もう一ヶ月位たつだろうかオキノーム散が処方された。2.5mgの一番量の少ないものだけれど・・・
一見、ステックシュガーのような包装で薬には見えない。味も甘いのだ。
労作時の呼吸困難に服用している。つまり歩いたりする時に酸素を吸っていても息苦しい時に頓用で使う。
家から駅までの5分間、駅から会社までの5分間の歩行が一番苦しい。
登山経験が少なく富士山に登ったことがある人ならわかると思うが、頂上の剣ヶ峰を目指して最後の"馬の背"のところを登っているイメージを考えていただくとよい。あの息苦しさだ。
ではオキノームを使うと効果は⇒うそのように苦しくないことが多い。 大体労作時の30分から1時間前に服用する。
効果がなければ初回服用後1時間後にもう一包追加する。
オキノームは骨転移による疼痛など他の鎮痛剤では効果がない痛みに鎮痛効果を発揮する。
但し常に苦しくないかというと、効くときもあれば、効かない時もある。なぜこの差が出来のかは分からない。
食後・食前でも違うし、その日の体調でも違うという。
唯一の副作用は便秘。吐き気、眠気などは全くない。
疼痛管理に使用される麻薬(強オピオイド)はモルヒネ製剤・フェンタニル製剤・オキシコドン製剤の3つに大別される。オキノームはオキシコドンに該当する。これ以上ない最強の麻薬の世界だ。
でも正直、心の中は複雑だ。いよいよ麻薬を使って体調管理する世界に足を踏み入れてしまったかというのが非常に強い印象だ。
緩和ケアや緩和医療の講演会や教科書で何遍も見聞きしたものが、自分に使われようとしている。
講演会や教科書は他人事だった。こんなもの使うようになったら人間終わりだろうなぁーと。人間の感覚はそんなものだろう。
いざ自分が使う立場になると医療者とはいえ逡巡するに違いない。
以前、ある医師から聞いたことのある言葉を思い出した。
『看護師さんががんになって、もともとは患者さんに痛い時は我慢しないで痛み止めを使うよう勧めていた方がいた。⇒いざ自分が患者になったら痛み止めを使うのを躊躇していた』と。
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