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H.036【真田丸】八

 本作において、豊臣秀吉を演じるのは、小日向文代。秀吉らしい、配役である。

 信繁は、秀吉の馬廻として、近侍するため、14話〜31話は、大坂での物語となる。

 小日向文代の大河ドラマへの出演は、1997年以来、六回目。年配の俳優であるが、2000年代に入って、急激に人気が上昇し、それに伴い、配役も、登場回数の多い、重要人物になっている。
 
 初出演の1997年の『毛利元就』では、近習の役に過ぎず、本作と同じく、三谷幸喜の脚本の2004年の『新選組!』では、山本耕史の演じる、土方歳三の義兄、佐藤彦五郎であった。

 2012年の『平清盛』では、玉木宏の演じる、源義朝の父、源為義を演じている。
 
 本作の秀吉は、登場時点では、天下人でありながら、愛嬌のある人物であると共に、実は、冷酷、かつ、残忍な側面を持つ、人物として、描かれている。

 後半は、秀吉の老衰による、耄碌に焦点が置かれており、失禁までしてしまう。

 耄碌は、小日向だからこそ、可能な秀吉像であったと言える。
 
 秀吉の正室、北政所=寧を演じるのは、鈴木京香。気さくで、田舎者のままの話し方をしている。

 信繁に対し、秀吉のことを、残忍で恐ろしい男だと語る

 。鈴木京香の大河ドラマ出演は、1990年の『翔ぶが如く』の和宮役以来、五度目であるが、田舎者らしい演技を見るのは、初めてである。
 
 そして、織田信長の妹、お市の方の長女で、秀吉の側室となる、茶々を演じるのは、竹内結子。

 天真爛漫な性格で、信繁のことを、大変、気に入っている。

 秀吉に父の浅井長政、母のお市の方、兄の万福丸、義理の父である、柴田勝家を殺され、余りに多くの身内の死の中を生きてきた。
 
 竹内結子の大河ドラマの出演は、意外なことに、初めてである。

 三十六歳とは思えない、彼女の美貌と演技力とは、天真爛漫さと、きりに「周囲の人を不幸にする」と言わしめる、影の側面とを、見事に表現しており、これまでに見たことのない、独特な茶々を創り出している。
 
 物語で、信繁に、「私達は、同じ日に死ぬのです。」と予言めいた言葉を発する。

 通常の場合は、歴史ドラマであるため、当然、視聴者は、既に未来がわかっており、大した台詞とは思えないが、竹内結子が発すると、ゾクッとする様な、不気味さを感じさせた。
 
 秀吉の甥で、関白の座を継承した、豊臣秀次を演じるのは、新納慎也。秀次切腹事件は、史上、秀吉政権の終わりの始まりと見做される。

 本作の秀次は、きりを気に入り、寧の侍女にしている。きりを通じて、信繁のことも気に入り、信繁に協力する。
 
 新納慎也の秀次は、その優しさが、十二分に伝わり、同時に、天下人の器ではないことが、如実に理解できる。

 本作の秀次は、秀吉との間に誤解が誤解を生み、最後は、関白の職を投げ出して、逃亡した上に、自害してしまう。そして、秀次の一族は、秀吉に皆殺しにされた。
 
 秀次の娘で、名目上、信繁の側室となる、たかを演じるのは、岸井ゆきの。

 たかは、歴史上は、隆清院と呼ばれる、実在の人物で、信繁の側室であることも、事実である。

 史実では、何故、秀次切腹事件の際に、死罪を免れたのか、信繁の側室になった経緯は、不明である。
 
 信繁は、キリシタンの隠し部屋に隠れている、たかを発見し、秀吉に、たかを側室にする許可を得ることで、彼女の命を救う。

 そして、たかを堺の豪商、呂宋助左衛門に託す。

 この松本幸四郎の演じる、呂宋助左衛門こそは、1978年の大河ドラマ、『黄金の日々』の主人公である。
 
 たかは、助左衛門の許で、呂宋、現在のフィリピンに渡り、商人になる。

 無論、史実の隆清院は、商人ではなく、フィクションである。

 後に、たかは、九度山の信繁の許を訪ね、再登場する。


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