日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ・・・・、

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環境問題の棚卸しを

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図は、我が国で、実際に二酸化炭素ガスを「直接排出」している「排出源責任者」と、「排出源責任者」からエネルギーや生産物あるいはサービスを買って「間接排出」という形で最終的に消費しているという意味での「最終排出責任者」とを分節して、2007年度にその排出量がどうであったかを表したグラフです。すなわち、赤い棒は「最終排出責任者」の排出量、青は「排出源責任者」のそれです。
赤と青が絶対量的にも比率的にも大きくずれているのは、「発電所等」です。次いで、「オフィス等」と「家庭」です。この三者には強い関連があります。
実は、「オフィス等」も「家庭」も青い棒はあまり伸びてはいません。それに比して赤が青の倍以上に高くなっているのは、「発電所等」の赤と青の逆転をこの両者に転嫁しているためです。つまり、「発電所等」で大量の炭酸ガスを「直接排出」しているのは、「家庭」や「オフィス等」で電力を使うためであって、これは自らは炭酸ガスを直接には排出しないものの、彼らの使うためのエネルギーを発電しているのだから彼らは「間接排出」しているといっていいだろうという訳です。
他方「工場等」を見てみますと、ここも赤の方が青より高くなってはいます。この差には前二者と同様に「発電所等」から電力供給を受けているからですが、「工場等」は製品の形で消費者が消費しているという意味で実は「間接排出」という形でツケを「家庭」に付け回してもいますので、「間接排出」が実際より低く見積もられています。
この「付け回し論理」は言ってみれば「因果応報」であって相当程度論拠が認められます。そのとおりではあるのですが、それでいて「ああそうですか」と言ってきたのが大きな間違いです。こういう論理を推し進めている限り問題は何も解決しないからです。この論理を半世紀にわたって国民に平然と押しつけてきたのは電力業界と「通産省」です。つまり、発電所で地球温暖化ガスを出すことを非難するなら、消費者が電力を使わなければいいだろう、という訳です。そこで、庶民に「節電」を求めてきました。しかし、「家庭」の節電努力の成果は上図の青棒のレベル以上にはなりません。それはせいぜい全体の4%程度です。なんぼ努力したところで「へのかっぱ」。それよりも「発電所等」と「工場」等が青棒・赤棒を積極的に下げることです。
ところがこう言われることを「経産省」は待っていました。それが「原子力発電比率」を総発電力量の50%まで高めよう、という政策決定です。「エネルギー基本計画(20106月)」がそれです。
いま、福島第一原子力発電所事故を受けて、もはやこの路線は徹底的に不可能になりました。もう誤魔化さずに、原子力に依存しないで「発電所等」の青棒をあらゆる政策と技術を動員して低くすること、経団連会長のように「脅迫」に狂奔するのではなく、大企業を中心に率先して「工場等」の青棒を減らすことです。
「天は自ら助くる者を助く」、21世紀のイノベーションは畢竟新エネルギーとその制御システムに集約されることでしょう。このおいしいテーマが感じ取れないような鈍感な感性しか持てない財界リーダーにリーダーの資格はありません。
 
 
 

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