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日本のニュースで最近の中国を報道するときは、尖閣諸島問題と著作権問題(パクリ問題)が多い。
いずれも日本人の自尊心やナショナリズムと関係が深い問題だ。 政治的な問題はさておいて、著作権問題については、テレビのワイドショーの絶好の話題である。 2008年に初めて上海に行った頃に比べるとかなり改善もされ、市民の意識にも変化が起こっている。 夕方になると、歩道上に露店のDVD販売が数多く見られ、城管(市の取締組織)の眼を盗みながらリヤカーの荷台に所狭しと中、台、韓、日、米の人気映画、テレビドラマが一枚五元(六十円程度)で売られている。 以前は安かろう、悪かろうの商品がかなりあったが、最近はほとんどのものが良質なダビングをされ、包装カバーもオリジナルを加工した中國バージョンになっている。 日本の人気テレビドラマも、放送終了後一か月もしないうちに店頭に並ぶ。 ネット上でも、最近でこそ大手の画像配信社は、日本の作品が見られないところもぽつぽつ増えたが、バラエティ番組や映画はかなり見ることができる。これは、日本や韓国でもかなり浸透してきたため、中國だけというわけではない。 商品も露店、そしてデパート以外では、まだまだ偽物が販売されている。ブランド品なのに安いのは間違いなく偽物である。 仕事で付き合う中国人に著作権について尋ねると、ほとんどの人が著作権について認識があるのと、徐々に偽物を買ったり、持ったりすることがかっこ悪いという意識が起き始めている。 ただ、彼らも国内で相変わらず偽物が販売され、購入されていることに関しては良くないことだと感じながら、所得の低い人や、地方から出てきている人が購入することには、仕方ないという暗黙の了解もある。 今後は次第に製造、販売、購買も減っていくのではないかという意見だ。まさに経済の発展とともに、それらも変化するということだ。 鬼の首をとったように、報道する日本も私が子供のころには、普通に偽物が販売され、高校の修学旅行で東京のアメ横に行った際には、露店の店頭でおしゃれなadidasを買ったつもりが帰って袋を開けるとabibasだったり、米国にはないはずのマジソンスクゥエアーバッグが若者の間で大流行したり、今は廃止された遊園地、奈良ドリームランドが米国のディズニーランドに酷似していたりと、今の中国を非難できる状況ではなかった。 しかし、高度成長とともに人々の所得も向上し、豊かになってくると、様々なルールも守り、本物志向となって、徐々に偽物文化が後退していった。そして、今の日本がある。 中国の今は、まさに、その途上である。日本の成長の五倍ほどのスピードで変化している中國。もう少し時間が経てば・・・・になると思っている。 エキセントリックにネガティヴな一面だけをとらえた物の見方は子供じみている。もう少し冷静に見てみるのも必要ではないだろうか。特に中国に居るメディアの若いジャーナリストは自国の過去も勉強して、客観的な物差しをもって報道して欲しい。 |
上海熊のシャンハイ日記
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