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イベントの制作にも理想と現実のバランスが大切だ。
まだ二十代の頃、大阪で開催された博覧会で初めてアシスタントプロデューサー兼催事ディレクターを任された時、今でもこの仕事をやっていく際に一つの制作指針となっている経験をした。 1970年の大阪万博の仕掛け人、作家、元大臣の堺屋太一先生のプロジェクト推進の在り方を間近に見聞きする事が出来た事だ。 基本構想が出来、実施計画をつくり、事務局総出で、具体的に作業を進めていく際に、先生は高い理想を掲げ、これでもか、これでもかと言うほどスタッフに限られた予算の中で、良きものを創り上げ、想像することを強要する。 この予算では絶対無理だと思うようなことを、平気で言ってくる。スタッフは、ない予算の中で、知恵を絞り、汗をかき、死に物狂いで要求される高き目標に届かそうとする努力を日々重ねる。 もうこれ以上は、絶対に無理だというようなところまで追いつめられたのを見るなり、非常に現実的なリアリストにかわる。 そこからは電光石火時間との勝負である。 この、理想と現実の切り替えが絶妙なのである。 知恵を絞り、汗をかき、死に物狂いで要求される高き目標に届かそうとする努力の結果が、限られた予算の中で出来うる最善の結果を生み出すのである。 私も出来るだけ見習おうと思いながら、もう六十前に。中々難しい。 いつになったら堺屋先生のような絶妙なタイミングを体得できるのやら。 |

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