愉しい寄り道

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 1995年1月に知り合ったオーストラリアの友人から教えていただいた曲です。第二の国家というぐらいオーストラリアでは有名な曲だそうです。明るい曲調ですが、曲名は「寝袋と共に放浪する」という意味で、イギリスの流刑地だったオーストラリアの反骨精神を歌っているのかも知れません。

 Walting Matildaについては、吉永小百合さんが「街ものがたり」に書かれていますので転載します。

『ワルツィング・マチルダ』
 オーストラリアは、先住民アポリジニの国でした。18世紀後半、イギリスがこの大陸を犯罪者の流刑地としたときから、オーストラリアの歴史は大きく変わります。それから約一世紀後の19世紀半ばのころの、こんな伝説が残っています。
 大平原の牧場に、スコットランドから美しい花嫁がやって来ました。ところが、新婚わずか3ヶ月ほどで夫の牧場主は急死してしまいます。悲しみにくれた彼女は、祖国へ帰ってしまおうかとも思いますが、夫の遺志を継いで、女ひとりここに踏み止まって牧場経営をはじめます。
 当時のオーストラリアは、スワッグマンと呼ばれる放浪の男達が、マチルダと呼ばれる野宿用の毛布を背負って、牧場から牧場へと渡り歩いていました。スワッグマンのなかは、そうして気に入った牧場にそのまま居ついて働くものもいました。そんなスワッグマン達の間に、あの女牧場主は、母親のように優しい、という評判が立ちます。
 そんなある日、大男のスワッグマンが現れました。女主人は、いつものように彼をもてなしました。男は女主人の優しさにふれて、ふるさとのスコットランドから、苦労してここまで流れてきたことを問わず語りに語ります。女手ひとつで自分を育ててくれた母が亡くなって、悲しみを断ち切るために、この新大陸へきたこと、などを。
 そして彼は、この牧場で働かせてほしいと頼み、昼は力仕事を精一杯やり、夜になると、なつかしいスコットランドの歌を歌う毎日が続きました。
 その歌の最後は決まって、「マチルダを背負って旅をしよう・・」というのでした。
 ところが、十日ほどしたとき大男は突然、また旅に出るといい、朝もやのなかを去っていきました。
 それから、数日後、騎馬警官が牧場にやって来ました。
 「この先の牧場で大男のスワッグマンに羊を盗まれましてね。そいつは騎馬警官に追われて、この先の沼に身を投げて死んだのですけど、こちらは大丈夫でしたか」
 女主人は信じられません。
 「あの大男がそんな。羊泥棒だなんて、何かの間違いですわ」
 女主人はそういうと、大男が死んだという沼のほとりへ急ぎます。ユーカリの木に囲まれた深い沼は、何事もなかったかのように静まりかえっています。風がユーカリの木の葉をゆらし、その音が、彼女には大男の歌のように聞こえました。
 「マチルダを背負って旅をしよう・・」
 マチルダを背負って旅をしよう、と歌う『ワルツィング・マチルダ』は、オーストラリアの国歌以上に、人々に親しまれている歌であり、オーストラリアを代表する歌として、百年以上も歌い継がれています。
 オーストラリアに行って、初めてこの歌を聴いたとき、私は胸がいっぱいになりました。オーストラリアの人たちが明るく歌っているのになぜか哀しいのです。昔、過去をひきずってこの大陸にやってきた男達のせつない思いが、歌の中から静かに伝わってきました。

(街ものがたり:吉永小百合著、講談社)


Waltzing Matilda

Once a jolly swagman camped by a billabong
Under the shade of a Coolibah tree
And he sang as he watched and waited till his billy boiled
You'll come a waltzing Matilda with me

あるとき陽気な流れ者が池の近くでキャンプした
ユーカリの木の影の下
そして彼のブリキ缶の茶が煮えるのを待ちながら口ずさんだ
おまえが俺と一緒にくるんだね、ワルツィング マティルダ

 (注)
 1903年に当時の紅茶会社、Billy Teaがこの歌に社名を入れる権利を買い、それ以来現在でも歌われている次のような歌詞(his billy boiled)になったそうです。

(Chorus)
Waltzing Matilda, Waltzing Matilda
You'll come a-waltzing Matilda with me
And he sang as he watched and waited til his billy boiled
You'll come a-waltzing Matilda with me

ワルツィング マティルダ、ワルツィング マティルダ
おまえが俺と一緒にくるんだね、ワルツィング マティルダ
そして彼のブリキ缶の茶が煮えるのを待ちながら口ずさんだ
おまえが俺と一緒にくるんだね、ワルツィング マティルダ

Down came a jumbuck to drink at that billabong
Up jumped the swagman and grabbed him with glee
And he sang as he shoved that jumbuck in his tuckerbag
You'll come a-waltzing Matilda with me

羊が池に水を飲みにやって来た
流れ者は跳びあがり大喜びで羊を捕まえた
彼は羊を食料袋に押し込みながら口ずさんだ
おまえが俺と一緒にくるんだね、ワルツィング マティルダ

(Chorus)

Waltzing Matilda, Waltzing Matilda
You'll come a-waltzing Matilda with me
And he sang as he watched and waited til his billy boiled
You'll come a-waltzing Matilda with me

Up rode the squatter mounted on his thoroughbred
Down came troopers one two three
Whose that jumbuck you've got in the tucker bag?
You'll come a-waltzing Matilda with me

地主がサラブレットに乗ってやって来た
馬に乗った警官も下りて来た。いち、に、さん
おまえが食料袋に持っているものは誰のだ
おまえが俺と一緒にくるんだね、ワルツィング マティルダ

(Chorus)

Waltzing Matilda, Waltzing Matilda
You'll come a-waltzing Matilda with me
And he sang as he watched and waited til his billy boiled
You'll come a-waltzing Matilda with me

Up jumped the swagman and sprang into the billabong
You'll never catch me alive said he
And his ghost may be heard as you pass by that billabong
You'll come a-waltzing Matilda with me.

流れ者は跳びあがり、池の中に飛び込んだ
あんたら俺を生きては捕まえられないよ、と彼は言った
そして彼の幽霊の声があの池のそばを通るとき聞こえるかもしれない
おまえが俺と一緒にくるんだね、ワルツィング マティルダ

(Chorus)

Waltzing Matilda, Waltzing Matilda
You'll come a-waltzing Matilda with me
And he sang as he watched and waited til his billy boiled
You'll come a-waltzing Matilda with me

閉じる コメント(8)

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初コメントです。

いつも楽しく拝見させていただいています。
この曲は学生時代、オーストラリアに旅立つ私に、叔母が教えてくれました。
「この曲歌ったら、喜んでやで〜。」って。
その時は何も思わず、覚えて行くこともしませんでしたが、こんな内容の歌だったなんて・・・まさか十○年後に知ることになるとは・・・。
とても不思議な感じです。

ところで、KENさんは世界中を飛び回っておられるのですね。羨ましい限りです。
もしかして、今も海外ですか?

2008/6/16(月) 午後 10:46 [ はな ]

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初コメントありがとうございます。ひっそりとブログをしているので、いつも拝見されているとのコメントにはびっくりしてしまいます。

僕もこの曲を知ったのは1995年だったのですが、そのときは「マチルダさんとワルツを踊る」と思い込んでいました。先日、調べてみたらこの吉永小百合さんの文章にたどり着いたので、記事にしてみました。はなさんとのご縁もあってこの記事ができたのかも知れませんね。

仕事と個人旅行の両方で、よく海外に行っています。いまは国内にいますが、また来月には3ヶ国巡ります。

2008/6/17(火) 午後 6:30 ( ^^)Y☆Y(^^ )

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来月ということは、もう出発間近ですね〜。
3カ国巡って世界一周・・・どこの国だろう・・・。

今回もお仕事?それともプライベート??
お気をつけて・・・。

2008/6/26(木) 午後 11:25 [ はな ]

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はい。来月6日に出発します。アメリカ、ガーナ、ドイツ(でも8時間のトランジットのみ)という3ヶ国で仕事をしてきます。プライベートだったら気楽なのですが、今回は少しやっかいな交渉ごともあります。

仕事ではありますが、きっとたくさん寄り道をすると思いますので、また記事にします。はなさん、またお立ち寄りください。

2008/6/27(金) 午前 8:41 ( ^^)Y☆Y(^^ )

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はじめまして、Shintaroと申します♪

僕、Tom Waitsさんの"Tom Traubert's Blues"という曲が大好きなのですが、歌詞の中に何度も「waltzing Matilda」という言葉がでてきます。

以前、調べた時、色々な解釈があるらしくうやむやなままでしたが、こちらにきてその意味がはっきりしました。

ありがとうございます。

よければ、Tomの"Tom Traubert's Blues"聞いてみて下さいね。

■YouTube Tom Waits "Tom Traubert's Blues"(6分11秒)

http://www.youtube.com/watch?v=-eELOuoLB_0&feature=related

2009/9/10(木) 午後 1:46 [ Shintaro ]

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はじめまして。ご紹介いただいた"Tom Traubert's Blues"を聴かせていただきましたが、ほんと味のある音楽でした。ご紹介いただきありがとうございます。トラックバックさせてもらいますね。

2009/9/11(金) 午前 3:40 ( ^^)Y☆Y(^^ )

これをモチーフにした愛国歌もありますがAnd the band played waltzing matildaという曲で第一次世界大戦でANZACに参加したスワッグマンのことを歌っていて私としてはこっちの方が物悲しくなります。若い頃、自由な旅に出ていた男がガリポリで手足を失い老人たちがANZACデーにギクシャクと行進しているのを眺め、若者があの行進は何のためにしているのだろう?と聞いてくると自分でも自問自答してしまうという歌で、ポーグスのカバー版がビデオゲームのバトルフィールド1の最終章、ガリポリの戦いを描いたミッションの後のエンドロールで流れます。この曲はワルツィングマチルダのメロディと歌詞の一説を取り入れています。

2019/5/3(金) 午前 11:09 [ lag***** ]

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ご紹介ありがとうございます。ANZACの曲については、今回初めて聞きました。曲も、歌詞も、もの悲しいですね。

この曲を紹介している以下のブログを知ることができたのも、コメントのおかげです。ありがとうございました。

http://nagi1995.hatenablog.com/entry/421

2019/5/7(火) 午後 5:19 ( ^^)Y☆Y(^^ )


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( ^^)Y☆Y(^^ )
( ^^)Y☆Y(^^ )
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