日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ・・・・、

玄洋庵文庫

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バベルの塔がついに完成し、米「宇宙軍」創設という白昼夢


「トランプ米大統領は18日、米国が宇宙で優位に立つことを狙い、「宇宙軍」の新設を命じた。宇宙開発を巡るトランプ政権の取り組みの一環。トランプ大統領は国家宇宙評議会の会合に先立ち、『宇宙におけるプレゼンスのみでは十分でない。米国が優位に立つことが必要だ』と言明。『空軍と並ぶ<宇宙軍>を創設する。実に重要だ』と語った」(2018/06/19ロイター)。
この記事によればこの大統領氏は「宇宙空間での交通管理および宇宙ごみ(デブリ)処理に関する命令にも署名した」ともいう。つい先日のカナダ・シャルルボワでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、海に流れ出る莫大なプラスチックごみの各国での処分について話し合った折には、恥知らずにも彼の大反対に遭遇して、それに同調した日本のために話し合いは決裂したと外電が伝えていた。海洋のプラスチックごみすら片付けない国が「宇宙ゴミ」を拾いに行くとは、呆れてものが言えない。
それにしても、ついに天上の神の御座所「宇宙」にまで人間の争いを持ち込むという心がけの悪さは如何ともしがたい。
そのむかし、ヒトは天に上りたいとして塔を建てようと建設に着手した。しかし、これが神の怒りに触れて、それまで人々は一つの言葉を使っていたために仲良く生きていたのだが、怒った神は彼らの言葉を乱してお互いに意思の疎通ができなくした。そのために「その頂上が天に届くほどの高い塔」はついに未完のままに終わった。それでこの町の名を「バベル」と名付けたと、「旧約聖書」創世記111-9節に書かれている。
上記記事によれば、神が禁じた天空において戦争をすべく「宇宙軍隊」を創るというのであるから、ついにバベルの塔はアメリカ合衆国においては完成したと見るべきであろう。
当のトランプ大統領自身が貿易赤字解消のために通商法第301条という伝家の宝刀を抜いて、それこそ上記カナダ・シャルボアサミットにおいてもこれをめぐって紛糾し、大いに孤立して、茶坊主役の日本国首相が居なければ大恥かいたはずの御仁が、巨額のカネのかかる「宇宙軍」創設とはなんというご乱心!? これぞ人類にとって「ダモクレスの剣」に他ならない。そして「ダモクレスの剣」といえば、有名な1961年ケネディ大統領の国連総会演説に次のような一節がある。
「地球のすべての住人は、いずれこの星が居住に適さなくなってしまう可能性に思いを馳せるべきである。老若男女あらゆる人が、核というダモクレスの剣の下で暮らしているのだ。世にもか細い糸でつるされたその剣は、事故か誤算か狂気により、いつ切れても不思議はない」。
同じアメリカ大統領と言いながらあれから半世紀、ここまで劣化した。そして、これは他人事ではない、われらが日本も同様と知るべきでなのだから・・・
 

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