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どんな仕事にも発注者と受注者の関係がある。施主と業者という言い方もある。
受注者を業者という言い方は一般的で普通に使われている言葉だが、私は若い頃からあまり好きでは無い。 仕事は基本的にイーブンパートナーな関係で成立する物だと思っている。 お互いが足らずのものを補う。補う対価が金銭だ。 もし、発注者が自前で出来るなら、外注する必要が無いし、受注する側に発注者よりノウハウや実行力が無ければ、受注すべきでは無い。 40才になった頃、某県の大規模イベントの企画コンペがあり、弱小零細企業である我が事務所も、日本を代表する大手代理店とともに、最終プレゼンに二社残った。 そして、一社毎に主催事務局の最高幹部に対してプレゼンする日を迎えた。 一通りの説明を終えた後、先方からの質疑が始まり、個々の内容に対してかなり細かい質問があったが、丁寧に説明した。 しかし、最後に幹部の一人から“これだけの金額を発注したら、事務局が手を掛けたり汗をかく事なく、全て御社が責任を持ってやってくれるのか?”と、耳を疑う様な言葉が発せられた。 私は、それまでも、行政も関わる大型イベントでは、大切な税金も使われる上、我々イベントの専門家が得意な業務分野と、行政マンが得意な分野を二人三脚で準備、実施する事が正常且つ最短の時間で業務を推進出来ると信じてやって来たし、それまでの仕事でもお互いの責任を意識しながら上手くやって来た実績があった。 それが、言い方は悪いが、金を払ったら、全部責任持って、やれ!という意味に聞こえた。 経営者としては、失格だが、その瞬間、この仕事は受注しても、失敗する!もうやめよう!事務局が一緒になって汗をかく気持ちが無いなら。一体、誰が主催者なんだろう。と。 翌日、事務局へ電話で気持ちを伝えた上で、参加辞退の旨を願い出た。 その後、様々な話し合いを持ち、結果的には、事務局、我が事務所の共同の実施体制をつくり、受注、実施する事になった。 私は昔から、イベントは特殊な仕事では無い。時間と熱意があれば専門家でなくても出来る、という信念は変わらず持っている。 しかし、一度、主催者がイベントを様々な会社へ発注する場合は、発注者も受注者も本気でイベント成功の目的に向かって、一緒にハードルを超えて行く、二人三脚体制を維持して行きたい。 |

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