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防衛機制(不安・葛藤の情況や欲求不満に直面したとき、自我を守ろうとして無意識にとる適応の仕方)
私は当然のことながら、太平洋戦争も昭和十九年に起きた東南海地震も知らない。
伊勢湾台風も私が一歳の時であるから、当時住んでいた家の屋根が吹き飛ばされたことも、全く記憶がない。
ドルショックだって、金本位制から変動相場性に大変革が行われたという、経済学史的事実としか認識がない。わずかにニクソン大統領がテレビ演説している画面を少しだけ記憶している程度だ。
オイルショックにしても、トイレットペーパーが品不足になったと言っても、当時我が家は和式便所であったし、トイレットペーパーなど使っていなかった。
関西大震災では大きな揺れを感じたが、直接被害にはあっていない。新幹線が動かなくて、東京にいかなければならなかったが、到着が遅れたぐらいだ。
近いところで言えば、東海豪雨の時も、東京出張中で知らないし、マンションの六階に住んでいるので関係がなかった。
東日本大震災にしても、友人は何人も被害に遭っているけれども、私や家族、親類にも直接被害に遭った人はいない。
そんな天変地異、戦争などに直接遭遇していないというのは何と幸せなことだろう。このことは天に感謝したい。
けれども、私は失業、それもリストラによる失業を四度も経験した。失業給付金も二度受けた。こうなると自然災害に対する防衛も必要だが、職を失うという恐怖、不安に、自然災害と同じぐらいの防御体制を取りたくなる。
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