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 評価:80点/公開:2015年/邦画/ジャンル:ファンタジー/監督:樋口真嗣


 2009年10月から、『別冊少年マガジン』にて、連載中の諫山創の大ヒット漫画の実写映画化。

 2013年4月〜9月にテレビアニメが放映され、2014年11月と2015年6月には、テレビアニメの総集編である、アニメ版が、前編・後編の二部作で公開された。

 筆者は、原作を読んだことはないが、テレビアニメを見て、非常に面白かったため、本作には、大いに期待していた。

 原作の登場人物は、ミカサを除けば、西洋人が中心であるが、実写映画版の舞台は、日本を想定しているため、登場人物、役名に変更がある。

 主人公のエレンを演じるのは、三浦春馬。

 ヒロインのミカサを演じるのは、水原希子。

 アルミンを演じるのは、本郷奏多。ジャンを演じるのは、三浦貴大。

 サシャを演じるのは、桜庭ななみ。

 そして、マッドサイエンティストに近い、強烈なキャラクターのハンジを演じるのは、石原さとみである。

 原作において、重要人物の一人であるリヴァイは、日本人には、「ヴ」の発音がそぐわないため、完全に日本人の名前、シキシマに変更され、キャラクター設定も、異なっている。

 シキシマ役には、長谷川博己。

 その他、ピエール瀧の演じる、ソウダ、松尾諭の演じる、サンナギ、渡辺秀の演じる、フクシ、水崎綾女の演じる、ヒアナ、神尾佑の演じる、ユノヒラ、國村隼の演じる、クバルなど、本作のオリジナルキャラクターが、数多く、登場する代わりに、原作の人物が、大幅に削られている。

 2015年8月15日には、スピンオフドラマ、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』が、dTVにて、配信され、その後、DVD化された。

 実写映画の登場人物達を描いた、短編のドラマで、第一回が、「ハンジ」編、第二回が、「サシャ」編、第三回が、「フクシ・リル」編である。

 スピンオフのドラマでは、本作の俳優が、そのまま、各キャラクターを演じており、『反撃の狼煙』を見れば、本作が、一層、楽しめる、というより、見ていないと、本作では、理解し難い部分がある。

 特に、オリジナルキャラで、前編で死亡する、フクシとリルの関係は、本作だけでは、意味不明に近いと言え、『反撃の狼煙』を見て、初めて、理解可能になる。

 本作は、前・後編の二部作で、物語を完結させるために、大幅に簡略化している。

 そのために、設定が、大きく、変更されている点が多い。

 まず、物語開始時点では、兵団が存在しない。

 故に、調査兵団が、存在しないのである。

 壁の近くに、警備兵がいるのみで、本作の物語冒頭において、ソウダが、エレンに、壁外の調査団が、結成されるらしいことを、伝えている。

 そして、大型巨人によって、壁が壊された時、ミカサは、行方不明になり、エレンとアルビンは、ミカサが死んだと思っていた。

 しかし、彼女は、巨人に食われかけながらも、助かり、二年後には、シキシマに次ぐ、巨人殺しに成長し、シキシマの女になっているようである。

 シキシマの言葉、「狼を恐れて、柵の中で暮らす。そんな動物を、何と言う?」という言葉こそは、実写映画版の本作のみならず、『進撃の巨人』の最大のテーマであろう。

 筆者には、壁に囲まれ、生活する、本作の人物達は、現在の日本人の暗喩に思われてならない。

 見えない壁に囲まれて、家畜と化した、日本人に、戦えと呼びかけているように聞こえるのである。


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