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時が過ぎゆくのは速いもので、9.11からもう12年経ちました。
愛する人を亡くした方たちにとっては、時間の過ぎる速さは違うかもしれません。
この日が来ると、あの日の朝、マンハッタンのホテルで聞いた頭上を通過する飛行機のジェットエンジンの轟音が耳に甦ってきます。
立ちこめる煙の匂い。
ほこりまみれで真っ白になって歩いてくるビジネスマンたち。
視界から消えてなくなったワールドトレードセンター。
爆弾がみつかったからと降ろされた地下鉄の駅から外へ出て途方に暮れたこと。
「オフィスが燃やされたから逃げろ」と言われて、ラガーディア空港から外まで必死に走って逃げたこと。
毎日のように、テキサス行きや日本へ帰る飛行機のチケットをとりに航空会社のオフィスに通ったこと。
でも、それと同時に、勇気づけられることも少なくはなかったんです。
ほこりまみれの人たちを助けるために駆け寄っていく人たち。
「アメリカに来て2日でこんな経験ができるなんてな。とりあえずなにか食った方がいいぞ」と声をかけてくれた見知らぬおっちゃん。
ヤンキースタジアムの近くで、キャンセルになったチケットをどうすればいいのかと迷っていたら、電話をかけて事情を尋ねてくれた、ヤンキースの帽子をかぶったヤンキースファンのおっちゃん。
泊まったホテルですごくよくしてくれた、キムタクよりワイルドでカッコよかったキムタク似のおにいさん。
ラガーディア空港が再開するのを延々と待っていたときに、そこで待つ人全員にピザを配ってくれたどこの誰だかわからない親切な人。
その場所で出会って、「泊まるところがないならうちにいらっしゃいよ」と言ってくれて、泊まらせてもらったうえにお寿司屋さんやビーチにも連れて行ってくださった日本出身の方。
恐怖や絶望の中でも、こんなに人は優しくできるんだって、僕にアメリカで生きるのもいいかなと思わせてくれたのが12年前の今日の出来事。
あれから12年。
世界はちっともよくなってないどころか、もっとひどいことになっています。
あの日亡くなった約3千人の尊い命のことと、あのときに心から誓った平和への想いを、ずっと忘れることなく抱えて生きていきます。
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‥‥うん
[ モコ ]
2013/9/12(木) 午後 5:55