飲み物

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 皆様、外食はされておりますでしょうか。私は昼夜合わせると、ほぼ毎日外食してい

ます。我が家は共働きなので家に帰っても夕食が用意されている訳では無いし(逆に私

が用意していることはありますが)、仕事柄遅くなることが多く、空腹で家まで持たな

いしともっともらしい理由を色々と付けてはいますが、結局の所、外食が好きなのだと

思います。思い起こせば 20台前半から、たいていいつも、どこかしらフラフラと飲み

歩いていましたから。これはもう習慣みたいなものですね。本日は、そんな呑んべい親

父のグチを聞いてください。

 一般的にワインは日本に根付いてから久しいと思われていますが、私から言わせると

まだまだです。どこがというと、絶対的な価格が高いです。よくグルメ雑誌で酒場特集

みたいなのがあるじゃないですか。家の近所にあったらぜひ通いたいとか書いてあるや

つ。あれ、庶民にとってはウソです。実際にそういう店に行くと、グラスワインが 5

〜 700円位します。容量は 90 〜 120cc 位ですから、 5 〜 6杯は欲しい訳です。そ

うすると、ワイン代だけで 3000円位になってしまいます。そのほか料理を 3 〜 4品も

頼むと、あっという間に 5 〜 6,000円です。私のように日々飲み歩く身からすると、

飲んで食べて、理想を言えば二千円台で上がって欲しい。だって、毎日のことですから。

これじゃあ毎日は通いたくありません。参考の為に、同じ醸造酒で、アルコール度数

もたいして違わない日本酒と比較してみます。その辺の安居酒屋で出す日本酒は、大手

酒造メーカが作る一合瓶で 400 〜 450円位でしょうか。180cc ですから、三本も飲め

ば十分です。地酒と比べちゃいけません。あくまで、昔でいう二級酒です。でも、毎日

飲む酒ならそれで十分なのです。これに料理何品か足して、お会計は 2 〜 3,000円台

です。どうですか、ワインバーの半額です。私はワインも日本酒も好きで、若い頃はワ

インをジャブジャブと飲んでおりました。ところが最近はすっかり逆転して、日本酒の

方がよっぽど飲んでいます。理由はこの価格差なんです。仮に倍とはいわず、1,000円

程度の差であったとしても、毎日だとボディブローのように効いてきます(基本毎日が

前提ですから)。

 もちろんがんばっている店もあります。サイゼリヤなんて、神様みたいですよね。だ

って、グラスワイン一杯 100円ですから。マグナムボトルだって 1,060円ですよ! ト

レッビアーノとかサンジョベーゼの薄っぺらなワインですが、フランジアなんかの BOX

ワインと比べるとよっぽどおいしいし、日常呑みならそれで充分なのです。まあ、サイ

ゼリヤと比べてしまうと個人の店は厳しいですが、せめて一杯 300円位にならんもんで

しょうか。そうしたら、新橋あたりでくだを巻いているサラリーマン親父だって、たま

にはワインを飲むようになるかもしれません。そうなって、初めて日本に根付いたとい

えるのではないでしょうか。だってやっぱり日本の呑み屋を支えているのは、金を持っ

ている高齢者でも、肉食の OL でもなく、サラリーマン親父だと思うのです。週 2 〜

3回飲み歩く親父共をないがしろにしていては、酒場文化の未来は無いと思うのは私だ

けでは無いと思います。

 この記事を読んでくださった飲食店の方がいらっしゃいましたら、ワインの価格を下

げてみませんか。そしたら新たな客層が開発できるかも?

抗うことができない味

 先日、行き着けの居酒屋で飲んでいたら、有線放送で岡崎友紀の「私は忘れない」がオンエアされた。

いわずと知れた筒美京平先生が書いた昭和の名曲で、私にとってはストーカーのように定期的に襲ってく

る曲である。こんな風に偶然聞いた時にはもちろん、何かの拍子にふと思い出してしまい、しばらくの間

は頭から離れなくなる、そんな曲である。なんたってイントロがいきなり女性コーラスのアカペラで始ま

るのだ。こんな曲めったに無いだろ。続いて哀愁たっぷりのアコースティックギターの旋律がかぶってく

る。私の場合、このイントロだけでもう、いきなり持っていかれてしまう。なんといえばいいのか、どう

にも抗し難い強い力に引きずり込まれるといった感じだ(西崎みどりの「旅愁」のイントロは、似たよう

な分類に入ると思っている。こちらもストーカーパターンの曲で、結局私はこの手の曲に弱いのだろ

う。)。もちろん、岡崎友紀の声もいい。毒にならない声とでも言えばいいのか。失礼を承知で書くと、

彼女は決して一般的な意味合いに於いて、特別な歌唱力がある方ではないと思う。音域も広くは無いよう

で、ちょっと音が上がるとファルセットになってしまっている。でも、このすんなりとした歌い方がある

種中性的な(肉体に対する欲望を超越してしまうような)魅力に繋がっている(自分にとっては、木之内み

どりも同じ分類である。音域が狭く、声に毒が無く、女優であり、あんなに美しいのに肉欲を感じない

と、実に共通点が多いのだ。結局私はこの手の女性に弱いのかもしれない。)。だからこそ、サビに入っ

てドラマチックな旋律になっても、「北国の青空」のように湿気を感じさせず、それがまた、いっそう寂

しさを誘うのではないかと思う。そして、そのドラマチックでありながらも、すんなりとしたサビを支え

ている控えめなホーンアレンジもすばらしい。この感じを食べ物に例えると、あっさりしていつつも滋味

深く、微塵も動物臭を感じさせないお吸い物を毎日飲んで育った人が、ある日飛び込みで入った料理屋で

一口吸った碗によっていきなり故郷の景色が甦えり、思わず胸が詰まってしまったような状態といったと

ころだ。まあ、どんなことにせよ感動できるのは良いことだと思う。そういった意味では、私にとってと

ても貴重な曲である。まあ、音楽の話はこの位にしてここは食のサイトなので、本日は自分にとってこの

曲に匹敵するような食の経験について考えてみたいと思う。

 まず、自分が子供の頃、何を食べてきたかを考えてみた。野菜、魚、肉、炭水化物・・・ 様々な物を

食べてきた。母が作ってくれたシュウマイはそれはおいしいものだった。ジャガイモとクリームを半々に

したコロッケも秀逸だったと思う。今から考えると、北寄貝がたっぷりと入ったカレーも贅沢だったかも

しれない。普段は食の細い子だったが、ジンギスカンの時だけは何度もご飯をおかわりした・・・ と

色々考えてみたのだが、どうもどれも今ひとつピンとこない。心に訴えかけてくるものを感じないのだ。

子供の頃食べたあの味を、是非今もう一度食べて見たい! といった強い願望が沸いてこないのだ。もう

すっかり大人の味覚になってしまったからかもしれない。子供の頃に食べた味を懐かしく思う為には、更

に歳を重ねる必要があるのだろう。今の時点においては、大人になってから覚えた味の方が重要なのかも

しれない。そうすると自分の場合、圧倒的に強く訴えかけてくるのは酒である。なんだかたまた呑ん兵衛

のよた話みたいになってきたが、こればっかりは仕方ない。例えば先日、こんなことがあった。大人数で

ステーキを食べに行った。肉はそこそこにおいしく、ワインも我慢できないような代物ではなかった。普

段ならこれで十分なはずだが、どうにも妙に馴染めなかった。この違和感は何処から来るのか必死に考え

てみたのだが、さっぱりわからずじまいだった。二件目に行こうということになり、居酒屋に入った。そ

こで店主お勧めの酒をぬる燗にしてもらい口をつけたとたん、全ての謎が氷解した。ずーんと、いきなり

自分が大地と繋がったような錯覚を覚えた。理屈ではなく、突然そして、一気に体が馴染んでしまったの

だ。あー、自分はもう後戻りできない所まで着てしまっていたのだということをはっきりと自覚した。

又、こんなこともあった。ワインラバーな知人達と、カウンターでワインをいただいていた。料理を何品

か頼み、シニアソムリエのお勧めに従って、普段は口にすることができないようなワインをたくさんいた

だいた。どの料理もワインもすばらしく、十分に堪能したつもりだった。さて二件目という話になったの

だが、必然的にワインバーの梯子となった。今度はカウンターではなくテーブルに陣取り、皆銘々カジュ

アルに好きな酒をオーダーした。私の場合はこんな時、食後であってもシャンパーニュとなる。フルート

グラスを受け取り、一口ぐびっとやったとたん、思わず「あー、うまいなあー。」とつぶやいてしまっ

た。プレステージ・シャンパーニュをオーダーした訳ではない。高級であるということでいえば、一件目

でいただいたワインの方がよっぽど高級であった。それどころか、何処にでも売っている大手メゾンのノ

ンビンテージの安物だった。にもかかわらず、あの襲ってくる感覚はいったい何だったたのだろう。十数

年間の蓄積が、理屈ではなく、舌でもなく、体全体に染み渡っているとしか思えなかった。正に、抗うこ

とができない味なのだと思う。某女優が「私の体はワインで出来ている」といった時には馬鹿にしていた

のだが、最近、ちょっとだけわかるような気がしてきた。私の場合、動脈にシャンパーニュが流れてお

り、静脈には日本酒が流れているのかもしれない。

 皆様、突然ですが押し売りって知ってますか? 歳の暮れもせまったある日、ドンドンドンとドアを叩

く音がします。夕餉の支度をしていた美和はハーイと叫びながら勝手口のドアを開きます。するとそこに

は、日焼けした人相のよくない大男が唐草模様の風呂敷包み(東京ボンタが持っていたあれですな。)を持

って仁王立ちしています。「よお、奥さんかい。俺あ一週間前、XX(刑務所の場所。府中とかでもいいん

ですが、網走なんかの方が気分ですな。)から出てきたばかりだ。という訳でちっと金に困っていてな。

よお、なんか買ってくんねえか!」とすごむと、いきなり三和土(たたき)からずかずかと上がりこんでき

ます。驚いた美和が後ずさると、男はどっかりと座り込み、風呂敷包みを広げるんです。そこには、のび

かかったゴム紐(なぜか押し売りの定番ですな。)、ボロ布、揃っていないボタンなどが並んでいます。美

和は恐ろしくてブルブルと震えるばかりです。何かしゃべりたくても声が出ません。痺れを切らした男

は、刺青の入った胸をガーっと開くと、懐からデバ包丁を取り出し床に突き立てると、「ようよう、俺の

品物になんか文句でもあるってのか!」と更にすごみます。ヒャーッと叫んだ美和は、弾かれたようにサ

イフを取りに行き、あまり使い物にならないゴム紐やボロ布を幾つか買わされてしまいました。と、こん

な感じです。今はもうあり得ない風景ですが、どうやら昔はこんなことが本当にあったみたいです。この

押し売りについて、以前、作家の伊集院静氏がこんなことを書かれておりました。確かに押し売りは怖か

ったかもしれないが、商いを通じて人助けが成立していたのではないか。そういう下地があったからこ

そ、脅しにのって物を買っていたという部分もあるのではないかと。恐らくはその場面に直面したらそれ

はそれは怖いものなのかもしれませんが。さてこの押し売りですが、今はもうあり得ないと書きました

が、なんとなくそれっぽいと感じることはあります。それはこんな情景です。彼らはダークな色のスーツ

を着て、胸には金色のぶどうをかたどったバッチが輝いています。そして、うやうやしくワインリストな

るものを持ってきてくれます。そこには暗号のような名前がずらりと並んでいます。とりあえずは紙に穴

が開くほどじーっと眺めてみましたが、なんだかさっぱりわかりません。恐らくはどんなハッカーでも解

読できないほどの、こ難しいエンコードが施されているのかもしれません。仕方ないので、解読の専門家

にヘルプを求めることにしました。彼らはリストを見ずに訊ねます。「まずは食前酒を一杯ご用意いたし

ましょうか。」。ん、食前酒? ああそうでした。高級な店では食事の前に何か一杯飲むってシーザーを

裏切った人の名前の本には書いてありました。「ではとりあえず、食前酒を一杯お願いいたします。」。

暫くすると、細長いグラスに入った泡立っている酒が運ばれてきました。「△$×□*○でございま

す。」、ん、なんだ? まあなんだか分からないけれど、とにかく飲んでみます。「うまい!」、そうお

いしいんです。やがて最初の皿が運ばれてきました。その頃にはもう先程のグラスはすっかり空になって

しまってます。「お飲み物はいかがなさいましょうか。」といいつつ、金ぶどう君はまたあの分厚い暗号

書を持ってこようとします。いやいや、あわてて静止して彼に告げます。「何かお料理に合うものを見繕

ってください。」。すると彼は、「Шо☆&лなどいかがでしょうか。メイン料理の鴨にはピッタリかと思い

ますが。」。ああそうですか。さぞかしそれは合うんでしょうね。で、で、でだ!、それはいくらなんで

すか? と訊きたくて訊きたくてたまらなかったんですが、まあここは一つ大人ですか、「じゃ、それで

お願いします。」となります。楽しい時間が過ぎるのは早いものです。満腹のお腹をさすりながら家に帰

ります。「いやー今日の料理はおいしかったなあー、あっそうそうワインも。さすがにピッタリなものを

選んでくれただけはあったなー。でもちょっと高かったなあー、まっいいか、給料出たばっかだしー。」

といいつつも、家帰ってしっかり伝票を見直してみました。「えっ、食前酒たった一杯で 2,300円って、

そりゃないよー。ゲッ! あのワイン 12,000円もするじゃん。どれどれШо☆&л・・・」。yahoo で引い

てみます。ありました。うそーっ、4,000円って書いてあります。桁を一つ間違えた? いやいやそんな

ことはありません。紛れも無く 4,000円でした。えーっ、これってさー、どーなのよー。っていうか、そ

もそもだなあ、まず食前酒飲まなきゃいけないっていったいぜんたい誰が決めたの? 誰も決めてないっ

て、じゃあどうして雑誌にはそう書いてあるのよー。なんかこれって社会がグルになって暗黙のうちに押

し売りしているような気がしてきました。それにワインだって鴨に合うっていうからさあ・・・ こちら

は微妙な線ですな。鴨に合うというのはお勧めであって、押し売りじゃないような気もします。しかしあ

の時の私にそれ以外の選択肢があったでしょうか・・・ それを考えると巧妙な押し売りのような気がし

ないでも・・・ うーん、まあ押し売りじゃあないでしょう。でもボッタクリかもしれないなーとも思い

ます。とにかく世の中いつの時代になっても、ダークゾーンは存在しているんですね。それが昔は分かり

やすかったのですが、最近は暗いのか明るいのか分からないうちに、すっかり、あるいは、突然にやられ

ていたりするんです。そういう意味では、今の方が怖い時代です。そう思いませんか皆さん。

昼酒の楽しみ

 東京はもうすっかり初夏の陽気です。今日なんか、暖かいというよりは暑いです。暑くなってくると恋

しくなるものがあります。かき氷? アイスクリーム?確かにそうかもしれません。でもやっぱり私の場

合、冷たいビールだったりする訳です。特に休みの日の午後なんかに飲むビールはいいですね。暑い中、

できたら犬でも連れて散歩でもして、木陰で一休み。そして、ビールをきゅっなんてやると、もうたまら

んですね(残念ながら我が家は猫なので、散歩しないんですけどね。)。できれば土曜日や日曜日じゃなく

て、水曜日なんかだったらもっといいですね。ハンカチで汗をぬぐいながら歩いているサラリーマンを眺

めながら、おーいがんばれよー、日本は君達の肩にかかってるんだぞー、なんて勝手にエールを送りつつ

ゴキュッ、ゴキュッとやる訳です。若い人は結構見て見ぬふりしたりして格好つけちゃったりしてる訳な

んですが、年配の部長クラスかな? なんて思えるような人は、案外リアクションがあっておもしろいで

す。露骨に嫌な目で見られたりするか、そうじゃなければ、うらめしそーに見る人もいますね。いずれに

せよこちらは、カキピーなんかポリポリかじりながら、涼しげな表情で、またまたゴキュッとやる訳なん

ですけどね。そういえば、以前勤めていた会社に通う道沿いに、昔ながらの銭湯があったんですね。その

銭湯の入り口にところに、いつも一人のおじいちゃんが座っていました。そのおじいちゃん、必ずワンカ

ップの日本酒を二本かかえて、にこにこ笑っているんですね。たまには道行く人に、ちょっと話しかけた

りもしていました。それが毎朝なんてす。通勤途中ですから、朝の八時半とかそんな時間です。おじいち

ゃん、その時点でももう赤ら顔なんですね。いつも幸せそうで、いやー朝酒っていいものですね! なん

て言いそうになっちゃうようないい感じでした。ところがしばらくすると、二本のワンカップが小さな紙

パックの日本酒一つに変わりまして、おじいちゃんは大事そうに、チューチューとすするようになったん

です。ちょっとかわいそうでした。やがて季節は進んで秋になり、朝はけっこう冷え込むようになった

んでけど、あいかわらずおじいちゃんは元気で、マフラーをして、やっぱりチューチューしていました。

ところが、ある時からぱったりと顔を見なくなってしまったんです。どうしたんだろうと思っていたら、

おじいちゃん、ある朝ひょっこっりと現れました。でも、手には何も持ってなかったんです。もしかした

ら酒の飲みすぎで体調壊したんでしょうか。あるいは、家族が心配して朝酒を止めさせたんでしょうか。

いずれにせよおじいちゃん、ちょっと手持ちぶたさな感じでした。きっと、みんなはこれから仕事しなき

ゃいけないのに自分だけは酒飲んでるっていう優越感がよかったんでしょうね。気持ちはよくわかるだけ

に、かわいそうでしたね。そうなんです。昼酒って、この優越感と、なんとなく反社会的行為をしている

という後ろめたさがないまぜになった感覚がいいんです。日本って、公衆の面前で酒を飲むことに寛容な

国ですから、別に飲んだっていいんです。それでも、なんとなく後ろめたい。そこがミソなんですね。そ

の後ろめたさが嫌な人には、蕎麦屋で飲むことをお勧めします。蕎麦屋は昔から堂々と昼酒がゆるされて

いる、呑んべいにとっての特権スポットですから。もし今日の昼食がまだなら、ビールの一杯もキュッと

やってみませんか? 季節もいいし、最高だと思いますよー。

イメージ 1

 ディンクスという言葉はもう死語かもしれないが、筆者の周囲にはいわゆるそういった人たちが多い。

年齢は 40台半ばで、子供のいない共働き夫婦である。そうした知人達の特徴は仕事に熱心で、趣味にも

没頭していて、生活を楽しんでいるといった感じだ。まあ最近はやりの、オシャレな中年向け雑誌に出て

くる世界に近いと思っていただければわかりやすい。子供がいない分だけ家計や時間に余裕があり、ファ

ッションなんかも洗練されていたりする。食に興味のある人も多く、筆者とは食を通じてお付き合いさせ

ていただいたりしている。そんなプチリッチな家庭を何件か訪問する機会があったのだが、どの家庭も特

徴が似ているのに驚いた。ということで、本日は最近の中高年ディンクスのワインライフについて考えて

みたいと思う。

1.料理は亭主の仕事

 出てくる料理は大抵はご主人作だ。人を招いた時に出すような凝った料理は、男の領域といってもいい

のかもしれない。野菜を煮込んだり、羊をソテーしてソースをかけたりと、どの家庭の料理もプロ顔負け

の皿が登場する。奥さんはといえば、テーブルでのんびりとワインを飲みながら話に興じている。まあ、

趣味の料理だからと思ったのだが、日常の家庭料理もご主人がする家庭が多いとの事実が判明して、驚い

てしまった。これが、子供が一人でもいると状況は全く違ってくる。料理ではなく、食事を作るはやっぱ

りおかあさんの仕事なのだ。その延長で、もてなしの料理も奥さんが作ってくれることが多い。その味は

亭主が作る家庭より庶民的だ。どうしてこうなるのだろうか。亭主が子供の料理を作らないのはなんとな

くそんなものかなあと思うのだが、子供のいない家庭で、趣味ではない日常の料理を亭主が作るのは家事

の分担が浸透している証拠なのだろうか。

2.ワインに凝るのは亭主の方でしかも赤ばかり

 プチリッチな夫婦達のおしゃれな生活には、ワインがお似合いだ。お宅におじゃますると、けっこう立

派なセラーがあったりして驚いてしまう。しかもその中には、一万円を軽く超えるようなリッチなワイン

がごろごろしている。みな共通に赤ワインだ。更に驚くのは、そんな高級なワインを平気で振舞ってくれ

ることだ。最初はスプマンテやシャンパーニュといった通称「泡」からスタートするのだが(この泡は大

抵は安物だったりして、凝っている人が少ないのも興味深い。)、すぐに数千円レベルの赤ワインに切り

替わり、次のボトルは確実に一万円超えている。そして、抜くワインを選択するのはおしなべてご主人

だ。ご主人達は、リッチなワインを惜しげもなくポンホンと抜いてくれる。さて、ここで疑問だ。なぜ皆

赤ワインばかりなのか、なぜ皆そんな高級ワインを抜くのか。赤ワインについては、もちろん好きだから

ということもあるだろう。だが、料理との相性を考えたら白の方がいい場合だってあるのに、それでも赤

なのだ。理由の一つに、赤ワインフェチがあるような気がしている。ある家庭では、ご主人はあまり料理

に手を付けずに、ワインばかりを飲んでいた。そしてこのワインはどーだこーだと、一人悦に入ってい

た。料理と酒を皆で楽しむというよりは、秘蔵の赤ワインをテイスティングするといった趣だ(赤ワイン

フェチにとっては、赤ワインが全てなので、泡も料理も眼中に無いのはあたりまえか。)。更には、アル

コール量の問題がある場合もあるようだ。ある程度生活に余裕があるワイン好きなら、本当はもっと日常

から良いワインを飲みたいに決まっている。しかしそんなワインラバーでも、すごく酒に強い人ばかりで

はないのだ。ようするにいいワインを買ったのはいいけれど、奥さんは下戸もしくはそれに近いので、一

旦開けてしまうとほとんど一人で飲まなくてはならない。いくら好きだからといって、一人で一本開ける

ほど強くはないといった場合だ。筆者などはのんきなもので、別に家飲みワインなのだから一日位ならも

う一度コルクを打って次の日に飲めば良いのにと思うのだが(事実筆者の経験側だが、抜栓後、2〜3日た

ってもあまりへたらないワインも多くあった。)、ワインフェチなご主人にとってみたらそんなことは考

えられない訳だ。だから、人が来た時にここぞとばかりに開けては一人悦に入ってしまうのだ。更には高

いワインを抜くことで、ちょっとした虚栄心も満たされる。当初、もてなす側はもう少し肩の力を抜いた

方が、もてなされる側も楽なのにと考えていたのだが、だんだん先方の好きでやっていることだとわかっ

てきたので、最近は出されたワインは気にせずにバンバン飲むようにしている。だがここで大切なのは、

必ず出されたワインは褒めることである。たいしたことの無いワインでも、「とてもおいしいですね」と

褒めることにより、その人の選択眼を褒めることになり、虚栄心が満たされるのだ。結果して、次に抜い

てくれるワインは一万円を超えることになる。

 という訳で、次はどこの家庭におじゃましようかと、舌をペロペロさせながら書いている筆者である。

どなたか私を招待してはくれませんかね? 安物でよろれば、シャンパーニュの一本位は持って行きますから。

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