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上海の街には日本で定年退職し、中国で第二の人生を謳歌している初老の紳士が数多く滞在している。
ほとんどが、理科系の技術者で、高い技術スキルを日系企業や中国系企業に請われ新しい生きがいと、達成感を持って活躍している。 彼らが持つ日本の高い技術やノウハウに関する自信を聞くと、いま日本が技術大国として衰退し、全般に自信を喪失していっていることが、何なのか分らなくなる。 中国の驚異的な躍進の前に、消費財を中心とした家電やなどは、価格競争の中でかなり苦戦を強いられている。 しかし、鉄鋼にしても、化学素材にしても、工作機械にしても、すべての完成品を製造するための、半製品製造基礎技術は日本が群を抜いて高い水準を維持している。 やはり、現在でも日本は技術大国なのだ。 理科系を軽視する国家は、衰退の道をたどるといわれるが、まだまだ日本は捨てたものじゃない。 景気低迷、政治の混乱、震災、洪水、自然の猛威の前で日本は自信喪失に拍車をかけているように見えるが、今こそ逆境を跳ね返す好機である。 上海で活躍する老技術者を見かけると、何故か力が湧いてくる。 |
上海熊のシャンハイ日記
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