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紗袷わせというのは、二反の同じ生地を、重ねて着ているように見える着物のこと。つまり、一反には柄を描きもう一反は無地に染め、柄の方を下に、無地の方をその上に重ねて仕立てたお着物のこと。
下の柄を上の無地の紗から透かせて見せて、生地と生地のふれあうモアレを楽しむっていう、贅沢なお着物です。 でもって、透ける着物で袷なので、着用時期は6月と9月に限られます。最近は温暖化の影響で5月の暑い日もいいことになっています。 でもって、私のこの紗袷わせですが、 柄が藤の花。 お着物をお召しになる方なら、えっ?て思われる方も多いと思います。 だって藤は5月の花なので、着るなら4〜5月。紗袷わせは6月の着物。いつ着ればいいのよって。 そんな風にお着物の世界って、決まりごとが多くて難しい。たかが着るものなのに。 でも、私、この着物を展示会で見たとき思ったんです。紗袷わせでしか表現できない表情ってあるんだな〜って。なのに、限られた季節のものしか描けないなんてもったいない。色々な季節を紗袷わせで表現して何が悪いのよって。 私は6月にも着ちゃうわ! そんな風に思って誂えたのではありますが、単の季節の訪問着って着る機会がなく、 タンスの肥やしになりかけていたのでありました。 で、今週、ちょっとしたランチ会があったので、漸く仕付け糸をとって袖を通したにでした。 着てやる〜って豪語した6月ではないけどね。でも、自由に着ますよ。 |
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