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久しぶりにシルバースプーンのレシピを取り上げてみました。いわゆる肉巻
きですが、シルバースプーンだとどうなってしまうのか興味がありました。そ
してそれは見事に的中し、一見普通ですが、侮れない料理になりました。
パンチェッタとあんずを豚肉で巻く訳ですから、材料や成り立ちだけ見ると、
そんなに変わった料理ではありません。いやいや、パンチェッタにしてもあ
んずにしても全然普通じゃないという意見もあろうと思いますが、それならベ
ーコンと干しぶどうでもいいです。というのも、この料理の極意はそこにある
訳ではないからです。おもしろいのは、中の材料を細く切るのと、一旦焼いた
豚肉で巻くことですね。詰め物の個々の容積が小さいので、気を付けて食べな
いとこぼれてしまいます。又、豚肉はいったん焼くのでゴワゴワしてしまい、
詰め物をきっちりと巻くことができません。糸で縛って焼くことになっている
のですが、加熱した肉は固くて到底縛れるものではありません。肉の大きさの
指定がなかったので、もしかしたら向こうでは、相当大きな豚肉を使うのかも
しれません。それにしたって、日本の感覚だと包んでから焼くはずで、この辺
りのずれがおもしろいです。そして何と言ってもこの料理のすごい所は、ブラ
ンデーのみで炊く所です。ブランデーで香付けしたスープとかではなく、本当
にストレートにブランデー 100% です。通常の私たちの感覚からするとずいぶ
ん贅沢な料理のように思えますが、実はこのレシピにはからくりがあると考え
ています。日本語の翻訳上ブランデーと書いてありますが、イタリアですから、
グラッパではないかと思います。そして、日本でブランデーは高価ですが、
イタリアでグラッパはそんなに高価なものではなく、身近なのではと。だから、
グラッパそのもので炊くのだと思います。我が家にはグラッパが無いのでブ
ランデーで炊きましたが、その効果は絶大で、実にさっぱりとします。又、仄
かにブランデーの良い香がします。いやー、やっぱりこの本は面白いです。
特徴 ブランデーの効果で香よくさっぱり
難易度 低
材料
ドライアプリコット 50g
オリーブオイル 大さじ 2
バター 12.5g
豚ロース肉(スライス) 4枚
パンチェッタ 50g
塩
1.ドライアプリコットは、ぬるま湯で戻す。戻ったら水気を切る。
2.豚ロース肉は、オリーブオイルとバターで両面が狐色になるまで焼く。
3.細く切ったパンチェッタと刻んだドライアプリコットを、パンチェッタ
に色が付く位まで炒めて、軽く塩を降る。
4.2 に 3 を乗せ、巻いて、たこ糸で縛る。
5.4 とブランデーを鍋に入れ、水分が無くなるまで煮詰める。
ポイント
・レシピは本のオリジナル。実際の調理では 4 の工程は、肉がゴワゴワ
して糸で縛ることはできなかったので、楊枝で止めた。
・ブランデーと書いてあるが、恐らくはグラッパと思われる。
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