僕の部屋〜創価学会3世として生きる〜

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昨今話題になっている原発問題。
 
この原発問題に仏教団体である創価学会はどういう姿勢を取っているのか_?
 
もちろん、創価学会は自由な団体であり、政治的な事柄にはそれぞれ様々な意見があるだろう。
 
しかし、創価学会にとって「核廃絶」こそ社会運動の原点であったことは間違いない。
 
戸田会長の原水爆禁止宣言を皮切りに、創価学会は被爆者の証言集作成や核廃絶の署名活動を行って来た。
 
そして1960年代、原子力は核の平和利用として新たに注目を集めることになった。
 
世界唯一の被爆国である日本は、核の平和利用にどの国よりも積極的に取り組んでいく。
 
その証左として、被爆経験者の中に原子力の道を志す者がとても多かったのである。
 
そうした状況の中で、池田名誉会長は歴史学者トインビー氏との対談で原子力への期待を述懐している。
 
冷戦が最も深刻化していた60年代。核技術の悪しき競争は激しさを増していた。
 
そこに、核の平和利用という新たな視点を浮き彫りにしたのが原子力であったのだ。
 
しかし、80年代になると原子力に伴う種々のリスクが明らかになって来た。
 
そんな新しい現実をしっかりと見据えながら、池田名誉会長はこの頃より明確に脱原発を宣言する。
 
 
 
以下、対談集「闇は暁を求めて」より引用
 
 さて、石油の枯渇にそなえて、それに代わるエネルギー資源が現在探求されていますが、その第一候補と目されているのが核エネルギー、原子力エネルギーです。これについては、あなたのお国のフランスでも、相当、力を入れていると聞いています。しかし、原子力エネルギーは、石油の場合よりもずっと恐るべき汚染をひきおこす危険があります。私がここで提起したい問題は、人類は今後ますます大量のエネルギー資源を必要とすると考えることが正しいかどうかという点です。
 
 物質的欲望の追求を正しいと認める観点に立てば、これは正しいというべきでしょう。しかし、もし、この大前提から問い直すならば、エネルギー消費も減少の方向に向かうことが可能であるかもしれないのです。そうしたエネルギー消費の減少をめざしたうえで、汚染を生ぜず、しかも枯渇しないエネルギー開発に取り組むべきだと思います。
(講談社版44ペ-ジ)
 
 私は、資源全般の消費に対する考え方の転換が全人類に徹底されなければならないと訴えるとともに、とくに原子力エネルギーの問題は、過去に人類がぶつかってきたいかなる問題とも質を異にしていることに気づくべきだといいたいのです。つまり、蓄積されている量がある限界まで達しなければ無害か、有害であっても致命的ではないのが、核以外の物質の汚染でした。
 
 ところが、原子力エネルギーの廃棄物の場合は、それがどんなに少量であろうと、かならず致命的な害を及ぼします。その意味で、原子力エネルギーの開発と実用化は、その目的がたとえ平和利用であっても、慎重に考慮すべきであると考えます。
 
 そして、もし、絶対的に、永久的に安全な、廃棄物の処理法が発見されれば、そのとき初めて利用を再開してもよいと思います。しかし、それまでは、いったん中止しても、危険な廃棄物を生じないエネルギー資源の開発、循環可能で枯渇の恐れのないエネルギー資源の開発に、現代科学の総力を傾注して取り組むべきである。
(講談社版53ペ-ジ)
 
 
 
この池田名誉会長による脱原発提言は今から約30年も前に発表されたものだ。
 
こうして考えてみると、創価学会は核廃絶を社会運動の原点とした脱原発の先駆者であった訳だし、
 
そうあらねばならなかったのだ。しかし、現状は決してそうはなっていない。
 
公明党は現在でも原発問題に対して沈黙を守っている。
 
また、創価学会総体としても核廃絶と脱原発を分けて考えているというのが正しい。
 
私自身、福島の事故を契機としてやっと原発問題を身近なこととして感じ始めたし、
 
多くの創価学会員にとっても、核廃絶や脱原発と言ったことは今まであまりピンと来なかったことだろう。
 
そうした曖昧でノンポリな態度が、結果として核廃絶という原点を忘れさせてしまったのかもしれない。
 
また公明党が与党となり、原発利権と無縁の存在でなくなってしまったことも大きく影響している。
 
ここで私が問いたいことは二つだ。
 
公明党と創価学会は池田名誉会長に操られている!と主張する人々がいる。
 
仮にそうであったとすれば、公明党はなぜ池田名誉会長の提言を無視し続けたのだろう。
 
80年代の竹入委員長時代から、公明党と創価学会は明確に分離していることは原発問題からも明らかだ。
 
そして私自身、旧体制で運営されるリスクの高い原発に対しては異を唱えたい。
 
それは安全上のリスクと運営上のリスク、両面を加味してのことだ。
 
アメリカはスリーマイル島事件以降新たな原発を建設せず、技術革新にのみ力を入れて来た。
 
日本はその高い原子力技術を安全性を高めることにのみ生かしていくべきで、
 
旧式の原発を馴れ合いの中で運営して来た原発利権こそ、最大の問題点なのだ。
 
創価学会が行う社会運動の原点こそ、核廃絶である。
 
このことをもう一度、全学会員が自覚すべき時が来ている。

閉じる コメント(15)

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お早うございます。お久しぶりです。
そうですね。私も 公明党および創価学会の 原発への姿勢・考え方が どうなって
いるのか? と疑問に思っておりました。
これは、時機を得た 創価学会の方の発言です。

ところで、池田氏が このような発言をされていたとは、有難いことです。
>もし、絶対的に、永久的に安全な、廃棄物の処理法が発見されれば、そのとき
初めて利用を再開してもよい・・・
――― と。
すると、☝のケンイチさんのお考えと、池田氏のお考えは違うことになります。
ケンイチさんは、
>日本はその高い原子力技術を安全性を高めることにのみ生かしていくべき。
旧式の原発を馴れ合いの中で運営して来た原発利権こそ、最大の問題点なのだ。
――― とされていて、池田氏の思想とは異なるように思います。

この齟齬を どうお考えですか? 合掌

2011/8/5(金) 午前 9:36 [ kyomutekisonzairon ] 返信する

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kyomuさん、お久しぶりです。まず以て私は私自信の考え方を述べていますので、池田名誉会長と異なる部分もあると思います。ただあえて言いますと、この提言がなされた80年代と現在では状況が大きく異なります。日本は3割のエネルギーを原発に依存し、海外に輸出まで行っているのです。現状よりは原発を増やさず、徐々に縮小しながら一つ一つの安全性を高めていく。そして核分裂から核融合へとシフトしつつ、新たな自然エネルギーに活路を見出す。これしかないと思います。

2011/8/5(金) 午後 0:18 けんいち 返信する

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こんにちわ。
池田氏の言は、深い倫理性に貫かれた中で、日本国が歩むべき方向を提言されて
いるように、私には覗えます。

それにもかかわらず、
> 現状よりは原発を増やさず、徐々に縮小しながら一つ一つの安全性を高めていく
―――「 これしかない 」と、池田氏の思想に反することを仰るのは何故ですか?
氏は、
>それまでは、いったん中止しても、危険な廃棄物を生じない エネルギー資源の・・・
―――と仰っています。合掌

2011/8/5(金) 午後 5:49 [ kyomutekisonzairon ] 返信する

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小野不一さんが、内容には触れていませんが時を同じくして「闇は暁を求めて」が卓見だと推奨していますね。

全く知りませんでした。けんいちさん、よく教えてくれました。ありがとうございました。

「邪を破る」のseigiさんも明確に「脱原発」をブログで綴っておられました。

菅直人のいい加減なリップサービスではなく、真の覚悟をもって「脱原発」を、今こそ公明党が先頭に立って推進していかなければなりませんね。

2011/8/6(土) 午前 11:59 [ 水と風 ] 返信する

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はじめまして。学会員です。このブログは何回か以前から見ていましたが今回初めて書かせていただきます。
僕は原発は中立派なのです。なぜならば、今までの電気に関しても原発は大きく依存してきました。だからなくすわけにはいかないと思うのです。でも今回の事故で原発の危険性があります。
そこで僕は原発はもうこれ以上作らず現状維持から少しずつ減らしてそこの部分をクリーンエネルギーに変換していくべきだと思います。
ところで今回のお題とは関係ないですが日教組と創価学会とはどんな関係がありますか?僕は日教組には反吐が出そうなくらい嫌っているので気になっています 削除

2011/8/7(日) 午前 1:22 [ BK201 ] 返信する

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個人的に、「斧節」の8月4日の記事を彷彿とさせました。よく似ています。&「斧節」でも「闇は暁を求めて」の中身に触れていますよね。
斧節と記事がかぶってる・よく似ているという事は、以前もあったと記憶しています。
横やりだけで失礼しました。 削除

2011/8/7(日) 午前 7:29 [ あえてナナシ ] 返信する

kyomuさん、私は池田名誉会長の考えを否定はしていません。ただ現実問題として、提言から三十年が経った今、いかに具体的で建設的な対応をとっていくのか…そこを問うているのです。

2011/8/8(月) 午後 5:54 けんいち 返信する

水と風さん、確かに公明党がどう動くのかは気になるところです。ありがとうございます。

2011/8/8(月) 午後 5:56 けんいち 返信する

BKさん、基本的に私も現実主義者です。ニッキョウソは共産系なので学会とは逆に対立する立場です。それが良いか悪いかは別としても。

2011/8/8(月) 午後 5:59 けんいち 返信する

ななしさん、確かに私もたまに小野さんのサイトを拝見していますし、参考にする場合もあります。ただ小野さん自身もそうしたスタンスですし、もちろん小野さんに感謝しています。多様な意見を皆が発信していく時代です。

2011/8/8(月) 午後 6:05 けんいち 返信する

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けんいちさんこんにちは。
自分もどちらかと言うと原発の恩恵に預かって居る
オール電化住宅に住む以上中立ですね…
現状の脱原発論はちょっと焦点がずれて居る様に思います…
無くしたら問題解決か?と言えば解決では無いでしょう。
代替案が有る訳でも無いのに脱原発を解く人は
どうやってその換わりを成す技術を持って居るのか?
と思ってしまいます。
私は原発のシステムに問題を持って居ます。
元設計技術者の私から言わせると今のシステムは
火力発電のエネルギーをただ原子力に変えただけの
蒸気機関と言う古典的な技術。
なので将来的には燃料電池の様な画期的な技術で
電気を作り出して欲しいと思って居ます。
そういう意味では太陽光発電は画期的発電ですが、
夜発電出来ない欠点が有り安定供給は難しいでしょう。
同様に風力等も安定供給には程遠いと思って居ます。
完璧に安全に使用できる技術の確立を求めたいと思いますね。

2011/8/9(火) 午後 4:21 [ eijitypeR(^^♪ ] 返信する

原発については、皆が意見を出し合いながら、合意をし、知恵を絞って解決法を導きだすしかないのではないでしょうか。安全に収束させるためには、一定の知識と技術をもつ人材が最低限必要です。廃棄物の管理は数百年以上の期間になるようですし。そうした人材を確保することも必要なのですよ。脱原発だけでは済まないのが現実です。

2011/8/9(火) 午後 4:23 [ ねこさま ] 返信する

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「けんいち」さんへ。 こんばんわ。
>現実問題として・・・
―――「けんいち」さんは、池田氏よりも現実的に ものを考えていられる・・・
とお考えですか?!

1980年代と言えば、冷戦まっただ中で 日本国は 原発を方々に建設をして
いた頃です。原発は、ただ エネルギー源を求めてのことだけではなく、核兵器製造をも
その背後に秘めています。平和利用という美名のもとに隠された 世界的な核戦略
の一環でなされてきたものだという歴史的現実があります。

こうした世界と日本の現実を踏まえて、原子力の破壊性を、池田氏は 当時としては
夢想的だと揶揄されかねない発言をされているという重みを軽視してはならない
と、私は思います。

現実主義者は、当時そして今 原発を捨てまいとする人たちか、それとも池田氏
なのか? と・・・。
現実主義とは、仏教においては 煩悩を無条件に肯定することではなく、煩悩を
徹底的に見抜き、批判するところにあります。利害打算の言うがままにすること
ではありません。合掌

2011/8/9(火) 午後 10:12 [ kyomutekisonzairon ] 返信する

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eijiさん、ねこさん、kyomuさん、それぞれ貴重なご意見ありがとうございます。私自身、原発問題はまだまだ思案中といったところが大きい問題です。大切なことを見失わず、議論の中で正しい選択をしていくべきだと考えています。

2011/9/6(火) 午後 10:07 けんいち 返信する

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日本はその高い原子力技術を安全性を高めることにのみ生かしていくべきとありますが、安全に発電する技術がないから福島の事故がおきたのであるし、それより日本は廃炉・除染技術の研究を行っていくべきです。 削除

2013/1/21(月) 午後 10:28 [ 北の星 ] 返信する

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