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H.013【炎立つ】壱

 NHK大河ドラマ【炎立つ】


 評価:080点/1993年/大河ドラマ/原作:高橋克彦/全35話/平均視聴率:17.7%
 出演:渡辺謙・村上弘明・佐藤浩市・古手川祐子・里見浩太朗
 

 『炎立つ』は、平安時代の東北を舞台に、奥州藤原氏の覇権が成立するまでの前九年の役と後三年の役、そして、奥州合戦によって、奥州藤原氏が滅亡するまでの、実に百三十八年の長きに渡る歴史を描いた、文字通りの大河ドラマである。

 本作は、三部作として構成され、第一部「北の埋み火」では、藤原経清を主人公とし、前九年の役における、安倍氏と源氏の死闘を描く。

 続く、第二部「冥き稲妻」では、藤原の経清の息子、清衡を主人公とし、源義家と共に、異父兄弟の清原家衡を滅ぼす、後三年の役を描いている。

 第三部「黄金楽土」は、奥州藤原氏の四代目で、清衡の曾孫の泰衡を主人公とし、源頼朝の奥州征伐によって、奥州藤原氏が滅びるまでを描く。

 本作の原作、高橋克彦氏の『炎立つ』は、筆者にとって、あらゆる歴史小説の中でも、五指に入る、傑作中の傑作である。

 そのドラマ化には、非常に期待したが、完全に期待外れに終わった。

 まず、構成であるが、第一部は12話(1巻につき4話)、第二部が8話、第三部が15話の構成であるが、第一部が小説の1巻〜3巻のボリュームに対し、小説では1巻分しかない第三部より短いのは、完全におかしい。

 筆者が考えるに、『炎立つ』の読者の99%は、藤原経清を主人公とする、第一部が、最も感動すると思われるが、12話では余りにも短すぎる。

 大河ドラマは、知名度の低い時代や人物を描くと、視聴率が下がる。

 故に藤原経清という、余程の歴史通でなければ知らない人物を主人公とする、第一部を長期間放映するよりも、源頼朝・義経等、逆に日本人であれば誰もが知っている人物が登場する、第三部を強引に引き伸ばしたかったのであろう。

 NHKの視聴率獲得戦略のために、原作が歪められてしまったのである。

 藤原経清を演じるのは、現在では世界的な俳優となった、渡辺謙。

 彼は、1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』で、伊達政宗を演じており、『炎立つ』は、二度目の大河ドラマ主演となった。

 なお、第三部の藤原泰衡を演じているのも、渡辺謙である。

 安倍の棟梁、安倍頼良を演じるのは、里見浩太郎で、原作のイメージに限りなく近い。

 しかし、残念だったのは、安部貞任役の村田雄浩で、完全に配役間違いか、NHKが、原作を理解していないとしか思えない。

 どう見ても強そうに見えず、単なるガサツな乱暴者に陥ってしまった。

 他に、安倍頼良の娘の結有役に古手川祐子、その妹の菜香役に鈴木京香、貞任の妻の流麗役に財前直美と、今から考えれば、豪華な女優陣を揃えている。

 筆者が、更に驚愕したのは、SMAPの稲垣吾郎が出演していたことである。

 藤原経清の郎党、小田忠平役であるが、忠平は架空の人物である。

 しかし、第一部では、経清の郎党として、常に渡辺謙と一緒にいるため、登場シーンは多い。

 しかし、オープニングの出演者名を見るまで、SMAPファンでも気付かない程に、自然に登場している。



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