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2015年06月

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日本で博覧会を開催する場合は、開催事務局が設置する落し物センターと各パビリオン毎に設置する案内所を兼ねた落し物センターが通常はある。
当然、実施計画の際に我が国家電網館にも設置すべく配置計画をし、施設の設計に取り掛かった。
ところが、幹部会議の席でパビリオン責任者の幹部から不要論があがった。
私は、博覧会では多くの不特定多数の来館があり、会期半年の開催中には、小さいものではハンカチ、雨の日には傘、現金など様々な落し物が発生し観客サービスの面からも必要な施設である事を再三に渡って説得したが、結論が出ず、後日再調整になった。
再度打合せの会議の場でも、説得は難しく、中国の慣習よろしくトップの意思が硬い場合はその指示にしたがった。ただし、施設は設置しない代わりに、落し物があればスタッフが対応し、事務局設置の落し物センターを最大限活用するオペレーションを徹底する運営を追加した。
結局、六ヶ月の会期で500万人を超える来館者を迎えるに至ったが、落し物はハンカチ一枚、傘一本届かなかった。
落し物がなかったわけではなく、
届かなかったのである。
日本と違い、ふだんの街中でも落し物を警察に届ける様な習慣がないという事を、後で知った。日本の様に、落し物を拾って届けた人へ謝礼を渡すルールも無い中国では、拾ったものを隠匿しても罪悪感もなく、ラッキーといったところだ。
所変われば何とやら、である。
上海万博開催時、私が従事した国家電網館の接遇で困ったことがあった。
博覧会開幕前、プレビューが開始される迄、接遇スタッフには日本では考えられないほどの研修期間があり、日本式の接客行為が繰り返しトレーニングされ、最初はぎこちないお辞儀も日本の博覧会で見られるような丁寧なお辞儀になり、姿勢も見違えるほど美しくなった。
ところが、プレビュー期間に北京から国営企業を、監理監督する政府直轄組織の高官が来館されることになり、急遽パビリオン前でのお出迎えや、館内のご案内をすることになり、リハーサルを何度も、何日も繰り返し、当日の朝を迎えた。この視察は、日本では考えられないほど中国共産党の組織ヒエラルキーから考えると重要な行事だった。
VIPが来館される迄のわずかな時間に、北京からの館長による最後のリハーサルチェックとなり、何度も練習したお出迎えの最終リハーサルを行った。
私的には、急遽準備した割には、スタッフ皆んなの努力もあり、かなりいい出来に仕上がったと思った。
しかし、館長からNGが出た。日本式の深々としたお辞儀は、少し慇懃な態度にも見え、なんとなく中国では受け入れにくいと。
急遽、私は考え方を変更し、今までトレーニングしてきた日本式の出迎え方を変え、中国のテレビニュースで政府の高官たちを出迎える場面でよく見られるような、盛大な拍手と笑顔、そして元気な声で歓迎の言葉を発するというものに。そしてOKが出た。
そのあと、一時間も経たないうちに、VIPのご一行が我々の館に到着し、中国式の歓迎を実施した。
結果的に、非常に自然でなごやか、そして心からの歓迎の雰囲気が出た良いウェルカムセレモニーになった。
その後、この経験を活かし、博覧会開幕後も、形式や様式よりも笑顔を重視した接遇に切り替えた。
特に高齢の来館者を見れば、遠方から来てくれた自分の祖父母と思い、家族連れの来館者は、自分の家族、親戚のおばさん、おじさんと思いながら、笑顔を絶やさず来場者に接しようと全スタッフに指示した。
六か月の長きに渡り、スタッフたちはそんな思いを維持しながらパビリオンを運営し、我が館来場者総数500万人に接遇してくれたと誇りに思っている。おもてなしに、心からの笑顔に勝るものは無いと再認識した。
クライアントからよく言われる事に、他と違うオリジナリティに富んだ提案が欲しい、と。
この言葉を間に受けて、本気でオリジナリティ100%を目指して、徹夜しながら企画を搾り出そうとする人達がいる。努力には脱帽するが、本当にそれでいいのか?
100%のオリジナリティを望まれ、表現していいのは、『藝術』作品だけに与えられた特権だと思っている。
私たち、職業として商業作品をクライアントのお金を使って表現するものは、観客やお客さんに受け入れられるかどうかを、高いリスクをかけてギャンブルしてはいけないと思っている。当然、チャレンジやオリジナリティは求められるが、それは10%あればいい!残りの90%は、基本に忠実に、安全性の高いものをベースに全体を構築するべきだ。
こんな事を言うと、保守的で安全確率の高い、面白くない物しか出来ないと思われるかもしれないが、それは間違いだ。
博打を張るなら、自分の金でやればいい。しかし、私たちは大切なクライアントのお金と期待を背負って仕事をしている。絶対に大失敗は許されない。
10%のオリジナリティを加える事て、イベントをオリジナリティ溢れる物にしたて上げる技術と、表現力こそがプロのプロたる所以である。
日本の社会は、良くも悪くもまだまだ男尊女卑の社会である。
中国では、毛沢東の指導もあり男女平等がかなり浸透している。成績が優秀で大学に入学できれば、あからさまな男女差別はなく、能力次第で社会でも活躍できる。
当然、社会進出する女性が増えれば、夫婦共働き。一人っ子政策の現在、子供ができれば、親に養育を助けてもらう場合も多い。

日本でも表向きは、男女平等が叫ばれ、男女共同参画の施策も様々推進されているが、社会の構造も意識の深層にもまだまだ男女性差の意識やシステムが色濃く残っている。
唯一、男尊女卑で良いことかもしれないのは、日本人の男性は相対的に女性をか弱いものと思い、優しいということぐらいかもしれない。

この無意識の意識が仕事でどう表れるか。女性に対する性差偏見による悪弊は、現在でも数え上げれば数限りなくあると思う。職場におけるパワハラ、セクハラは論外だが、男性に比べると明らかに仕事に関するハンデがある。

しかし、無意識の男尊女卑を逆手にとれば有利な事もあるのです。
今、男性A君と女性B君が同じ仕事が出来る能力があるとします。
クライアントである男性が、この二人を評価するとどうなるでしょう。
ほとんどの場合、女性B君の仕事を高く評価します。男性B君の評価はというと、女性にこれだけできて、君は勉強不足だと。

無意識の男尊女卑の社会では、男性を過小評価、女性を過大評価する傾向がまま見受けられます。

同じ業界で頑張っている女性のみなさん、世間はそんなものです。ぜひ実力をつけて勝負してください。男性よりも女性の方が、頭角を現すチャンスも多いですよ。
男性諸氏は、もつともっと頑張ってください。
街中には、アイデアや発想のヒントが溢れている。
大阪の街と東京を見比べても違いがはっきりある。
大阪のタクシーは黒色のタクシーが圧倒的に多いが、東京は色とりどりのタクシーがある。
まことしやかに、大阪のタクシーが黒が多いのは塗装代が安い、中古になった時に転売しやすい等々、大阪らしく、経済的理由でクロが多いとか。
若いOLの通勤時のバックも違う。
東京のOLはビジネスバックの洒落たものをよく使用しているが、大阪はブランドバックに可愛い紙袋というのが定番だった。最近多少変わってきたが、関西のキオスクやコンビニでは必ず大小様々な可愛い紙バックが売られている。
一説には、東京は地方から出てきて一人暮らしのOLが多く、関西は距離的にも関東に比べると通勤距離が短いうえ、自宅から通勤するOLが圧倒的に多いと言われる。自宅通勤だと、家賃はゼロ。お給料の大半が自由に使える→バックを買う余裕もできる。それに引き換え、関東では一人暮らしは、かなり節約しながら毎日を頑張らないといけない。ちなみに関西の紙袋の中にはお弁当が入っていることが多いようだ。
ずいぶん以前になるが、大阪梅田に地下鉄西梅田駅というのがある。
大阪は、日本でも有数な地下街の発達した都市であるが、梅田周辺はまさに地下街の集中するエリアである。
阪急百貨店の地下街、東梅田周辺のホワィティ、大阪駅周辺・・・・。
そんな中で、以前の西梅田地下街は地下鉄の乗り降りという必然性以外の目的では圧倒的に女性からの敬遠率がずば抜けていた。
当時は一般的だった、通路床のタイル張りも男性である私には何の変哲もなく思っていた。
この街の女性の不人気を知り、同僚の女性や、知り合いに西梅田地下街の評判をそれとなく聞くと、まさしく評判が悪い。
しかし、よくよく、聞いていくと共通する話が出てきた。
みんな一様に、あの場所は歩きにくい。なんとなく、歩きにくいことが足を遠ざけているようだった。
具体的には?
答えは、ヒールのかかとが、タイルの目の隙間にひっかかったり、挟まれたことがあるという。
男たちは、そんな細いヒールを履かないから、まったく想像もできない現象だった。
その後、リニューアルされた西梅田では、女性のヒールが挟まる話は聞かなくなった。
街の中には、人が集まるところ、避けるところ、なんでもないように見えることも、よくよく眼を凝らしてみると、意外と理由があるものだ。
私たちが集客や安全な運営を計画する時、きっと街にいくつもころがっている当たり前が、大切なヒントやアイデアを生み出してくれる。
いつも、興味と関心をもって街や人を見ていたい。

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Prof.Murakami
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