Vie artistique

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長い改装工事を終えて、プティ・パレ美術館が再開館。
以前、1999年に一度行ったことがあるが、そのときにはすでに工事が始まっていて、ほんの一部しか見られなかった記憶がある。それにしてもきれいになったものだ。とくに中庭が気持ちがいい。外から建築を見ている限りでは実に古典的で、とても1900年のものとは思えない。まだまだ眼の鍛錬が足りないのだろう。

ルーヴルで、私の大好きなユベール・ロベールのデッサン展が始まった。ユベちゃん(と勝手に呼んでいる)の展覧会は、前に住んでいた時にも大きなものがあって嬉しかったのだけれど、今回もちょうど滞在と重なってなんと幸運な!ユベちゃんの特徴は、なんといっても建物(主に廃墟)を用いた画面の構成力にあると思う。単なる風景であれば、一緒にスケッチをした仲でもあるフラゴナールなどとあまり変わらないかもしれないけれども、建物が入れば、違いは一目瞭然。それにしてもユベちゃんのデッサンは、改めていいなぁ。こんな作品が自分のうちにあったらいいなぁ。鉛筆やサンギーヌの一色ものも味わいがあるけれど、もし家に飾るなら、ほんのり彩色してあるものがいいなぁ・・・(夢は膨らむ)とりあえず、はやくカタログが欲しい。(開幕して2週間が経つのに、まだできていないらしい!!)

伸ばし伸ばしにしていた税官吏ルソー展。最近かかわった翻訳でも頻繁に登場したので、行かなければと思いつつ、実は期待はあまり高くなかった。ところが、その考えは間違っていた。ルソーの作品は、図版にしてしまうとベタッとしたマットな感じになってしまうけれども、オリジナルの巧さ、迫力には驚いた。やっぱり観てみるものだなぁと反省。

19世紀末から20世紀にかけて、万博を通して異国の文化への好奇心がますます強くなったフランス。ルソーのジャングルもその流れに位置づけられているが、動物同士が互いの肉を食べ合う作品などを観ていると、自然や未開社会(要するに異文化)に対してルソーがどのような態度を取っていたのかが気になった。単なる好奇心だけではないような気がする。そういう野蛮な側面に対して否定的だったのか、あるいはその面もひっくるめて自然であると理解していたのか。

会場は思ったほど込んでいなくて驚いたが、動物やジャングルの絵が多いとあって、子どもたちがたくさん来ていた。スケッチブックを持って、作品の前に寝そべって、デッサンとも塗り絵ともつかないことをやっているのだけれど、日本では考えられない風景でほほえましかった。

友人の取り計らいで、ジャックマール=アンドレ美術館で始まる17、18世紀素描展のオープニングに呼んでもらった。オープニングといっても、特別な何かがあるのではなく、一般客より一日前に見られるというもの。でも美術関係者が集まるので、いろんな人に紹介してもらったりという恩恵に預かることができる。

残念ながら、行ったときにはあまり人がいなかったのだけれど、その分、ゆっくり作品を観ることができた。ワイマールの美術館が持っている作品群だが、その質の高さには驚いた。作品自体の質が高いのはもちろんだが、保存・管理もしっかりしている印象を受けた。友人も関わったカタログもとてもしっかりしたもの。

この時代の主要な画家たちの素描を、こんなにたくさんじっくり見るのは初めてといってもよく、作品をみて画家の特徴を指摘できるほどには眼が肥えていない。それにしても、この時代のアカデミー画家たちは、さすがに素描が巧い。真実らしさがあるのはもちろんのこと、素描のみで十分味がある。先にアングルを見ていただけに、その違いは顕著だった。

午後からはがんばってパレ・ド・トーキョーの《ボナール》展へ行った。すごく混むと聞いていたので覚悟していたのだが、あれ?列はいずこに?すんなり入ってみると、私は無料だったし、なんてラッキー!

ボナールの絵は、あたたかみのある暖色系ばかりだと思っていたら大間違い。特に初期の頃は、寒色系で統一された画面もあり、二極分化している。これがだんだんと融合して馴染んでくる。こうして色彩の研究を徐々に深めていったのだろう。途中、「素描は感覚的なもの、色彩は理性的なもの」というボナールの言葉があった。一見、逆ではないかと思わせるが、この展覧会を見ていると納得がいく。各作品間のスペースも十分取られていて、よい展示だった。あと面白かったのは、最初のところに何点か見られた、ジャポニズム色の濃い作品。何となく、花札とか、襖絵とかを思い出させるもので、このあたりの流通を調べてみると面白そうだと思った。

ちなみに、出るときには、歩道に長蛇の列ができていた。ほんの一瞬の隙を突いたということか!

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