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世阿弥の言葉に 【住する所なきを、まず花と知るべし】 があります。 これは、「とどまりつづけることなく変化することこそ、芸術の骨頂であることを知りなさい」という意味です。 停滞せず、変わり続けろ・・・というわけです。 いつも同じことをやっていては、そこにとどまったままだということですね。 確かに、人は変化を求めるもの。音楽でも絵画でも社会でも。 異なるイメージが生まれてこそ、人を飽きさせません。 もちろん、偉大なるマンネリというものもあるのですが、これは、いつもおなじであることがファンを安心させるという意味ですよね。 けれど、それは芸術家にとって、自己模倣をやっているに過ぎません。 毎回、自分自身をコピーしているということですね。そこでは、芸術家は成長しません。 いえ、芸術家だけでなく、私たちの生活や仕事の場でも同様ではないでしょうか。 元に戻しまして。。。芸術家が成長しなければ、当然、ファンも成長しません。 ある一定の場所でとどまり続けることで、芸術家もファンも安心しきってしまうからなのです。 芸術の惰性は、やがて堕落につながっていきます。 どんなジャンルも成長するものは、ときにファンを裏切るものです。 芸術家の中にはファンを裏切ってでも、変化を求めることがあります。 でも、これが結果的には、それがファンをも成長させて、新しい世界へと導くことにもなるわけです。 安定した生活を手放してまで、変化する危険を冒すことはないと思われるかもしれません。 いつものままなら、エネルギーのロスもないのですから。 けれど、社会はそれ自体が成長し変化する生き物。社会は、その惰性を壊し、代わるものを作りだしています。 現在、能は古典芸能です。けれど、世阿弥の時代においては、今、展開している現在の芸術でありました。珍しさが常に求められ、新しさが観客の関心の的だったのです。 そこに留まる気持ちがあっては、観客は離れ、人気は衰えます。変化することにこそ、芸術の骨頂があったわけです。 「変化がなければ、ただ惰性の人生があるだけだ。自己模倣のうちに同じことを繰り返し、そこには活力も人生の活気もない」 と、世阿弥は言ったのです。けれど、これは、言うはやすしで、なかでも芸が成熟してくると、この罠にはまりやすくなります。過去の栄光にあぐらをかくようなこともありえます。 何も変化しなくてもそのままやっていれば、人気もあるしお金も集まる。危険を冒す必要もない。 ここに生まれるのが、「住する精神」なのです。 ここにはもはや活気はありません。これを世阿弥は厳しく、いさめているわけですね。 【よく劫の住して、悪き劫になる所を用心すべし】 劫とは功績のこと。よいとされてきたことに安住することで、むしろ悪い結果になることに用心しなさい。 という意味です。 大和さんのことに触れるのに、なぜ、長々と世阿弥を語ったかと申しますと^^; 大和悠河さんは、退団後から、すぐに大きな変化を見せてきました。 もしかすると宝塚男役元トップスターとしては、前代未聞の変わりようで、ファンの皆様もとまどうことが多かったのではないか? とも思うのです。 たとえばファッション。 ハンサムな衣装から、驚くような可愛い(というか、ちょっとロリータの入ったような^^;)ファッション、女性のラインを露出したものへ。これには、ファンだけでなく、宝塚をよく知る人もびっくりしたのではないかと。 このコーディネートが似合っているかどうかは別として、彼女が変わろうとしているのは、本当によくわかりました。 これは、ある意味、それまでのファンを裏切るような雰囲気をも感じさせたのではないかと思います。 変わらないよさもあるかもしれませんが、変わろうとする意識は、前向きな強い意志を感じます。 確かに、宝塚を卒業してしまえば、もう二度と男役には戻れないわけで、自分の中での消化が大事なのだろうと思います。 インタビューの内容も、常に前向き。女優として演じられることが嬉しくてしかたがないような言葉もよく見受けられました。 これらは、実は彼女が彼女自身に課した大きな負荷ではないかと、私メは思っているのです。 なかなか、こういう負荷をかけることは、できることではありません。 常に新しさを見せようとする大和さんの姿に、世阿弥のこの言葉をうっすらと感じていました。 ※ファッションや女優としての素顔の見せ方は、きっと試行錯誤の中から、そのうち自分らしさをつかんでいくことだろうと、私メは楽観視しております^^; でも専属のスタイリストさんがつくと、もっとよくなると思いますけれども^^; また、立て続けに3本、舞台を入れている部分にも驚かされました。 かなり意欲的に女優に挑まれている姿勢が感じられます。 男役から女優に変わるにはかなり長い助走が必要だとよく聞きます。 確かに、15年以上、男に近づけるために努力したことを破壊していかなければならないわけで、なかなか難しいことなのだろうと思います。 その難しさに懸命に向かう姿に大和悠河さんの新しさと面白さ(古典でいうところの珍しさ。世阿弥はいつも珍しさを求めました)を見ます。 組織であれ、個人であれ、芸術家であれ、その生命が持続していくには、自己の模倣ではなくて、自己の更新、革新が必要なのではないでしょうか? これが、「どどまることなく、変化し続ける人」への世阿弥のエールに違いありません。 今週末は、私メ、新しい大和悠河さん(女優デビュー)スペシャルウィークであります^^;
明日、明後日、変化する大和悠河さんをしっかりと見て、眼に焼き付けて来ようと思っております^^ また、めいっぱい多くの俳優さんたちの舞台演技とダンスや歌を堪能して来ようと思っております。 |

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keiyuさんの生き生きとした覇気が伝わってきます。
【住する所なきを、まず花と知るべし】
すご〜く、しみじみと読ませていただきました。
今夜の収穫です。
前進しなければいけないと分かっていても知らないうちに停滞していることの恐ろしさ…に気づかせていただきました。
大和悠河さんの姿勢に学びたいですね。
彼女の中に多面性があるから出来ること。。。と容易く言いません。その心意気と、若さ・美しさに恃まない厳しい決意はまさにプロ!と思います。
keiyuさんをはじめとして、私の周りには師が多いです。これは幸せなことです。
いつもイイお話、ありがとうございます。
愉しんで来てくださいね。お話楽しみにしています。
2010/2/6(土) 午前 0:36
いよいよ幕あけですね。*゚♥♪
でお稽古風景をみて
keijyuさまは今日も明日も13日もご観劇なのですね
うらやましいですねぇ〜
先日の
これで大丈夫と安心していました(*^^)v
たくさんの言葉で表現して下さる
ここで待っていますね
2010/2/6(土) 午後 2:45
こんにちは! keiyuさん〜



今日は初日の舞台ですね
ご報告楽しみにしていますねm(_ _)m
2010/2/6(土) 午後 4:53 [ モクレン ]
川風さん、この内容にコメントをいただき、本当に感謝いたします。
これは、もちろん大和さんのことを書きましたが、実は、私たちにも当てはまることなので、ぜひ、多くの皆様に知っていただきたいと思いました。
世阿弥は、元は能(芸能)について秘伝(評論)を書いた人ですが、読めば読むほど、驚くほど私たちが生きるうえでの指南書になっていることに気づきます。
いえいえ、とんでもありません。私メのほうこそ、川風さんはじめ皆様から学ぶことだらけです。本当に感謝しています^^
2010/2/8(月) 午後 11:42
メープルさん、2日間、行ってきました。
最初は????と、ストーリーが入り組んでいてわからないことだらけだったのですが、2回目、ようやくこのポンコツ頭で理解ができました。このミュージカル、大変、奥が深いです。非常に面白いと思います。どうぞ、お楽しみに〜^^
2010/2/8(月) 午後 11:44
※※さん、あぁ、ほんとに。。。。^^
2010/2/8(月) 午後 11:45
モクレンさん、は〜い^^
2日、続けて見てきました。
このミュージカル、かなり面白いです。難易度が高いのですが、知れば知るほど、内容が濃い。いろんなメッセージがたっぷりとありますし、言葉の端々に謎かけのあるお芝居です。
おたおたしていると、わからなくなるのですが^^;
東山さん、長台詞が多いのですが、大変、頑張っていらっしゃいました。それに冴えない警部補じゃなくて、とってもカッコいい警部補でしたね〜^^
2010/2/8(月) 午後 11:47