葵柿木倶楽部

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 ふぅ・・・。無数に増えて行くクラシック・パーシモン。いい加減にしないとまずいな・・・。
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 と言いつつまた届きましたよ。いやもうね。そろそろまた棚造らないといけません。
 
 ターニーPT1W。以前これの1959年モデルはご紹介しましたね。これは初年度58年バージョン。PT1Wは58〜60年まで生産されているんですが、毎年仕様変更があったんです。そんで、毎年ちょっとづつ手抜きになるという、マグレガー社の衰退が目に見える感じになっとります。
 
 非常に綺麗にリペアされている上にシャフトの状態も良く、打てそうです。これは素敵。クラシッククラブは見た目の美しさだけでも十分に価値があるものですが、打って楽しめれば更に嬉しいですからね。
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 59年仕様との差はこのクラウン部分のVカット。スーパーE・O・Mインサートと同じです。非常に手間が掛っております。これは59年には無くなり、60年に至ってはE・O・Mもなくなってしまいます。故にこいつはマグレガー史上、もっとも手間の掛ったインサートを持つモデルと言って過言では無いでしょう。
 
 顔つきは明らかにMシリーズの流れを汲んでいるむっちむちなもの。
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 ヒールのフェイス側とトゥのバック側から引っ張られたような面白いソール形状。この形状、後年の復刻版モダンクラシックシリーズもみんなこんな感じでしたね。
 
 ヴェロシタイズドソールプレートはやっぱりおしゃれです。これも60年仕様からは消えてしまいます。
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 3段インサートに丸ピン三本。うーん、やっぱり手間が掛ってますよ。デザインのおしゃれさも秀逸ですし、色のバランスもいい。形状も素晴らしい。
 
 珍しく木に色が。柿木にはこういう黒が入るのは珍しくないのですが、クラシッククラブにこういうあからさまな渋が入るのは珍しいです。でも、これはこれで風情が。
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 ヒールの座りに若干不満が。リペアのせいなのかどうなのかは不明。
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 絶壁ですね。さすが1番シャフトモデル。糸はちょっと巻きすぎ。
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 現代のグリップに良い保存状態のシャフト。どうも近年まで使われていたっぽい。大事にされていたようですね。ありがたや。
 
 おおお、期待したよりも良い物が届きましたよ。嬉しや。どうしてもこのVカットありのファンシーE・O・Mが欲しくて色々探していたので満足満足。今度ちょこっと打ってみよう。
 
 ・・・で。実はもう一品、既にアメリカからお家に届いているものがあるんや・・・。でも・・・。
 
 チョイス誌を見ていたら、逆スイープのバイロン・ネルソンモデルが。
 
 あ〜、そういえば紹介しようと思って忘れてたモデルがあったなぁ。
 
 というわけで、こちら。
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 トミー・アーマー653です。が、ソールプレートがなぜか逆スイープバックなんですわ。これは珍しい。1・2・4Wのセット。
 
 以前にビンテージさんのところでもご紹介されていましたね。カタログにはラインナップが無いのですが、少なくともこの世に2セット以上あるということで、贋作や改造品ではないんだろうなということが分かりますね(笑)。
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 極めて状態が良い物です。刻印もはっきり。
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 逆スイープはなんか強烈な違和感があるんですよね(笑)。何の効果を求めて逆にしたんでしょうか?
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 実に良い顔です。裏から見るよりもべっぴんさん(笑)。ロフトが無さ目でRがあるので、653というより693に近く見えます。
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 アップライトなライ角。インサートが普通よりヒール目な気が?
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 ごっついなぁ。653にはたまにこういうごつい奴がいるんですよ(笑)。
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 レジ番入り。これは凄い。653にしてはロフトが無い。ネックは太め。
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 50年以降のシャフト。グリップは残念ながらオリジナルではありません。
 
 実に素晴らしいクラブで出来も丁寧。う〜ん。そうするとやはり特注品ということになるんでしょうね。そのわりには全然使用した形跡が無いような気がするんですけど。
 
 実は653は家に5セットあるのですが、その中で既に個体差が相当あります。もしかしたらこの頃のトミー・アーマーは受注生産で、オーナーの希望を相当なレベルで聞いてくれたのかもしれませんね。
 さて、今回のクラブは入手出来て嬉しかったですね。
 
 長年の謎が一つ解けましたから。
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 トミー・アーマー2147です。形状や仕様からして1930年代後半〜40年代のクラブ。
 
 まぁ、型番がカタログに無いところから察するに、個人オーダーのクラブだと思われます。有名モデルではありませんが、極めて保存状態が良く、資料的価値は高いです。
 
 そして、このクラブにはこれが、はっきり読めるレベルで残っていたのです!
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 いわゆる「デュポン刻印」です!
 
 フェイスインサートにデュポン社の素材を使った事を示す刻印ですとか。昔「名器の系譜」を読んでから知ってはいたものの、これがまた滅多に入っているクラブが無い上にどれも読めず、一体その正体は何なのかと頭を悩ましていたわけです。
 
 それが、こんなにくっきり!見た瞬間飛び上がりましたよう。
 
 さて、写真ではカメラの性能の関係でよく見えませんね。すいません。ここにはこう書いてあります(上から)。
 
 INSERT OF
 DUPONT
 LUCITE
 METHYL METHACRYLATE RESIN
 
 さてさて、英語の苦手な葵さんはエキサイト翻訳とグーグル先生にお願いして(笑)なんとかこの刻印の正体を判明させましたよ。
 
 この文章を訳すと
 
 インサートは
 デュポン社
 ルーサイトで出来ています。
 メチル メタクリル酸エステル 樹脂
 
 まぁ、つまり「ルーサイト」というのがデュポン社の商標で「メチル メタクリル酸エステル 樹脂」というのがルーサイトの材料名なのです。
 
 この「メチル メタクリル酸エステル 樹脂」というのはですね。要するに今で言うアクリル樹脂なんですよ。ルーサイトというのはデュポン社が1941年に特許を所得したアクリル樹脂の商品名なんですね。これは当時としては透明な上に着色が可能な樹脂という画期的な製品でして、なるほど、デュポン社が誇らしげに刻印するわけですよ(笑)。
 
 このルーサイト。特許は1941年ですが開発されたのは31年なんだそうです。なので年代の特定の役にはあまりたちませんね。刻印にパテントナンバーが無いので、もしかすると特許所得前のものにのみこのナンバーをつけたのかも?とも思えますが・・・。
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 赤黒い、見るからに硬そうな樹脂ですね。アクリル樹脂って硬いですもんね。40年代中からマグレガー社のインサートはペーパーファイバーにシフトするんですが、それはやっぱり硬過ぎて何らかの問題を生じたからなんではないかと思われます。
 
 や〜。凄い。ついにデュポン社刻印の正体が判明いたしましたよ。20年来の疑問が解けました。めでたい。
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 クラブ自体は30年代末から40年代頭に掛けての特徴を良く残す形状をしています。ソールには上塗りで隠されていますがいわゆるナチュライザー刻印もありまして、ここから鑑みるにこのクラブは30年代の物だと思えるんですよね。
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 顔つきもいかにも30年代。ですが僅かに40年代の萌芽もうかがえる微妙な変化が・・・。
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 ここからの角度もかなり洗練されています。う〜ん。それにしてもなんとも素晴らしい保存状態。完全オリジナルでは無さそうですが、大幅な改造は無いと言い切れる完璧な状態!
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 ロフトはありますね。注文したのはあまり上手く無い人だったのかも(笑)。
 
 クラブの状態も素晴らしかったですが、やはりデュポン刻印の謎が解けたのが嬉しかったですね。今まで手に入れた刻印入りクラブの状態からして、読めるような状態のクラブはこの世に無いんじゃないかと思っていましたので。
 
 色々集めてみるものです(笑)。

TOMMY ARMOUR 4251MS

 さて、久しぶりの散財報告ですよ〜。
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 トミー・アーマー4251MSというモデルらしいですな。カタログ本には1939年に型番だけ載っています。似たモデルは「名器の系譜」にも出ています。
 
 ご覧の通り、ドライバーにはソールプレートが無く、インサートが無く、シャフトはコーティングシャフトです。30年代にしてはパーツ構成が古い気が?
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 ソール拡大。フェイスよりの白い部分は動物の角?象牙?象牙だと輸入禁止に引っ掛かるので危ぶんでいましたが、大丈夫だったので違うのかなぁ?トゥの部分に薄っすらと4251MSと書いてあります。
 
 スコットランドの古いクラブのデザインを踏襲しているんでしょうかね?実際には30年代なので、既にこういうデザインはレトロなものだったと思います。
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 ちなみにスプーンはこう。普通です。なんか、文字の入り方が丁寧ですね。
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 糸巻き直したら浮いてしまった(笑)。パンケーキフェイスでかなりのフックフェイス。ちなみに色は真っ黒です。
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 インサートがありません。この時代、インサートが無いモデルがいくつか出ているんですよ。何ででしょう?インサートが無いモデルを欲しがる人がいたんでしょうか?
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 バックも30年代的。この時代なのでオイルハードされていないはずなんですが、狂いは少ないです。ブロックの時点でよっぽど乾燥させたんでしょうね。
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 ロフトはかなりあり、対象はアベレージかシニア向けだったでしょうね。
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 なが〜いレザーグリップとコーティングシャフト。一見、ちょっと色が変なスチールくらいにしか見えませんが、
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 実際にはこんなに厚いコートが掛っています。ステップがあるのでツールテンパーだと思うんですが、ラベルも刻印もありません。へんなシャフトですよ。
 
 色々面白く、トミー・アーマーの歴史的にも貴重なクラブ。なかなか素敵なものが手に入りましたよ。
 
 こういう「人気は無いけど貴重」なクラブはあんまり市場に出ません。今も残っていても納屋の奥で朽ちていっている物も多いはず。こんな良い状態のものはもう手に入らないかもですね。
 今日はこれから遅いスタート(11時半)でゴルフなのです。
 
 楽しみなので起きてソワソワしていたのです。
 
 そしたら、部屋の隅に置いてあった、
 
「特製トミー・アーマーセット(観賞用)」に朝日が当たっていて綺麗だったのです。
 
 最近、照明の下でしか撮影してませんので、なんか朝日を浴びたクラシッククラブを撮影してみたくなって、撮ってしまいましたとさ。そんだけです。
 
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 WOOD    トミー・アーマー693 1〜4
 
 IRON     トミー・アーマー985 1〜9
 
 PUTTER   トミー・アーマーIMG
 
 おおおお・・・。美しい神々しいまでに!うっとり眺めていると時を忘れそうです。・・・病気だ。
 
 いや、本物はもっと美しいのです。でも、古い携帯のカメラと私の腕ではこれが限界なのです。
 
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 朝日を浴びて輝く693。木目、変色も良い味を出しています。
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 985も素敵。シルエットとロゴの配置が秀逸です。トニー・ペナさんのデザインセンスは異常。
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 反射して上手く写らなかったIMG。まぁ、私はパターは8802系派なんですが(笑)、やっぱりセットとしての統一感という意味では断然IMG。
 
 良いですよねぇ。いつかこのセットで良いコースをのんびりとスコアに拘らずに回ってみたい。まぁ、スコアが気になって家を出る前からソワソワしているような未熟者ですので当分は無理っぽいですな(笑)。悪いスコアを出しちゃったらクラブのせいにしそう。それだと名器に申し訳無い。
 
 ・・・は!もうこんな時間じゃないですか!そろそろ行かなくては!

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