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水不足とフラッキング

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  テキサス州西部の、人口わずか200人の町、バーンハート。その小さな町から水が完全になくなってしまったそうです。
  ほぼテキサス州全体に及んでいるここ数年の異常な水不足。テキサス州西部は、歴史的に極度な水不足に陥りやすい気候の地域ではあります。テキサスは、西部は水不足、東部は降水量が多くなっています。
  6月に水が完全に枯渇してしまったバーンハートには、毎日トレーラーが住民に生活用水を運んできています。

  ところが、約200人の住民の生活用水よりも大量の水を、フラッキング(水圧破砕法)によるシェールガス採掘で石油会社が使用していることに住民は怒りを抱いています。彼らが暮らしている町の地下水が、飲み水に困っている住民を尻目にシェールガスの採掘のために汲み上げられているのですから、その怒りは理解できます。

  町の農場主たちは、水不足で飼育が不可能になったためほとんどの牛を手放し、コットン農家は収穫量が半減し、8千頭の羊を飼育していたオーウェンさんは現在数百頭しか飼育できなくなっています。オーウェンさんの土地で、104個もの井戸を石油会社がフラッキングのために掘っていることにオーウェンさんは怒りを隠しません。

  ですが、それを止める方法はないんです。そういう契約になっていますから。

  バーンハートに隣接するクロケット郡では、消費される地下水のうち25%がフラッキングに使用されるそうです。
  周辺の比較的大きな町では、町が独自に井戸を掘るなどして水不足解消に努めているのですが、たった200人しかいないバーンハートに約3千万円の井戸掘削費用を出せるはずもなく、水不足解消の見通しは全く立たないままになっています。

  バーンハートだけの問題ではありません。このまま水不足が続くと、今年中にテキサス州内の30もの町で水が枯渇してしまうだろうと言われています。

  テキサス西部は、テキサス州の穀倉地帯でもあり、また農場もたくさんあるため、歴史的に農業と酪農が大量の地下水を消費してきました。それに加えてシェールガスブームでさらに地下水が使われ、地下水の水位は下がる一方。

  そこへここ数年の水不足。ラ・ニーニャが原因の水不足はあったものの、気候変動がそれに拍車をかける形になり、過去に例がないほどの規模の干ばつが今後も続くと予測されています。テキサスA&M大学のニールセン・ギャモン博士は2020年まで干ばつが続く可能性があると言っています。

  オーウェンさんは、ハリケーンが直撃して洪水が起こるくらいじゃないとこの地下水の水位が上がって水不足が解消することはないと話しています。

  アメリカ南部、特に南西部から西部にかけては、気候変動による気温上昇で今後ますます水不足が深刻な問題になると予測されており、州レベル、連邦レベル、ひいては国際レベルでの対策が急務です。

  フラッキングのために貯水湖を作ろうと計画しているテキサス州はバカたれ決定。

※ 参照先のガーディアン紙に掲載されている動画をここにも貼っておきます。訛りが強くて信じられないかもしれないけど、英語です。



【参照】

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