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2015年06月

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イベントの制作にも理想と現実のバランスが大切だ。
まだ二十代の頃、大阪で開催された博覧会で初めてアシスタントプロデューサー兼催事ディレクターを任された時、今でもこの仕事をやっていく際に一つの制作指針となっている経験をした。

1970年の大阪万博の仕掛け人、作家、元大臣の堺屋太一先生のプロジェクト推進の在り方を間近に見聞きする事が出来た事だ。
基本構想が出来、実施計画をつくり、事務局総出で、具体的に作業を進めていく際に、先生は高い理想を掲げ、これでもか、これでもかと言うほどスタッフに限られた予算の中で、良きものを創り上げ、想像することを強要する。

この予算では絶対無理だと思うようなことを、平気で言ってくる。スタッフは、ない予算の中で、知恵を絞り、汗をかき、死に物狂いで要求される高き目標に届かそうとする努力を日々重ねる。
もうこれ以上は、絶対に無理だというようなところまで追いつめられたのを見るなり、非常に現実的なリアリストにかわる。
そこからは電光石火時間との勝負である。
この、理想と現実の切り替えが絶妙なのである。

知恵を絞り、汗をかき、死に物狂いで要求される高き目標に届かそうとする努力の結果が、限られた予算の中で出来うる最善の結果を生み出すのである。

私も出来るだけ見習おうと思いながら、もう六十前に。中々難しい。
いつになったら堺屋先生のような絶妙なタイミングを体得できるのやら。

混雑と混乱の違い

様々なイベントに於いて、雑踏整理は安全を確保する為に大切な業務である。
しかし、安全を確保する為に過剰な警備や誘導を行うと、本来のイベントの目的や賑わいを損ない、せっかくの楽しみが半減してしまう恐れがある。

過剰なのか、適性なのかを判断して計画、実施するのは、かなり難しい。
当然、大型のイベントでは法律や条例に沿って所轄消防署との協議や指導がある。また、所轄警察署とも事前に警備計画を作成するに協議や指導を受けながら警備実施計画を作成し本番を迎える。

ここで大切なのは、雑踏整理の要諦は、混雑と混乱の違いをはっきり認識する事だ。

イベントでは、沢山の人が一カ所に集まり混雑が発生する。混雑は言い換えれば“賑わい”である。イベントに賑わいがなければ、同一時間、同一場所で共有する、空気感が減少し、楽しみ感は極端に下降し、参加した充実感もなくなる。イベントは失敗である。

しかし、イベント開催時の雑踏混乱は賑わいではない。
混乱=制御不能=事故発生確率の増加
運営現場でのコントロール不能は、致命的である。
主催者は、この混雑と混乱の違いを的確に認識し、混乱を起こさ無い為の最善の計画と運営実施を目指さなければならない。

一緒に創る気持ち!

どんな仕事にも発注者と受注者の関係がある。施主と業者という言い方もある。
受注者を業者という言い方は一般的で普通に使われている言葉だが、私は若い頃からあまり好きでは無い。

仕事は基本的にイーブンパートナーな関係で成立する物だと思っている。
お互いが足らずのものを補う。補う対価が金銭だ。
もし、発注者が自前で出来るなら、外注する必要が無いし、受注する側に発注者よりノウハウや実行力が無ければ、受注すべきでは無い。

40才になった頃、某県の大規模イベントの企画コンペがあり、弱小零細企業である我が事務所も、日本を代表する大手代理店とともに、最終プレゼンに二社残った。
そして、一社毎に主催事務局の最高幹部に対してプレゼンする日を迎えた。
一通りの説明を終えた後、先方からの質疑が始まり、個々の内容に対してかなり細かい質問があったが、丁寧に説明した。
しかし、最後に幹部の一人から“これだけの金額を発注したら、事務局が手を掛けたり汗をかく事なく、全て御社が責任を持ってやってくれるのか?”と、耳を疑う様な言葉が発せられた。
私は、それまでも、行政も関わる大型イベントでは、大切な税金も使われる上、我々イベントの専門家が得意な業務分野と、行政マンが得意な分野を二人三脚で準備、実施する事が正常且つ最短の時間で業務を推進出来ると信じてやって来たし、それまでの仕事でもお互いの責任を意識しながら上手くやって来た実績があった。
それが、言い方は悪いが、金を払ったら、全部責任持って、やれ!という意味に聞こえた。
経営者としては、失格だが、その瞬間、この仕事は受注しても、失敗する!もうやめよう!事務局が一緒になって汗をかく気持ちが無いなら。一体、誰が主催者なんだろう。と。

翌日、事務局へ電話で気持ちを伝えた上で、参加辞退の旨を願い出た。

その後、様々な話し合いを持ち、結果的には、事務局、我が事務所の共同の実施体制をつくり、受注、実施する事になった。

私は昔から、イベントは特殊な仕事では無い。時間と熱意があれば専門家でなくても出来る、という信念は変わらず持っている。

しかし、一度、主催者がイベントを様々な会社へ発注する場合は、発注者も受注者も本気でイベント成功の目的に向かって、一緒にハードルを超えて行く、二人三脚体制を維持して行きたい。


読書


高校生のころまでは、あまり読書をしなかった。
大学に入り、20人余りが住む学生寮に入って、先輩達が議論している話が全く分からず、政治や思想、心理学など、それまでまったく縁のなかった世界が広がりむさぼるように本を読んだ。
社会人になり、たまたま拾った司馬遼太郎の竜馬が行くの文庫本を手にした途端に司馬ワールドに入り込み、次から次に長編を読み漁った。
そして、社会人になって、悩みも増えると自己啓発本やビジネス書を立て続けに読みふけった。
そして現在、プロデューサーの仕事をしていると、社会風俗やプロジェクトに関係する書籍を都度読み漁る。
体験は非常に大切なことだ。百聞は一見にしかずというが、事前に吸収する知識も非常に大切だ。
どんな仕事でも、クライアントよりも最低半歩は新しい情報を知識として持ち、打ち合わせで会話できるように準備ができていないと、物を創っていく際にプロとしてクライアントが納得してもらえるようなものを考えづらい。
知識は多くて困ることはない。現役である限り、知識欲と柔軟な思考を維持したい。

行間を読む

戯曲や台本を読む場合、よく言われる言葉で“行間を読む”という言葉がある。
想像力を駆使して、書いてある言葉の裏にある情景や真意、状況を読み解くということである。

イベントの運営マニュアルや図面を見る場合にもあてはまる言葉だ。

マニュアルを読んで、想像力を駆使して内容を読み解くといっても中々慣れないと難しいものだ。
簡単に想像力で読み解ける様になるまでには、たくさんの経験や知識も必要である。
それではどうすればいいのか。それは疑問を持つことである。
なんでも素直に受け入れる気持ちは非常に大切なことだが、一つ一つの言葉や方法、規定に対して、何故という気持ちで読み進めていくと、徐々に何故こういうふうに規定したのか、何故この対応が必要なのかという根本的な考え方が見えてくる。
わからなければ、質問し、納得できるまで聞けばいい。
また、図面を見ると、平面で線ばかりが書かれている。
これは、立体を想像する事が大切だ。建物、施設の配置も頭の中で立体化出来れば、より具体的に運営の計画ができる。
何故か?
図面で見たものを立体化し、想像の中で観客が動き回る様を思い浮かべる。
平面だけで計画していたものが、立体に見えることで、気づかなかったウィークポイントや混雑具合が頭に浮かび、より具体的に運営の計画を作成することができる。

計画時も、現場も大切なのは、様々なことを予見する想像力だ。柔軟な思考を常に意識し、想像力の活性化を図りたい。

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Prof.Murakami
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