本日、産業医・事業部門上長(取締役)・所属長(部長)、人事部支社担当部門を交えて『がん病状報告』を実施した。
朝一番9:00から産業医との事前確認打合せ。
主治医からのCT読影結果報告、血液検査報告、診断書等必要書類を準備し、産業医に渡す。
産業医からは今日現在でも同期卒業生に発信した私のがんについての情報入手依頼の回答が来ていない事についてお詫びの言葉があった。こちらが恐縮してしまう。
30分後に一同が集まり(総勢6名)産業医からの現況報告と就労制限に対しての説明を行う。
診断書等個人情報に関わるものは所属部門長といえども渡さない。その場で見ていただく。
就労制限と書いたが基本的には現状では問題がなく就労制限の必要はないとの回答をされた。
この答えは国立がんセンター主治医及び治験を受けている大学病院担当准教授2名の診断書も同意見。
事業部門取締役からは「今後の治療スケジュールはどうなっているのか?」との質問があったが
私の回答は「将来的に効果的な治療方法が無く計画などありません。」とつれない返事をした。
そんなことは無いだろう。自分達の仕事でも必ず決まったスケジュールがあるように何かあるはずだという顔をしていた。やはり健康な人では『がんに罹る』ということはどういうことなのか理解できないのだと痛切に感じた。
結論としては今まで通りと同じ業務内容を行い、毎月1回の支社の安全衛生委員会終了後、産業医を交えて
簡単な経過報告を行っていく事となった。
毎月の報告などプライバシーに関わる事でうっとうしいと感じる面もあるが、会社の配慮を甘んじて受け、柔軟に対応していく事も必要だろうと考えた。
これからは今のように調子の良いときばかりではなく、体調が悪くなった時に会社に配慮をしてもらう機会が増えていくはずだ。
権利だ、労働法学的にはこうだと言って向こうを張るのではなく、病状も含めて就労状況や可能性などオープンにしていく事が最終的には自分自身にとってもプラスになると考えている。
産業医の先生は面談終了後、これまでのご自身の経験ではがんに罹った従業員の相談を何度も受けたが
大概は「会社には黙ってて欲しい」というのが大半で、悪くなってから会社に伝える事になってしまう事が多いという。こうして悪くなってから直前に会社に伝えても、処遇を考える準備もして無く、選択肢も限られるので理想的な姿にはならず、心ならずも退職していくケースも多いという。
今回の様に会社に最初の段階から全てオープンにされるのは非常に珍しいとのこと。
でも、患者会の仲間やブログに登場する『働くガンサバイバー』の方達は結構、会社にオープンにされている様に感じている。
会社に対して全てをオープンにする事は同時にサラリーマンとしての夢や希望など失うものも大きいということを忘れてはならないだろう。覚悟がいることは事実だ。でも仕事の代わりをやる人はいくらでもいるが、自分の命の代わりになってくれる人はいない。