生アリスが作家アリスシリーズを書き、作家アリスが学生アリスシリーズを書いているってことで良いのかな?なんか鶏と卵のようにどっちが先?というジレンマに陥りそうだが…。

江神さんの代わりに探偵役を務めるのは、犯罪学者の火村英生。一作目なのでまだキャラクタが掴みきれないが、アリスとのよきパートナーといった関係も良く、警察の信頼もあり、ラストの犯人と対峙した時の対応も含めて、まずは中々の好印象。

トリックについては過去の作品だけに目新しいものではなかったが、動機から犯人を絞り込むのではなく、あくまで提示された手がかりから論理的に謎を解く、という流れは初作家アリスとしては合格。この先のシリーズにも手を出してみる気になる。アリスが披露した間違った解答も、推理作家らしいトリックで面白かった。

残念だったのが読者への挑戦状。これがなかったのでスルッと犯人まで辿り着いてしまった。この先のシリーズで謎解きをやろうと思ったら、アリスが真相に気付いたところで挑戦状タイムと思って良いのかな?

↓↓↓以下はネタバレを含むため、未読の方はご注意下さい!↓↓↓

犯人が心にしまってしまった『世界が世界を守るためによってたかって一人の人間を抹殺するかのようなもの』という46番目の密室トリック。いつの日か、どちらかのアリスによって本になることがあるんだろうか?

↑↑↑ここまで↑↑↑

学生アリスシリーズとは違い、作家アリスシリーズは15冊以上出版されているので、この先楽しみ。

「女王国の城」

ようやく女王の城に到着。

過去三作のうち「月光ゲーム」「孤島パズル」を読んだのは最近だし、
「双頭の悪魔」も読み直したばっかりなので導入はすんなりと。

序盤はほんのちょっとだけ入れ替わるマリアの視点に何かひっかけがあるかと思ってた。
学生アリス&江神シリーズでそんな叙述トリックをかます訳ないわな。

ハードカバー、500ページ、二段組。通勤電車に揺られながら読むのは拷問にちかいが、
江神さん救出作戦、殺人事件、城からの脱出劇と飽きることはなかった。

特に今回はモチさんとノブナガの活躍が目立ったね。「邪魔しやあすな!」はしびれた。

さて、『読者への挑戦』に対する私の推理は…。

↓↓↓以下はネタバレを含むため、未読の方はご注意下さい!↓↓↓

今回はお手上げ。
私は江神さんのような名探偵ではないので、論理だけで犯人を指摘するのは無理。
なので、いつもは読者だからこそわかる演者の感情から動機を考え、
そこから犯人の目星をつけたあとに犯行の方法を考える、という反則なやり方で推理する。

けど、今回は動機を示すヒントが見当たらない。
人類協会に何か恨みを持っている人がいるのか?協会内部のゴタゴタなのか?

聖洞が絡んでるのは間違いない。拳銃はここから入って来たに違いない。
けど、ここを使えるのは千鶴ちゃんだけ。あの子が共犯?そんなアホな…。
姿を見せない女王は実は成長が止まってて小さい?
いやいや、このシリーズでそんなトリックを使うはずがない…。

ということで、今回はあきらめ、素直に江神さんの推理を聞くことに。

なるほどねぇ。ここで11年前の事件と繋がりますか。
一つずつ丁寧に謎を解き明かしていくシーンはただただ感服するばかり。

犯人は…えーっとどなたでしたっけ?
とまではいかないが、かなり印象が薄かった。。。

そして、何か隠している協会の人達と、なかなか顔を見せない女王。
城の中にはいないんだろうなとは思っていたが、まさか誘拐とは。
アリスがあそこで事故ってたらこの物語はあっさりと警察の介入で終わってたんやね…。

わかってしまえば、協会の人達が警察の介入を頑なに拒んでいた理由も納得だが、
読んでいる最中はひたすらムカついてた。

最後に江神さんが神倉に来た本当の理由、おやっさんの再会というサプライズで終了。
ほんと、お腹いっぱい。

↑↑↑ここまで↑↑↑

十数年振りにこのシリーズを読んだ人も、待った甲斐があったと言える作品なのでは。
で、アリスとマリアの恋の行方も気になりつつ、次回最終作はいつ読めるのでしょう?

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「双頭の悪魔」

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、
マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。
江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。
川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、
双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。
(要旨「BOOK」より)

ようやく三作目。本作は以前に一度読んだことがあったのだが、
メインのトリック以外はすっかり忘れてたので十分に楽しめた。

特に、江神さん、アリス、マリアの関係が分かっているのと
前作からの繋がりを知っていることで事件以外にも楽しむ部分があって良かった。

すっかり忘れていた、と書いたが読み進めていく内に思い出していったので、
今回の推理はなし。挑戦状が三回もあるのに勿体無いことをした。

↓↓↓以下はネタバレを含むため、未読の方はご注意下さい!↓↓↓

前二作の事件でも江神さんは犯人を死なせてきたが、
同情できるところもあって死なせてあげたいという心情がわからないでもなかった。

けど、今回の犯人は同情の余地があるだろうか?
村を変えられたくない皆のためにやったことだと思うが、
自らの手を汚さずに交換殺人を操る立場で高みの見物。

とても許せる犯人とは思えないのに。これが江神さんらしいのかもしれないけど…。

↑↑↑ここまで↑↑↑

「女王国の城」は福岡に移動してから。待ち人数が少ない図書館だと良いな。

このミス20周年記念ランキング 第七位クリア。

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