「たいへん危険な政策だと思いますね」−−先日、或る報道番組を見ていたら、野田佳彦首相が、安倍晋三自民党総裁の提案する大胆な金融政策を評して、そう言っておられました。つまり、これではインフレをひき起こし、一般国民の生活を苦しめる恐れがある、という批判です。
≪デフレか大胆な金融政策か≫
この議論そのものについて言えば、目下の日本はデフレが続いて不況が長びき、正規雇用が減って世帯当たりの所得が減り続けている。このような現状を打破するためにこそ大胆な金融政策が必要とされるわけなのであって、野田さんの批判はちょっとピント外れだったと言うべきでしょう。
しかし、それより問題なのは、この発言中の「危険」という言葉です。この言葉には大きなインパクトがあるので、誰もが好んで使うのですが、それだけに、その使い方には注意が必要です。この言葉はその危険のみに光をあてて、他にもいろいろ別な危険があることを忘れさせてしまう。それがかえって危険を呼ぶことにもなるのです。
たしかに、思い切った金融政策に危険はつきものであって、これは歴史がわれわれに教えてくれる通りです。しかし、思い切った政策をしないこと−−何一つ思い切った政策をとらずにデフレ状態を放置することもまた、たいへん危険なのです。
つまり、一口に言って絶対に危険でない経済政策などないのだと心得るべきでしょう。ちょうど集中治療室の医師団のように、さまざまの治療法の効果と副作用をはかりにかけて、何とか「日本経済」という患者を回復させること−−それが目下の経済政策の務めです。そのような時、「危険だ」という叫びは、かえって治療の妨げになってしまうのです。
≪危険は上手にコントロール≫
実は、これは経済政策にかぎったことではありません。そもそも一国の政治というものは、どちらに進んでも、また進まなくても、それぞれに危険があります。そうした危険をすべて見渡しながら、細いいばら道を切り開いてゆかなければならないという難しい仕事です。そして、ただでさえ難しいその仕事をいっそう困難にしてしまうのが、「危険だ!」の大合唱なのです。
そのことがもっとも顕著にあらわれ出たのが、原発をめぐる問題でした。昨年の3月、福島の原子力発電所が大津波にあって事故を起こして以来、われわれは原発に対する恐怖で頭の中が真っ白、といった状態で今に至っています。とにかく、「原発」と聞けば、即時停止、廃炉、反原発、脱原発、といった言葉以外にはうかんでこない。しかしそれは、かえって危険なことと言うべきなのです。
われわれが福島の事故で学んだ通り、原発は停止してもまだ危険です。廃炉へ至る道のりのいたるところにひそんでいる危険を上手にコントロールしていかなければなりません。それなのに、「即時脱原発」を唱える人たちは、〈危険をコントロールする〉という発想すら投げ捨ててしまっています。まして、日本のエネルギー政策全体を見渡すなどということは、それ自体が犯罪扱いされてしまっている。「危険」の一語が、危険を避けるために不可欠の理性的態度を吹き飛ばしてしまった好例と言えるでしょう。
さらにもう一つ大きな問題を生み出してきたのが、自国の毅然(きぜん)とした外交姿勢に対して投げかけられる「危険なナショナリズム」という唱え言葉です。
≪〈安全活動〉回避してならぬ≫
たしかに、世界を眺め渡して見れば、「危険なナショナリズム」と呼ぶほかないような態度の国もあります。国内の失政から国民の目をそらすため、隣国に理不尽な言いがかりをつけて領海侵犯をくり返す−−こんなナショナリズムは本当に危険です。
しかしそれでは、そうした危険をふせぐのに、相手のご機嫌をとり続け、すべてを譲り続けるのが一番安全なのでしょうか。
実は、話は全く逆で、国家の常日頃の毅然とした外交姿勢や、国境、領海保全の不断の努力というものは、戦争という最大の危険をふせぐために不可欠の防壁なのです。これは、野生動物が自分の縄張りに絶えず匂い付け(マーキング)をして不必要な衝突を避けるのと全く同様の営みです。
ところが、あたかも「危険な」国家は日本一国であるかのように、わが国は「危険なナショナリズム」という唱え言葉のもとに、そうした〈安全活動〉をことごとく回避してきました。その結果が、たとえばこの秋の尖閣諸島周辺における中国の危険な行動を生み出してしまったのです。
このような「危険」という言葉の魔力にまどわされず、本当にしっかりとあらゆる危険を見渡して、もっとも安全な国家の進路を切り開いてゆくには、よほど冷静で肝のすわった政権でなければなりません。今度の選挙では、ぜひそういう政権を実現したいものです。(はせがわ みちこ)
選挙公示の以降は、ネット上で、特定の政党、候補を押す記事や、特定の政党を非難する行為は、公選法の禁止条項に抵触して、削除される対象になるので、表現の仕方に注意してください。
私は、公選法を踏まえた上で、今日から、選挙と政策、時事について、記事にして行きま〜す。(笑)
2012/12/5(水) 午後 1:12
予知ダスさん。さすが元・・・・ですね〜〜。
ちょっとだけ気をつけま〜〜す。
2012/12/5(水) 午後 11:14 [ puumin ]
ぷーみんさん
という言葉自体に混ぜるな、使うな危険!と示したくなる言葉ですよね。
よい記事ありがとうございます。
いやホント
危険
(T▼T)
危険は妥当でなく鋭い衝撃的な印象を与え
度合いを示さずして使ってはいけないと思いました。
野田総理ったら
たいへん危険な政策はよして、
危ない政策に落として‥
2012/12/6(木) 午前 9:00 [ さとりん ]
安倍政権・自民党単独過半数290議席GET('^^)
もうこれしかない。
ナイス!
2012/12/7(金) 午前 7:49
さとりん、久しぶり〜〜。
全く「混ぜるな危険」で、色んな思想の民主でこれを混ぜて使ったから結局何にもできかったね〜。
「時計の針を戻すわけにはいかない」って言われても、むしろ戻ってほしい〜って思ってしまう〜。
2012/12/8(土) 午前 7:58 [ puumin ]
内緒さん。ナイスなご指摘!!
顔を出せば出すほど支持率が下がるNODAはアップに耐えられない
ワイルドだぜ〜〜(๑≧౪≦)
2012/12/8(土) 午前 8:07 [ puumin ]
自民党単独過半数290議席GET('^^)
で、公明党との連立もナシにしてほしいですね〜〜o(^▽^)o
2012/12/8(土) 午前 8:10 [ puumin ]
安倍さんより麻生さんの方が良い気がするんですが
麻生さんカムバックw
2012/12/8(土) 午後 1:40 [ いそじん ]
麻生さんは、是非、外務大臣をやってほしいです。
外国の首脳とジョークが言い合えるのは麻生さんくらいでしょう!!
経済にも詳しいし・・・
今回、安倍総裁誕生に大きく貢献されてますし、必ず大事な役職に着かれると思いますよ〜。
麻生さんもすごい人気ですよね〜〜。
2012/12/8(土) 午後 3:09 [ puumin ]
こんばんは お久しぶりです^^)
>非現実的な政党
多すぎます
長谷川三千子さんは正論を年間購読していた頃によくみかけました
◎
2012/12/8(土) 午後 5:02
麻生さん顔は(^へ^)ゞ苦味バシってても
過去の新札発行は良かったし
カップ麺の値段を知らなくても今、景気回復なら麻生さんいいと思います。
自民と公明党はセットだし中国と交渉にも明るいのも良いですね。
2012/12/9(日) 午前 8:28 [ さとりん ]
さとりんさん、ぉ久しぶりです〜
アバターが廃止
さて。僕はもう、投票
ただ、1番最初の投票ってことで、
箱
夜勤明けで、とっとと済ませちゃいたかっただけなのに、
こんなんで、時間食っちゃって、
余計に睡魔
2012/12/9(日) 午後 3:11
てか、思った
んですが、
がある政党は、
に出馬
なんてしてない
んじゃないでショーか

「非現実的」とゅう自覚
そもそも選挙戦
2012/12/9(日) 午後 3:21
あまのじゃくさん。お久しぶり〜。
長谷川三千子さん、最近知ったんですが、いつも、
「まさに正論!」って感じで、
思ってた事を言葉に表現してくださいます(^O^)
2012/12/9(日) 午後 8:40 [ puumin ]
さとりんと いそじんさんが、麻生さんの事を言うから、
次の記事にしちゃいました。
カップ麺の値段なんて知らなくってイイですよね〜〜!!
貧しくったって、インスタントや化学調味料が嫌でカップ麺食べた事が無い人だっていっぱい居ますよ〜〜。
マスコミは、「庶民=カップ麺の値段を知っている」という発送がアホすぎだし、
ママに何千万も貰ってた鳩には優しすぎでしたね。
2012/12/9(日) 午後 8:48 [ puumin ]
にしむらさん、投票一人目なんて、なかなかできない経験ですね〜〜。
そんな儀式があるんだ〜〜。知らなかった〜〜。
2012/12/9(日) 午後 8:51 [ puumin ]