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 英文タイトルの「バウンダリー・スパニング」とは、「壁を越える」といった意味を持つ、主に経営組織論において議論が展開されてきた「組織の壁」に関する概念です。

 この本で触れている内容は、「組織の壁を越える」ということだけでなく、英語副題にあるように、「問題解決、イノベーション加速、組織の変革」につながるアプローチです。

 あるアンケート調査で「組織の壁を越えて協業する」ということの重要性を感じている経営者は86%いるのに、実践できているのは7%という結果があったそうです。

 協働したほうがいいと思っていても、協働が実践できていない状況は、会社でも、町づくりでも、国づくりでも、散見されるし、「そんな簡単なことではない」というのが経験としても実感できます。

 本書では、「バッファリング(Buffering 、和らげること)」、「リフレクティング(Reflecting 、相手の立場から見ること)」、「コネクティング(Connecting 、つなげること)」、「モビライジング(Mobilizing 、結束して一丸となること)」、「ウィービング(Weaving、織り合わさること)」、「トランスフォーミング(Transforming、変容すること)」という6つの考え方(アプローチ)を、事例とともに分かりやすく説明しています。

 出来の良い学校の教材のように、それぞれのアプローチを事例とともに紹介した後に、1ページに要約を掲載してあるため、内容理解を定着させやすい構成になっています。

 この本で紹介している6つのアプローチの手法は、以前読んだ「敵とのコラボレーション(アダム・カヘン著、英治出版)」にも通じるものがある内容とも感じました。ということは、「違う組織と協働する使える戦術」でもあるでしょう。

 冒頭に興味深いと感じた項目は、壁を越えるためには、先ずはきちんと壁を意識していくことから始めるということでした。壁があると「安心・安全」を感じられるので、そこを確保することが、壁を越える第一歩だそうです。

 これは、「壁のない組織をつくる」というGEのジャック・ウェルチCEOの考え方とは最初の一歩は異なるように思われます。

 ただ、読み進めると、壁のない組織をつくることが目的や手段ではなく、「目的達成している段階では、壁のない組織ができている」という意味で同じだな、とも理解できます。

 また、壁を越える段階があって、むしろ組織の殻を意識する段階とか、一緒に目標に向かうことが必要な段階とか、そうしたタイミングを間違うと壁は超えにくいとか、面白い考察でした! つまり、飲みニケーションをするとか、合宿するというのも有効な時もありますが、この本のアプローチでいうコネクティングとか、モビライジングの段階にない時にやると裏目にでることもあると理解できます。

 壁となる相手を理解するために、相手の生まれ故郷を訪問したり、相手が好む本や音楽を聞いてみるというような、すぐにでも取り入れられるアイディアも紹介しています。

 学びの多いお勧めできる本です。

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