心を揺さぶる映画

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ご報告が遅くなりました。
私メ、知らなかったのですが、これ、NHKのBSで放送されたものとほぼ一緒だとか><
なぜ、映画館で同じものを上映する必要があったのか?
今一度考えているところでありますが・・・NHKの今のブームなのかしらん?^^;
 
 
試写会でもそれにつては、露ぞ触れず。
翌日に放送されていたようです。知ってたら、もっとここで「放送がありますよぉ」って、お伝えしたのにぃ^^;
 
私メとしては、そのNHKの映像に、映画用に再編集、最撮影をしていたとばかり思っていたのですが、
これはないですよぉ、NHKさん・・・といいたいところですが・・・
内容は、非常によいものでした。
すでにBSでご覧になっている方もいるのではないかと思います。
 
正直に申しますと、文士劇ということで文化人が多用されておりましたが、演技ははっきり言ってつたないものです。
しかしながら、その文化人たちが背景に持つ発言力などが現れて、新たな試みとして評価できるものであったと思います。その素朴さと力強さが不思議なリアリティを出していると言えばいいのでしょうか?
 
※文士劇=作家・評論家・新聞記者・画家など専門俳優以外の文人によって演じられる演劇
 
 
政治家や官僚、元軍人の知識人などが、それぞれの立場で第2次世界大戦の体験を語る座談会を書き記した同名ノンフィクションを文士劇スタイルで映画化。かつて映画化もされた半藤一利の原作に基づき、出演者たちの戦争体験も交えて構築する。各界からユニークなキャストがそろい、弁護士の湯浅卓や作家の島田雅彦、ジャーナリストの鳥越俊太郎や田原総一朗らが座談会メンバーを熱演。彼らの話から終戦間際の混乱と真実が伝わってくる。
 
平成22(2010)年夏、とあるテレビ演出家(木場勝己)が終戦についての番組を企画する。それは昭和38(1963)年、雑誌の企画で行われた座談会を基に、太平洋戦争の中枢にいた者から一市民までを俳優以外の知識人たちが演じる文士劇だった。異色のキャストがその座談会メンバーに成り切り、ポツダム宣言や南方の戦地の様子、沖縄の惨劇などを語り尽くす。
 
以上解説より
 
イメージ 1
 
 
実は、私メも日本の戦争終結がどのようになされたのか知らなかったひとりです。
確かに不利な状況下、けれども日本の人々は、それでも戦争が終わるとは信じていなかった。それは、主要な部署にいた人も同様だったのです。
そんな中、どのような形で終焉を迎えるに至ったのか、そのときの人々の気持ちはどうだったのか? 非常に知りたいところでした。
 
それぞれの出席者が、穏やかな会話の中、とつとつとしゃべっていきます。
その内容には驚くべき事柄もあり(つまりは、誰もその日を迎えることを知らなかった。いえ、現実には断片的にしか情報がなかったといったほうがいいでしょう)、出口を求め、ソ連(ロシア)に出向いての対話※①をもくろんでいた日本ですが、実際には寝耳に水のポツダム宣言が下されていたのです。
 
 
 
【※①解説】
1945年7月26日のポツダム宣言の発表に際し、日本政府は戦争終結のための手段としてその受諾を検討する一方、宣言中に天皇制の維持について言及がなかったことから、国体護持を求める主張を中心に、政府内で激しい議論が起こった。
宣言における天皇の扱いについては、米国国務次官グルーと陸軍長スティムソンによる起草段階では天皇制を維持する旨の条項が含まれていたが、当時は米国政府内でもその是非について見解が定まっておらず、最終案では削除されていた。また、当時近衛文麿元首相を天皇の特使としてソ連に派遣し、和平の仲介を求める構想があったこともあり、結局、政府はポツダム宣言の黙殺を一旦は決定した。
7月27日、日本政府は宣言の存在を論評なしに公表し、翌28日には読売新聞で「笑止、対日降伏條件」、毎日新聞で「笑止!米英蒋共同宣言、自惚れを撃破せん、聖戰飽くまで完遂」「白昼夢 錯覚を露呈」などと報道された。同日、鈴木貫太郎首相は記者会見で「共同聲明はカイロ會談の焼直しと思ふ、政府としては重大な価値あるものとは認めず「黙殺」し、斷固戰争完遂に邁進する」(毎日新聞、1945年(昭和20年)7月29日)と述べ、翌日朝日新聞で「政府は黙殺」などと報道された。この「黙殺」は日本の国家代表通信社である同盟通信社では「ignore it entirely(全面的に無視)」と翻訳され、またロイターAP通信では「Reject(拒否)」と訳され報道された。
ところが、8月6日には広島市、9日には長崎市への原子爆弾投下が行われ、両市における甚大な被害が伝えられた。
 
 
こういった話を自らが体験したことを、わかりやすくひとりひとりが語っていきます。
 
文士劇の合間に、原作者である半藤氏が登場し、それを解説していきます。
「政府の対応いかんによっては、原爆は落とされなかったのではないか?」との問いに、
半藤氏は、
「黙殺という言葉が独り歩きし、これがきっかけで原爆に通じた・・・といわれることもあるが、実際は、その4日前にすでに米国は原爆を落とすことを決めていた」
と語っていました。つまり、日本がどう動こうとも原爆は落とされたのではないか? ということなのです。
 
この作品を見ながら、当時の人々がひた走っていた事柄がほんの少しかい間見れた・・・そんな感じがします。
 
そしてまた、劇の合間に、劇に登場していた文化人たちのそれぞれの戦時、戦争終結あたりのことも語られます。
印象的だったのが、田原総一朗氏の話で、当時、氏は小学生だったといいますが
「自分自身、ずっと軍隊に入ると信じて疑わなかった。だから、玉音放送を聞き、とにかく泣いた。泣いて泣いて、そのまま眠ってしまった。目がさめると周囲が明るかった。それまでは、灯火管制で暗いのがあたりまえだったので、眩しくて。それを見ながら、放心状態だった」
こんな話をされていたと思います。
 
また、劇中の印象的な内容として、兵士として現地で終戦を迎えた人たちの大変な話も。
地域ごとでその悲惨さは異なり、ある方は、壮絶さを極めた・・・といいます。
「偵察に行った人が、戻ってこない(亡くなっていく)。来る日も来る日もそれが繰り返されるのです。一方、マラリアなどにかかる人も多発し、柱に縛り付けても暴れて大変な状態で・・・地獄のようだった」
 
戦争のことについて、よくご存知の方には、いま一歩、あるいは、ドラマチックな仕上がりを期待する人にも、もうひとつ・・・と思われるかもしれませんが、
多くの戦争を知らない人たちに提議する意味でも、佳作であると私メは思います。
 
特筆は、キムラ緑子さん演じる沖縄の白梅部隊のひとりとしての発言
これには、泣かされました。
この方は女優さんであり、出席者の中の紅一点なので、演技上から見ても役得ともいえる役柄なのですが、
彼女のわずか3分ほどのセリフは、それまでのすべてを持っていくだけの説得力がありました。ほかにもプロの俳優が出ているのですが、キムラさんの演技は、際立ってますね。
彼女の演技を見るだけでもこの作品を見る価値があると思わせるほどです。
 
 
戦争を知らない人たちにぜひ、見ていただきたい作品です。
 
★日本のいちばん長い夏公式サイト
 
 
****************
 
試写会でのトークショーでは、原作者・半藤一利氏とアニメ映像監督の富野由悠季氏(今井均役)が登場。
この中での半藤氏のお話に驚くことが・・・
 
「私は女子大で講師をしていたことがあるのですが、そのときに、日本と戦わなかった国はどれ? というアンケートをとったことがあります。
①米国 ②ソ連(ロシア) ③豪州 ④オランダ ・・・・・
帰ってきたデータを集計して驚きました。なんと、米国と答えた人が16%もいたのです。
これは、わざとそう答えたのかと思ったほどです」
 
 
このお話、私メ、作り話かと思いましたが、そうではないと聞き、唖然としました。
 
そしてまた、半藤さんは当時の座談会を振り返って、
「28人で座談会をやったら、私語もまじってわけわからなくなっちゃうとか言われたけれど、5時間の座談会は、みんな人の話を静かに聞いていて、場を乱す人もいなかった。改めて日本人が終戦のことを知らないんだなと思った」とも。
これは、当時、官僚としてその情報の中枢にいた人さえそうだったということなのです。
 
いずれにしましても、私メ自身、戦争を含む現代史を知らな過ぎです。
これは、恥ずかしいことでもあると痛感します。
 
・・・・戦争のことは、今の日本を、世界を知る手がかりになります。
こういったものから入ってもいいのではないか? と思ったりしています。
 
*****************
 
年間、新作を80本以上見る友人が、「このごろ、本当に面白い映画がなくて・・・」と嘆いていましたが、今回の作品には、満足していたようです。
「やはりノンフィクションに勝るものはなかなかない」と。悲しいことですが、現在の映画は飽和状態。3Dなど行き着くところまで行ってしまった・・・という感じがあります。
そういった意味での言葉であったと・・・。
 
私メの不満のひとつ・・・
司会者である半藤氏を演じたのが池内万作さん。池内さんは、伊丹十三さんと宮本信子さんの息子さんとか。う〜ん、もう少しパキッとした人のほうがよかったなぁ。
半籐さんの雰囲気から、優しさの中に確固たる意思力を持った雰囲気を出せる俳優さんにして欲しかったです(滝汗)。
何しろ、半藤さん、この座談会を催したのが、なんと33歳のとき。
驚くべき方なのです。
 

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おはようございます。BSで見ました。小学2年生大阪で終戦、玉音放送も聞きましたが周囲はやっと終わったという雰囲気で夜になっても電灯を消さなくてもいいのが嬉しかったことを憶えています。
偶然に今、百田尚樹著の”永遠の0”を読んでいます。多少とも戦争を体験している者には深く心に響き、人間の心のあり方生き方を考えてしまいます。今の自由に生きられることを大切に守りたいと思います。出勤前で時間がありませんがまたkeiyuさんと話したいです。

2010/8/4(水) 午前 7:52 [ nak*nok*ne ]

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nak*noさん、お返事がおそくなりましたm(_)m
こちらのスレッドへのコメントをありがとうございます♪
そうですか? ご覧になられましたか^^

わぁ・・・おひとりの証人でありますね。
私たちはもっとそのときの記憶を残しておかなければならないと思っています。おおっ、百田尚樹さんのご本を?^^
今度、nak*noさんがご体験されたお話をうかがわせてください。
市井の方々のご体験の重みを感じております。
その体験者が、年々、減っています。早急にやらなければならないことではないのかと・・・
戦争に沈黙を貫いていらっしゃる方もいます。また、ご年齢を経て、語られ始めた方もいらっしゃいます。そこにあったことを子供たちに伝えることは大切だと・・・

2010/8/4(水) 午後 11:49 kei**0208

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今の世の中、ものは足りても戦争中よりも精神的には飢餓感があるのかもしれません? 昨今のあまりにも酷い事件や、親たちの子供への虐待・・目を覆うばかりです。なぜ、こうなってしまったのか? それとも、昔からあったことなのか?
格差社会には、起こりがちなことなのかもしれませんが、憤りばかり感じます。子供たちが生きにくいということがとても辛く切ないです・・・

2010/8/4(水) 午後 11:50 kei**0208


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