心を揺さぶる映画

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こんばんは。
毎日、暑い日が続いております。
皆様、お身体をご自愛くださいませ〜〜。
 
昨日、実は、仕事の帰りにこの映画を見て来ました^^
4時の回でした。
平日の中途半端な時間だったせいか、客席はやや少なめ。
それでも、あまり宣伝をしていないこういった映画にしては(1日4回も上映していますし)、かなり好評なのではないでしょうか?
お客様の層は・・・・やはり高いです。中高年・・・いえ、戦争をご体験された世代の方がもっとも多かったように思います。
ご病気を押して、観にこられたような方々もいらして、始まる前から何か胸が熱くなりました。
私メのような若輩者は少なめだったかも(といっても・・・・てへへへ^^;)。
でも・・・・本当は若い人たちにもたくさん観てもらいたい映画なのですよね。
 
 
 
さて、映画ですが、この作品は、
 
「樺太真岡郵便局の女性交換手の悲劇の死」を題材にしております。
つまり、その出来事はノンフィクションです。映画に描かれていることは、多くが事実であり、(もちろん映像は脚色され、監督の視線があり、細かな描写はフィクションなわけですが)、起こった事柄(および、なぜ起こったのかということに関して)は事実なのです。
私メ、こういうことがあったことを、まったく知らず、無知でありました。改めて、深い悲しみを感じ、それをかみしめているところです。
 
九人の乙女の像
 
 
イメージ 1
 
樺太1945年夏 氷雪の門
 
あらすじ
終戦間際の1945年昭和20年)夏、樺太の西海岸に位置する真岡町でも日ソ中立条約を一方的に破棄して参戦したソ連軍の侵攻に脅かされようとしていた(樺太の戦い)。ソ連軍侵攻からの避難民は群をなして真岡町に向った。
8月15日には玉音放送によって終戦が告げられ、樺太全土に婦女子の強制疎開命令が出された。そのため引揚者も順次出たが、8月20日のソ連軍の上陸掃討作戦開始まで間に合わなかった。志願して職場に留まり、そのために追い詰められた女性交換手達は、通信で寄せられるあちこちで次々と殺害される市民の状況から、自らも青酸カリによる自決を選ぶしかなかった。
九人の乙女の像にも刻まれた「みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら」が通信最後の言葉。
 
**************
 
この映画は、今から36年前に東宝で配給が決まり、70万枚もの前売り券が売れていたのですが、
当時のソ連と外務省からの圧力を受けて、封印されてしまった幻の作品です。
(北海道や一部の公民館などで、上映があったようです。しかし、全国上映とは程遠いものでした)
撮影当時の助監督である新城卓さんが中心となり、ようやく陽の目を浴びることになったのです。
 
15年戦争中(太平洋戦争中)、樺太は北半分がソ連で、南半分が日本の領土と半々に分けられていました。

当時日本はソ連と不可侵条約を結び、互いの領土に進行しない取り決めをし、西からの脅威を取り除いた状況を作ったうえで、真珠湾攻撃を始めにアメリカと開戦をしました。

しかし、日本が敗戦が濃厚となった終戦間際、ソ連は、不可侵条約を一方的に破棄し日本に攻め込んできます。
 
 
★この映画を知る上でもっとも大事な事柄があります
 
・ソ連は、終戦後(8月15日以降)も樺太日本領に侵攻
・ソ連は、終戦後だからと白旗を上げ無抵抗を示す日本兵も容赦なく射殺した
・もちろん民間人も射殺
・樺太から日本本土への避難する民間の人々(主に女性や子供たち)を大量に乗せた船を潜水艦の魚雷で撃沈した
・樺太は沖縄同様、民間人を巻き込んだ地上戦が行われた地域である

ここでは一切、国際法は遵守されず(戦争がすでに終わっていたにもかかわらず)
ソ連軍長官の口から「敗戦国に国際法はない!」と一刀両断、圧殺、攻撃され
てしまいます。

主人公の9人の女性交換手は、そんな死との隣り合わせの環境の中で、
「最後の伝達手段として電話回線を混乱させてしまってはいけない」と、自分の仕事に高き誇りを持ち、女性優先の避難勧告が発令されたけれど、頑なに樺太滞在を選んだ9人の女性交換手たちです。
そして――戦争が終わっていたのにもかかわらず、○ななければならなかった乙女たち。
 
 
私メは、この映画の出来がどうこうよりも、この映画の内容と、上映されたその事柄に多くの意味があると思っています。
また、この事実を広く知らしめるひとつの重要なツールであるとも・・・
 
 
作品は、1974年のものですので、やや演出に古さがあります。つまり、説明をナレーションで行うパターン。
当時、多用されたものですが、このナレーションが古さを感じさせます。
また、乙女たちの服装が非常に綺麗なんです。当時・・・こんなに綺麗な制服を着ていたのかどうか・・・
そして、彼女らが着ている私服(スポーツウェア含む)のおしゃれなこと。
う〜ん、これはどうなんだろ^^; もう少し、リアリティに配慮をと思いますが・・・
でもね。そんなことは吹き飛ぶくらいの事実が次々に起こります。
 
9人の乙女たちの関係者(恋人、姉、妹、両親、その他もろもろ)のそのときも描かれていくため、話が散漫になる部分があるものの、戦争というものを伝えるためには、この方法が最良だったのでしょう。
主人公の乙女たちの脇を支えるキャストが、これまためちゃくちゃ豪華なんです。
当時の売れっ子俳優・女優さんたちが綺羅星のごとく登場します(脇を固める人たちを主役にして何本も映画が撮れそうなほど)。ほんの少ししか登場しないのですが、みな、亡くなっていく(TT)
 
 
キャスト
他。
**************
 

 
 
 
 
後半の、ソ連軍が侵攻(!!!)してきてからは、もう涙なしには見られません・・・
前半の、まったり感との対比が非常に大きいです。
当時、5億円以上かけて撮影された映画です。
確かに、爆撃の様子などは非常によくできていると思います。
 
ところで・・・
この中で、私メが一番、魅力的に見えたのが、鳥居恵子さんという女優さん。楚々としていてお嬢様っぽいのですが大人な容姿の美しい女優さんです(藤岡弘さんの元妻ですね。ご存知の方はいらっしゃるでしょうか^^)。
私メ、昔から好きなタイプの女優さんだったのですが、この作品では非常に彼女の持ち味と役柄があっていて、純潔で姉(南田さんが姉役ですが、すばらしい演技をしています)思いの部分がよく出ていたと思います。男性なら、この作品では、きっと鳥居さんに目を向けたのではないかと思います^^
もし、この映画が公開されていれば、鳥居さんの人気がさらに上がったのではないかと・・・
 
脱線してしまいました。
 
あなたももし機会がありましたら、ぜひ、映画館で見てください。
 
彼女たちは・・・・「生きたかった」のです。
「生きたかった」はずです。
あんなにも生命を輝かせていた乙女たちが、なぜこうならなければならなかったのか・・・
 
戦争の悲惨さは、あそこでもここでも起こっていました。
これから、全国でも上映されるようですが、さらに拡大されますように。
そして、多くの方々の目に触れてほしいと思っています。
 
樺太でのそれを描いた邦画はこの映画だけです。
そういった意味においても、非常に貴重な作品であるといえるのではないでしょうか・・・。
 
 
★公式サイト
 
 
 
イメージ 2
 
 
****************
 
★公式サイトにある
 
樺太・軍事史研究家 藤村建雄さんによる
☆樺太解説☆
 
は、映画とリンクさせて解説してあり、興味深いです
 
 
現在、⑪まであり。
 

閉じる コメント(13)

オハヨウゴザイマス
やはりそうでしたか…
この映画の題名は知っています。母の兄嫁は樺太生れ。当時は樺太引上げ者というだけで結婚を親戚に大反対されたそうです。ただ私の祖父は戦争反対者でしたので樺太とか在日韓国人とかを全く気にしない人でしたので私が存在するのですが
終戦の年に生れた父が今年65歳。日韓併合条約が結ばれて100年。そしてヨンジュンさんに逢った二週間後、韓日の国際結婚をした祖母が94年の生涯を閉じました。
息子は香港返還日に生れています。息子は「日韓の混血児で香港返還日に生れた僕はアジアの子だね」と。息子がアニソナツアーを申込んだだけに風が吹いた事故を知り、何かあると日本は神風が吹く国だから、日本と韓国に縁がある二人が逢っちゃったから、私が死んだのではないかと号泣したそうです
本当は戦争関係の話は私は大嫌いで今まで避けてきましたが、目を逸らしては今年はいけない年なのかなと、アニソナツアー一週間前に岡田外務大臣と日韓併合条約100年目について直接話す機会がありましたので思いました。思えば三月は怒濤の一か月だった

2010/8/8(日) 午前 7:01 [ aya ]

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keiyuさん やはり見に行かれたのですね^^金曜日は娘と好きなピアニストの演奏に酔いしれていました^^;生はいいです^^

私もやはり戦争関係の話が苦手で このお話はよく存じていますが どうにも避けてきた部分があります。
家の娘が呑気に暮らしているのも親である私達の責任でもあるんですが 教育も大きいですね。
日本は神風が吹く国か… うちの娘にはそんな想像なんて出来ないです(汗)韓ドラ見てキャーキャー言ってますから(滝汗)
立ち止まる良い機会を与えてくださって有難うございます^^

2010/8/8(日) 午前 11:56 lovejoon

こんにちはkeiyuさん 、いつも拝見するだけですいませんです。

当時のソ連は不可侵条約を破って北方4島までも実行支配して民間人を移住させて今ではロシア人の人たちも3代目くらいになっていますね。
過日NHKのドキュメンタリーで見ましたが世界はこの事を知っているはずなのに何故日本はいつも尻込みしてしまうんでしょうか。
北朝鮮にしても中国にしてももっと毅然とした態度で政府は出られないものでしょうか。
見ていて腹が立ってきました。

2010/8/8(日) 午後 0:15 [ sar*n_h*y*40 ]

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keiyuさん、こんにちは。
いつもながら深い話題をお示しくださりありがとうございます。

吉永小百合さんが朗読した詩の一節。

「正義とは剣を抜くことではなく、愛です。。。」(不確かな部分はお許しください)

某国の某政治学者が言います。

「人間は自然状態にしておくと殺し合いをする存在である。故に国家という力が必要。正義は力である。」

…ここから核の抑止力という論が生まれるのでしょう。

この論によってでさえも正当化され得ないソ連の信じられない侵攻の事実によって、
未だに私はこの国が大の苦手です。

戦争によって亡くなられた方々に
改めてご冥福をお祈り致します。

2010/8/8(日) 午後 0:26 kawakaze

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この映画…知っています。
でも…公開されなかったのですか?
それは…知りませんでした。
その当時…この映画の事を誰かから聞いたのでしょうね…。
写真も見た覚えがあります。

私達は 何も知らない…知らされていないことが多いです。
今から少しでも知る事が大切ですね。
ありがとうございました!

2010/8/9(月) 午後 5:34 ruri

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keiyuさん、はじめまして。私は「氷雪の門」公式HPに樺太解説を書かせていただきました藤村建雄と申します。
「氷雪の門」についてお取り上げ下さり、それも色違いの大きな字で樺太で起きた悲劇を多くの方にお知らせくださりありがとうございます。この映画は、ソ連大使館の圧力で上映が中止されたせいで、「色」がついてしまいましたが、映画自体は当時よくつくられた反戦映画の一つです。映画の流れに関係ない細部においては脚色はみられますが、映画の幹に関しては全く脚色はほどこされておりません。特に、ソ連軍の描き方については、控えめすぎるくらいです。反露感情を煽る為ではなく、歴史の狭間から抹殺されようとしている事実を、日本の内地であった樺太で8月15日以降に起きた出来事を犠牲者のためにもどうか、忘れないで下さい。誰にも知られず、このまま歴史の狭間に消えていくことほど、むごいことはないと思うので。

2010/8/12(木) 午後 0:56 [ 樺太市民 ]

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ayaさん、そうなのですか。ルーツというのは人を作っているもの。
ご家族の皆様がさまざまな苦難もあっただろうと思いますが、いろんな意味で国際的な御一家なのですね〜^^
お仕事でアジアの架け橋としてご活躍されているようですし、ぜひ、今後ともますますのご盛栄をとお祈りしております。
しかし、一部の書物や伝聞で知ったような気持ちになっている私メに、この作品は、ある種の一撃を与えてくれました。
私自身、知らなくてはならないことがまだまだあるのだと痛感しております。
その上でアジアのよい交流ができればいいなと思いますが・・・
なにぶん、日本は、本当に外交下手なんですよね。
終戦を迎えるそのときすらも・・・やはり、そうでありました・・・

2010/8/13(金) 午前 0:30 kei**0208

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lovejoonさん、ピアノコンサートを? 素敵です。何にしろ生はいいですよね〜。如何せん、コンサートや舞台はお高いのが玉にキズですが^^;

そうなのですか。戦争の話題が苦手というのは、ご家族に関係がありますか? 戦争でお辛い思いをされ、戦争について一切語らない体験者の方も少なくないので・・・。あ、立ち入ったことをうかがってすみませんでしたm(_)m
今回の映画を見ようと思ったきっかけは、実は、久しぶりにある舞台を見に行こうとしたことからなのです。毎年、行われていた女優さんたちの戦争を語り継ぐ朗読舞台でした。ところが、調べてみると、なんと5年位前に主催の劇団(とはいえ、所属は演出家の主催者のみ。出演者は外の有名女優さんたちで構成)が閉鎖し、その舞台も行われていないと知り・・・。ほかに何か・・と探していたときに、この映画の存在を知りました。運命だったようです^^ あ、そんなに大げさなものではないかもしれませんけれども、私メが知るべき内容だったのだと、改めて感じているところです。

2010/8/13(金) 午前 0:41 kei**0208

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ふくはなさん、コメントをありがとうございますm(_)m

ほんとうに。おっしゃる通りでございます。
日本は無類の外交下手。いえ、そんなことは言っていられないほど、今は切羽詰っていると思うのですが・・・><
ロシア(ソ連)との問題ももちろんですが、アジアとの問題も。そして、湾岸戦争時にあれほど多くのお金を出した日本なのに、感謝されることも一切なく、支援国としての名前に出ることはありませんでした(TT)
ほんとに、外交をなんとかしないと日本はどうなるのかと思ってしまいます。そして、ご指摘の通り、対アジア・・・問題山積みですよね・・・

2010/8/13(金) 午前 0:48 kei**0208

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川風さん、コメントをありがとうございます。
ひとりでも多くの方にこの内容を知っていただきたいと(私メのように何も知らない人は特に^^;)、ご紹介させていただきました。
とても貴重な映画です。できれば、全国上映が拡大されますことをひたすら願っているところです。

>「人間は自然状態にしておくと殺し合いをする存在である。故に国家という力が必要。正義は力である。」
なるほど。確かに・・・

それにしてもソ連の侵攻。これは、もっともっと知らしめるべきだと思うのですが。日本にいて、私メのように知らない人も多いと思うのです。特に若い方たちは、どれほどの人が知っているのかと・・・

今の社会状況、国際政治状況を見つめる上でも、日本の戦争のことを知ることは非常に大切なのではないかと感じているところです。

そうですね。戦争で失われた尊い命・・・私メもつつしみましてご冥福をお祈りいたします。

2010/8/13(金) 午前 0:57 kei**0208

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ruriさん、おおっ、この映画のことをご存知でしたか。
私メはまったく存在すら知らないでいました。

そう、私たちは、知らされていないことが多いです。
実は・・・とりわけ、私たちの世代は(地域もあるかもしれません)、戦争について知る権利?(教育の場で)をなくした世代なのです。修学旅行で長崎に行きながら県の方針により平和公園すら行くことができませんでした(公立ですよぉ@@)。つまり、そういった事柄について避けて通られた世代であり、大人になるまで知らないことだらけだったんです。

そうですね。今からでも遅くない・・・知ることが大事だと・・・。

2010/8/13(金) 午前 1:04 kei**0208

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樺太市民さん、初めまして。えっ? 藤村建雄さま、ご本人様ですか? @@
びっくりいたしました。わざわざ、このつたないブログにお越しくださいまして、本当にありがとうございますm(_)m
非常にありがたく、光栄であります。

また、藤村さまの「樺太解説」が、非常に興味深く、わかりやすく、改めてその事実に驚いているところです。こうやって、私たちにお知らせくださいまして、感謝、申し上げますm(_)m

そうなのですね。この映画が描いていることは、ほぼ事実ということなのですね。やはり、大事にすべき作品ですね。ぜひ、もっともっと多くの方々の目に触れて欲しいです。

>歴史の狭間から抹殺されようとしている事実を、日本の内地であった樺太で8月15日以降に起きた出来事を犠牲者のためにもどうか、忘れないで下さい。誰にも知られず、このまま歴史の狭間に消えていくことほど、むごいことはないと思うので。

大変、共感いたします。本当にその通りですね。
改めて、私たちひとりひとりが伝えいていかねばならないと痛感しているところであります。

2010/8/13(金) 午前 1:13 kei**0208

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ありがとうございました。
謹みまして深くお礼、申し上げます。

2010/8/13(金) 午前 1:30 kei**0208


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kei**0208
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