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今は亡きわが師、沖始氏が生前私に言った言葉が心に残っている。
一つは、良いデザインというのは、使う側の使い勝手が良くなくては良いデザインと言えない。 いくら見た目が面白くても、奇抜であっても、使う目的の機能性に劣るものは良いデザインではない。使う目的に対して最大限の機能を持ったうえで意匠やデテール、フォルムに最適なものを創造する。 二つ目は、お客様に提案する企画は、原則的に実施出来る裏付けを持たなければならない。 当然その中には実施可能な予算も含まれる。 企画会議や、フリーディスカッションでよく出てくる楽しいフラッシュアイデア。それは、実施出来る裏付けをとり、クライアントの目的に沿うように料理し、提案所に書かれて初めて企画になる。 私たちは、クライアントから予算を頂いて、物を創りだす仕事だ。 芸術家ではない。芸術家は、パトロンから資金援助を受け、自分の世界だけで物を創作する。 しかし、私たちは似て非なるものである。 物を創りだす作業は似ているが、自分勝手な想像の中で、自分勝手にクライアントの予算を自由に使っていいといわれている訳ではない。 芸術家でない私たちは、決して自分勝手に、自由気ままに物を想像してはいけない。 プロとしてのクライアントへの責任、創りだしたものへの責任。重い責任を持って、他人から見れば、遊んでいるように見えるかもしれない事を生業としているのだ。 |

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