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街中には、アイデアや発想のヒントが溢れている。
大阪の街と東京を見比べても違いがはっきりある。
大阪のタクシーは黒色のタクシーが圧倒的に多いが、東京は色とりどりのタクシーがある。
まことしやかに、大阪のタクシーが黒が多いのは塗装代が安い、中古になった時に転売しやすい等々、大阪らしく、経済的理由でクロが多いとか。
若いOLの通勤時のバックも違う。
東京のOLはビジネスバックの洒落たものをよく使用しているが、大阪はブランドバックに可愛い紙袋というのが定番だった。最近多少変わってきたが、関西のキオスクやコンビニでは必ず大小様々な可愛い紙バックが売られている。
一説には、東京は地方から出てきて一人暮らしのOLが多く、関西は距離的にも関東に比べると通勤距離が短いうえ、自宅から通勤するOLが圧倒的に多いと言われる。自宅通勤だと、家賃はゼロ。お給料の大半が自由に使える→バックを買う余裕もできる。それに引き換え、関東では一人暮らしは、かなり節約しながら毎日を頑張らないといけない。ちなみに関西の紙袋の中にはお弁当が入っていることが多いようだ。
ずいぶん以前になるが、大阪梅田に地下鉄西梅田駅というのがある。
大阪は、日本でも有数な地下街の発達した都市であるが、梅田周辺はまさに地下街の集中するエリアである。
阪急百貨店の地下街、東梅田周辺のホワィティ、大阪駅周辺・・・・。
そんな中で、以前の西梅田地下街は地下鉄の乗り降りという必然性以外の目的では圧倒的に女性からの敬遠率がずば抜けていた。
当時は一般的だった、通路床のタイル張りも男性である私には何の変哲もなく思っていた。
この街の女性の不人気を知り、同僚の女性や、知り合いに西梅田地下街の評判をそれとなく聞くと、まさしく評判が悪い。
しかし、よくよく、聞いていくと共通する話が出てきた。
みんな一様に、あの場所は歩きにくい。なんとなく、歩きにくいことが足を遠ざけているようだった。
具体的には?
答えは、ヒールのかかとが、タイルの目の隙間にひっかかったり、挟まれたことがあるという。
男たちは、そんな細いヒールを履かないから、まったく想像もできない現象だった。
その後、リニューアルされた西梅田では、女性のヒールが挟まる話は聞かなくなった。
街の中には、人が集まるところ、避けるところ、なんでもないように見えることも、よくよく眼を凝らしてみると、意外と理由があるものだ。
私たちが集客や安全な運営を計画する時、きっと街にいくつもころがっている当たり前が、大切なヒントやアイデアを生み出してくれる。
いつも、興味と関心をもって街や人を見ていたい。

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