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さて、今回のクラブは入手出来て嬉しかったですね。
長年の謎が一つ解けましたから。
トミー・アーマー2147です。形状や仕様からして1930年代後半〜40年代のクラブ。
まぁ、型番がカタログに無いところから察するに、個人オーダーのクラブだと思われます。有名モデルではありませんが、極めて保存状態が良く、資料的価値は高いです。
そして、このクラブにはこれが、はっきり読めるレベルで残っていたのです!
いわゆる「デュポン刻印」です!
フェイスインサートにデュポン社の素材を使った事を示す刻印ですとか。昔「名器の系譜」を読んでから知ってはいたものの、これがまた滅多に入っているクラブが無い上にどれも読めず、一体その正体は何なのかと頭を悩ましていたわけです。
それが、こんなにくっきり!見た瞬間飛び上がりましたよう。
さて、写真ではカメラの性能の関係でよく見えませんね。すいません。ここにはこう書いてあります(上から)。
INSERT OF
DUPONT
LUCITE
METHYL METHACRYLATE RESIN
さてさて、英語の苦手な葵さんはエキサイト翻訳とグーグル先生にお願いして(笑)なんとかこの刻印の正体を判明させましたよ。
この文章を訳すと
インサートは
デュポン社
ルーサイトで出来ています。
メチル メタクリル酸エステル 樹脂
まぁ、つまり「ルーサイト」というのがデュポン社の商標で「メチル メタクリル酸エステル 樹脂」というのがルーサイトの材料名なのです。
この「メチル メタクリル酸エステル 樹脂」というのはですね。要するに今で言うアクリル樹脂なんですよ。ルーサイトというのはデュポン社が1941年に特許を所得したアクリル樹脂の商品名なんですね。これは当時としては透明な上に着色が可能な樹脂という画期的な製品でして、なるほど、デュポン社が誇らしげに刻印するわけですよ(笑)。
このルーサイト。特許は1941年ですが開発されたのは31年なんだそうです。なので年代の特定の役にはあまりたちませんね。刻印にパテントナンバーが無いので、もしかすると特許所得前のものにのみこのナンバーをつけたのかも?とも思えますが・・・。
赤黒い、見るからに硬そうな樹脂ですね。アクリル樹脂って硬いですもんね。40年代中からマグレガー社のインサートはペーパーファイバーにシフトするんですが、それはやっぱり硬過ぎて何らかの問題を生じたからなんではないかと思われます。
や〜。凄い。ついにデュポン社刻印の正体が判明いたしましたよ。20年来の疑問が解けました。めでたい。
クラブ自体は30年代末から40年代頭に掛けての特徴を良く残す形状をしています。ソールには上塗りで隠されていますがいわゆるナチュライザー刻印もありまして、ここから鑑みるにこのクラブは30年代の物だと思えるんですよね。
顔つきもいかにも30年代。ですが僅かに40年代の萌芽もうかがえる微妙な変化が・・・。
ここからの角度もかなり洗練されています。う〜ん。それにしてもなんとも素晴らしい保存状態。完全オリジナルでは無さそうですが、大幅な改造は無いと言い切れる完璧な状態!
ロフトはありますね。注文したのはあまり上手く無い人だったのかも(笑)。
クラブの状態も素晴らしかったですが、やはりデュポン刻印の謎が解けたのが嬉しかったですね。今まで手に入れた刻印入りクラブの状態からして、読めるような状態のクラブはこの世に無いんじゃないかと思っていましたので。
色々集めてみるものです(笑)。 |
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なるほどなるほど〜。
あの刻印はそういう意味だったんですね♪
よくよく見ると、シャフト先端のビスがマイナスですが、これはオリジナルなんでしょうか?
30年代以前のソールビスはマイナスだったような気がしますが、いつ頃からプラスに変わっていったんでしょうね♪
2012/9/24(月) 午後 10:40
ありがとうございます。デュポンの刻印なんて書いてあるのだろうと思い続けて30年余り、やっと理解できました。
しかし超超超・・・“上もの”ですね。
2012/9/24(月) 午後 11:08 [ per**mmon*re*k ]
FUNKYさん>
シャフト止めはオリジナルですね。ですからこれも30年代っぽい。39年モデルはもうプラスなので、その辺がチェンジのポイントではないかと?
2012/9/24(月) 午後 11:12 [ 葵 建 ]
パーシモンさん>
や〜、ホント、長年の疑問が解消されると気持ちが良いですね!
2012/9/24(月) 午後 11:13 [ 葵 建 ]