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倶楽部2600のブログ
資料は整理してこそ、模型は走らせてこそ、部品は小奇麗に飾ってこそ、その価値が増すもの。でもナカナカ、出来ないのですよね…。

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京阪2600系は、全国的に見ても比類のないほど、実にバラエティーに富んだ個性豊かな車両形式となっています。もちろん車両数が多いということもその一因ではありますが、一昔前まで即売会などで販売されていた「車両竣功図表」(いわゆる設計図)を見ても、2600系の図面の種類は他形式のそれを圧倒的にしのいでおり、図面上には現れないような些細な違いをも含めると、「1両1形式」という表現は決して大げさではないように思われます。我々「倶楽部2600」のメンバーをはじめ、2600系ファンの多くは、おそらくこのような「ツウ好み」とも言うべき奥の深さに醍醐味を見出しているのではないかと思います。

この連載では、2600系の中でも車両によって異なる箇所や、特定の車両にしか見られない特徴などを、雑誌などで紹介されたことのある既知のものから未発表の隠しネタまで、少しずつ紹介していきたいと思います。どれぐらいの回数になるかは、書いている本人にも分かりませんし、執筆中にも新たな変化や発見があるかもしれません。当面は週に1〜2回のペースで更新していきたいと思っていますので、どうかよろしくお付き合いくださいませ。

                    *          *          *

さて、記念すべき第1回は、やはり未発表のネタから行きたいと思います。

2年ほど前に発見したネタになりますが、中間車化された2606の運転台に、このようなマニュアルがぶら下がっています。どうやらトラブル発生時の対処方法がまとめられているようです。

イメージ 1

紙に大きなシミがついていたり、一部が破損していたりするような状態ですから、それほど新しいものではないということは察することができますが、果たしていつ頃からこのようなマニュアルが設置されていたのでしょうか?





それを知る手がかりは、マニュアルの中に隠されていました。その部分を拡大してご覧いただきましょう。

イメージ 2

ちょっと見えづらいかもしれませんが、この編成図では、2606-2906-2706-2806+2626-2826という組成になっています。たしかに、末尾1ケタが揃った「ありがち」な組成ではあるものの、この組成が見られた期間は意外と短く、1984(昭和59)年3月から1986(昭和61)年1月までのわずか2年足らずでした。その後、現在に至るまで、2606-(4)-2806は2624-2924の2両とペアを組んでいますので、このマニュアルは今から20年以上も前からぶら下がっているということになりそうです。


マニュアルの内容については、専門用語が多用されているため、われわれ素人にはよく理解できませんが、とりあえず文字に起こしてみました。現在は、一部が破損しており読み取れない箇所がありますが、2年前に初めて見つけたときにはまだ破れていませんでしたので、当時の画像から拾ってみました。

             単 車 昇 圧 車 (3カツ)
 

     2606−2906−2706−2806+2626−2826
       □    ○    □    ○    □    ○

                   ○ MG    □ コンプレッサー

◎制御遊車
 1.パンタグラフを下降する。
 2.M車3カツ,MS,MCOS,CCOS
 3.パンタグラフを上昇する。

◎全車緩解不良時の点検順序(HSC)
 1.圧力計を確認し、元空気溜管圧力が正常な場合。
   “鷯錺屮譟璽SW,車掌弁
   ⇒夙ブレーキSW
   デッドマンス
   ぃ腺圍
    以上が動作していないか点検する。
 2.元空気溜管圧力が異常な場合。
   。唯弌ぃ贈亟愀犬稜紡察

◎起動不能時の点検順序
 1.表示灯の確認
   ‥静瑤靴討い襪   制御ブレーキ、戸閉、交流電源各表示灯
   ⊂壇瑤靴討い襪   過負荷・遊車、停電、緩解不良、ATS動作、MSR各表示灯
 2.リセットSWの操作
 3.扉関係
    鎖錠短絡SW「オン」
 4.電源の確認
   。庁1500V(車内灯、扇風機等で)
   ■庁100 V(制御NFB・SW・電圧計)
   その他のNFB・SWのオン・オフは
 5.ブレーキハンドル
   .屮譟璽ハンドルを2・3回運転位置にたたき込む
   ∪動弁短絡スイッチ「入」
 6.圧力計の確認
   。唯弌Γ咤腺弌Γ贈弌Γ贈丹砧呂論犠錣
   ▲妊奪疋泪鵐后ν夙ブレーキ・車掌弁等は
 7.マスコン
    カバーを開け接触を見る
元運転士の方によれば、かつてはどの車両にも運転台にこのようなマニュアルが備えられていたようですが、今ではおそらく珍しいのではないかと思います。少なくとも2600系に関しては、2606以外の車両でこのようなマニュアルを見かけた記憶はありません。今日まで何度も検査を受けているはずなのに、20年以上も前のマニュアルが今も取り外されずに残っているというのは、「奇跡」に近いのではないかとさえ思われます。なぜこの車両にだけマニュアルが残されているのかよく分かりませんが、それだけ先頭に立つ機会が少なかったことの証といえるかもしれません。

イメージ 3



今回の担当者 企画係




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