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大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづる kemukemu
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美当一調

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いま見直したい、美当一調。



「人間僅か(わずか)五十年、下典(げてん)の中に較(くら)ぶれば、夢幻(まぼろし)の如くなり、一たび娑婆に生を受け、滅びぬ者のあるべきぞ、生者必滅(しょうじゃひつめつ)、会者定離(えしゃじょうり)とは、仏(ぶつ)の教(おしへ)と知られたり、我日本の軍人は此の理(ことわり)を弁(わきま)へたるか、既に日清戦争に、千里の波濤(なみ)を蹴破つて朝鮮国に押渡り、焼くが如きの炎暑を犯し、肌(はだへ)も氷る雪の日も、或(あるい)は風に櫛(くしけづ)り、或は雨に身を注ぎ、死して原野に屍(かばね)を曝す、語るも聞くも涙なる、日清戦争概略談。」

(1898年『日清戦争談』第一巻のはじめの部分)






「去(さん)ぬる日露の戦争に、馴(な)れし故郷を後にして、父母ある人は父母に別れ、妻子持つ身は妻子を捨て、厳寒酷暑の嫌ひなく、千苦万苦を嘗(な)め尽くし、・・・・・・世界に誇る大敵に、戦ふ毎に打ち勝ちて、国威を万国に輝やかせしも、只(た)だ憾(うら)むらくは戦死者の、名のみ残して其(そ)の人の、影だに見えぬ今の世に、語り出るも涙の種。」

(1908年『日露戦争談』第六編、南山攻撃の一節)







*<『明治大正の娯楽』倉田喜弘 著から>




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