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今から40年程前に大学で映画とTVドラマの違いについてのレポート提出の課題にあった。
映画は有料、TVは無料。映画は自発的な意思で劇場へ足を運ぶがTVは自宅でくつろぎながら鑑賞する。映画の画面は巨大だが、TVは室内サイズ。映画は真っ暗な環境で見るが、TVは日常の中でみる、等々違いを列挙しながら両者の違いと、得意、不得意を検証していったのを覚えている。 最近、映画の鑑賞人口も劇場の数も、以前のどん底の状態から、かなり改善されていることをニュースで知る。 一方、飛ぶ鳥落とす勢いだったTVに視聴率等の低迷のニュースやTVドラマや番組が面白くないといった意見もよく聞くようになった。 TVが映画に代わって、娯楽の王者となっていった時代には、TVに対抗できる映像メディアは映画くらいしかなかったが、現在はPCやインターネット、技術の発達に伴って、視聴者の選択肢も録画視聴も含めて多岐にわたっている。 中でもTVドラマをみてみると、人気者の俳優陣やタレント、漫画や原作本がベストセラーになったもの等、テレビマンがオリジナルで創作したものが激減しているように思える。 映画は、お金を払ってみたい作品を観たい人が観る。映画は興業として投資した製作費を自ら稼ぎ出さないといけない。製作に関しては自己責任で観客に媚びることなく、監督の創作意図で観客と勝負する。 しかし、TVは無料で自宅で好きなように観る。TVは興業として製作費を稼ぎ出すのでなく、番組スポンサーからの広告費で製作費を賄う。製作に関しては、視聴率が取れなければスポンサーが悪くすると降りるため、合格点が取れることが必須の条件だ。 現在のTVドラマが、漫画や小説の原作ありき、そして売れっ子タレントや人気俳優陣の出演に偏り始めているのはそんな理由もあるように思う。 TVドラマ化した場合、ベストセラーの漫画や小説には、すでに相当数の固定ファンの数が読めるうえ、人気タレントや俳優陣を起用すれば、これまた固定ファンの数が読める。 かくして、大当たりするか否かは別にしても、合格点は取れそうな作品が出来上がる。 しかし、もっと重要なのは、会社の方針として、作品の内容や品質の前に、予算ありきで管理される考え方が横行し始めているのではないだろうか。 作品の制作にあたって、予算と製作費のバランスをとることは必要なことであるが、度を越したコスト管理は、品質と内容の劣化につながると思う。結果、視聴者離れが起こるのではないだろうか。 不況下の現在の日本では、あらゆる分野でこの創作に関する劣化が起こっているのではないだろうか。 イベントの業界でも、他人ごとではない。まさに、様々な現場でこのことが起こっている。 イベントに関わる皆が、この風潮に流されることなく、また、予算がないからという開き直りを持たず、凛としてプライドを持って仕事をしていきたいと思っている。 |

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