【正義】と【平和】

英雄千人をランキング。『千人の英雄伝』連載中。

全体表示

[ リスト ]

 評価:70点/作者:菊池明/ジャンル:歴史/出版:2015年

 世の中には、「新選組検定」なるものが、存在することを、筆者は、図書館で、本書を手に取って、初めて、知った。「新選組検定」は、2012年3月に第一回が、同年9月には、第二回が、2013年6月に第三回が、実施されたらしい。

 本書の初版は、2015年3月であるが、同年7月の第四回新選組検定の「参考書」として、出版された。なお、筆者は、2017年11月に本書を読んだが、第五回は、2017年9月に、実施されたらしく、検定の開催は、不定期のようである。

 本書の著者、菊地明は、日本大学芸術学部を卒業後、新選組を視軸にした、幕末維新史の研究を在野で続けているため、所謂、大学教授などの肩書はない。「新選組検定」の監修を担当しており、新選組をテーマとする、著書を、数冊、出版している。

 本書の巻末に、新選組検定の過去問が掲載されていたため、試しに、回答してみたが、四級、三級は簡単だったが、二級は、難易度が高く、一級は、非常に難しかった。

 なお、新選組検定の他、「坂本龍馬幕末歴史検定」「薩長幕末歴史検定」「会津幕末歴史検定」など、幕末に関する、検定が、存在するらしく、幕末割引が存在するようである。

 本書は、四章で構成されており、第一章は、「新選組の生きざま」、第二章は、「新選組の強さの秘密」、第三章は、「新選組の隊士名鑑」、第四章は、過去問である。

 また、第一章は、二部構成になっており、第一部は、「士道を貫く」で、浪士組の状況から、近藤の死まで、第二部は、「滅びの美学」と題し、土方を中心に、宇都宮城の戦いから、箱館戦争における、土方の死と、新選組の最期を解説している。

 第二章の「新選組の強さの秘密」では、「組織力」「隊規と死」「資金力」「隊士の質」の四つの視点から、新選組について、詳細に解説している。

 第三章は、新選組全体ではなく、各隊士について、解説しており、所謂、組長級のメンバーのみならず、それなりの知名度人物を、一通り、網羅しているため、新選組についての知識が深まる。

 本書は、検定の参考書であるが、諸説がある場合は、断定せず、各々の説を取り上げ、今後の研究課題を提示している。新選組は、約百五十年前の幕末の存在で、多数の記録が残ってはいるものの、不明な点も、未だ、多いのである。

 筆者は、幕末が好きなため、詳しい自信があったが、それでも、本書を読んで、初めて、知ったことも多かった。歴史は、奥が深い学問であることを、改めて、実感させられる。

 本書は、特に第一章は、新選組の通史であるため、読み物として、楽しめる。

 基本的には、新選組を客観性はあるものの、肯定的に描いている。

 また、引用した、文献が明記されているため、新選組の研究のためには、どのような、文献を読むのが良いかを知ることができる。

 筆者は、検定を受ける気はないが、本書は、新選組を知る上で、最適な入門書であると言える。



[https://book.blogmura.com/bookreview/ranking_out.html" target="_blank にほんブログ村 書評・レビュー]

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事