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ガンバ大阪のプロデューサー時代に、Jリーグ発足の翌年、アメリカで開催されたワールドカップの視察に出張する事があった。
その際、ニューヨークで大リーグの関連会社で、メジャーリーグプロパティーズという会社のブレックファーストミーティングに参加する機会を得た。 当時、Jリーグ開幕後のブームの真っ只中、チケットが発売開始30分程度で予約販売が完売する様な状況だった。 会議の中で、様々なプロスポーツの営業やマーケティングの方法を教示頂き、大変有意義な場だった。 中でも、私がブーム真っ只中でのチケット販売や座席のブロック割による、販売価格の話をした際に、ハッキリと否定された事だった。 私の考え方のベクトルは、知らず知らずの内にチームの合理的な販売に傾き、リーグ→チーム→観客の順に物事を考えていた。 それを聞いた社長は、ボードに突然図を書き始めた。 その図は、私が何の疑問も持たずに考えていたものと、正反対のものだった。 最上段に観客→チーム→リーグが描かれ、説明が始まった。 詳細は多岐に渡ったので割愛するが、要するに主催する側の都合や合理的な手法を優先すればする程、多用な観客のニーズから乖離し、人気の凋落、観客数の減少、収入の減収に繋がるというものだった。 例えば、チケットの販売や種類を検討する場合でも、職業による休日、多民族国家ならではの、チーム在籍選手の出身国、収入格差、祝日等で観客の側から見て購入し易いチケットの種類を多用に販売していた。 ところが、私が考えていたのは、チケットの種類を出来るだけ少なくしたり、管理や印刷経費の削減を全面に考えていた。 担当者が語ったのはごくシンプルなものだった。 “売れなければ、何の意味もない、お客様に買って貰える工夫をし、そのために汗を流し、工夫し、労力をかけるのは、当たり前だ” 要するに、机上で合理的な事だけ会社の為に考えても、売れなければ何の意味もない。 “取らぬ狸の皮算用”という事だ! |

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