「百錬自得」 剣道 達人への道

「守 破 離」を実践、稽古の中から剣道理論の考察

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打突動作の考察(3)

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◆打突動作の考察(3)
打突のタイミングの考察

ここで一番述べたいことは、図(7-3)打突の瞬間踏み込んだ足の状態です、初心者の時こんな指導を受けませんでしたか、「打つ時に踏み込み足右足が床に着くに合わせて打ちなさい。」、最近読んだ指導書には、「踏み込む足の音と面を打つ音がひとつになるのがいい面打ち」と書かれていました。

はたしてこれは正しいのでしょうか、図(7-3)は打突の瞬間を絵で示したものです、打突の瞬間には右踏み込み足は床についていません、現実多くの打突の瞬間をとらえた写真は右踏み込み足は床についていません。

たびたび本文からの抜粋でご紹介しています、「剣道科学的上達法」の気剣体の一致では「剣道中級者以上では打撃後右足の着床が見られ、初心者は着床後打撃する傾向にある」
また、「運動学的に考えれば、右足着床は前進にマイナスに働き前進を妨げる要素となる、それに比べ中級者以上は左後ろ蹴り足により得た速度をそのまま利用して打突しその直後に右足が着床する」

現実普通に稽古を積めばそのように打突しているのです。

ここで問題にしたいのは、頭にある認識と、実際行われていることの「ズレ」についてです。

現実図(7-3)のように打突しその直後に右足が着床する動きをしているのに、頭では打つ時に踏み込み足右足が床に着くに合わせて打つイメージの方が意外に多いのではないでしょうか、私はそうでした、これにより様々な弊害があると考えています、それについて述べたいと思います。

特に分かりやすいのは「面に対した小手を打つ場合」相手の面に対して右踏み込み足が打突と同時に着床した場合、体が沈み後ろ足が残ったり、打突の冴がなく有効打突になりにくい、また打突後体の動きも止まりやすくなります。

簡単な実験をすれば分かりやすいと思います。
椅子に腰をかけ、構え、面がくるとイメージして、それに対して小手を打ってみて下さい、打って後引き上げる時に足が着床しませんか、また手足を同時に合わせて打つと腰が曲がりませんか、どうでしょう。

私の言わんとすることがご理解頂けたでしょうか、私がご説明したように「打突後に右足が着床する」現実はそのように動いているのに、頭のイメージでは同時にしようとしている、これは問題ではないでしょうか。

実際に相手と向かい合いゆっくりの動作で面に対して小手打ってみて同時にした場合1本となるような形になるでしょうか。一度試してみてはどうでしょう。

図7についての全体的な動きについて。
(7-1)から(7-2)ついては足については自由に動かしてよいと思います、ただし(7-2)の時点から打ちにかかる時は十分左後ろ足に体重がかかり重心を支える感じにして下さい。(自由に動いてよいという事に関しては又別の機会に考察します、今回はそこまでふれずにおきます。)

(7-3)は上記で述べたように着床前に打突、その時重要なことは、腰が伸びテコについての考察で述べた全身のテコが使えていることが重要です、この時腰が曲がりつんのめるようになるとその後動きが不可能になります。

打突後右踏み込み足が着床する時には後ろ足はすでに引きつけにかかり、(7-4)の竹刀が跳ね返り直後にはすでに左足は引付をおえ、左足に体重がかかり次の動作に十分な姿勢となることが重要だと考えます。

この動きを簡単に説明すると、左後ろ足で蹴り、右足が着床同時に左足を引きつけ、左足に体重を速やかに移し、右足を上げる動作をすれば分かりやすいと思います。

また実際の面打ちでは(7-4)の時点で左足が右足を追い越し前に出し、その左足で再度大きく前に出るような動きをしてみると、体重移動と前進の感じが分かりやすいと思います、また打突後の速やかなぬけを体感できると思います。

(7-3)の時点で右踏み込み足が着床していると体は前傾姿勢を戻すのに余分な力が必要となり、その姿勢から左足が開いた時間が長くなり引付が遅くなる、打突後も前傾の姿勢のまま動き、右足に体重がかかる時間帯が長く、右足をスケートボードに乗せ後ろ足でおすようなイメージの前進となる。

打突後上半身を追い越すように下半身が動くにはこういった打突のタイミングが必要であると考えています。

コメントに実際、足と手がずれていると姿勢が悪く、次の動作に移行するのが遅くなります。とありましたので再度素振りのタイミングと打突のタイミングと全身のテコとの関係を示しながら説明したいと考えています。

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