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 凡そ、日本人であれば、「新選組」の名を知らぬ者は、いないであろう。

 新選組は、幕末、尊皇攘夷・討幕派の過激志士達の横行する、京の治安を維持すべく、水色の羽織を着用し、市中を見廻り、時には、剣によって、過激志士達を切り捨てた。

 史上、新選組の名を不朽にしているのは、1864年(元治元年)の池田屋事件であろう。

 前年の八月十八日の政変で、失脚した、長州藩を中心とする、尊皇攘夷派の過激志士達は、池田屋において、京を混乱に陥れる、陰謀を密議していた。

 その場に、新選組が踏み込み、過激志士達との乱闘の末に、彼等を捕縛・殺害し、陰謀を未然に防いだのである。

 その尊皇攘夷派の志士達に恐れられた、新選組の局長は、近藤勇。

 新選組の名と共に、彼の名を知らぬ日本人は、皆無に等しいと思われる。

 新選組と、近藤勇を主人公とする、小説・ドラマ・映画は数多く、特に子母澤寛、司馬遼太郎の作品が、有名である。

 近藤勇は、三十五歳で死去しているが、映画・ドラマ等では、貫禄を出すためであろう、死亡時の年齢よりも、年上の俳優が演じることが多かった。

 2004年には、大河ドラマ史上、初めて、近藤勇を主人公とする、『新選組!』が放映された。

 主演は、当時、二十七歳の香取慎吾で、新選組の他の隊士達と同様、近藤勇が、実際に新選組として、活躍した頃と、同じ年代の俳優が演じた。

 なお、三谷幸喜の脚本のために、「新選組」を扱いながらも、血生臭い物語ではなく、青春群像劇として、描かれている。

 2010年の『龍馬伝』では、原田泰造、2013年の『八重の桜』では、神尾佑、2015年の『花燃ゆ』では、中村昌也が、近藤勇を演じている。

 筆者が知る限り、大河ドラマの他は、1998年の『新選組血風録』において、当時、五十七歳の渡哲也が、近藤勇を演じている。貫禄は十分であるが、実際の年齢とは、三十歳ほど、かけ離れている。

 新選組は、京都守護職であった、会津藩のお預かりであり、近藤勇は、後に幕臣になる。

 新選組は、京において、多数の尊皇攘夷派の志士達を斬ったため、明治新政府にとっては、賊軍であり、薩長を中心とする、新政府の首脳達は、新選組への恨みは深かったであろう。

 しかし、賊軍にも関わらず、現在、京都では、大量の新選組のグッズが、土産物屋で、売られている。

 幕末の京では、多くの志士達が活躍したが、グッズの販売数は、新選組が、最多の一つと言われている。

 新選組は、京では、忘れられない、存在なのである。

 幕末の京では、西郷隆盛、木戸孝允、坂本龍馬など、心の底から、日本の将来を憂い、活動していた、真の志士達以外にも、尊皇攘夷の名を騙り、盗人同然に商屋に押し入って、金品を奪い、京の市民を恐怖に陥れていた、数多の不逞浪士が存在した。

 新選組は、不逞浪士達を取締り、時には斬り捨て、京の治安を維持したのである。

 故に、新選組は、京の市民には、非常に人気があったと言われる。

 新選組と局長の近藤勇の名は、不逞浪士達を震え上がらせ、京の市民を守り続けた。

 時代の流れは、彼等に味方せずに、賊軍となったが、京の市民は、彼等の尽力を、決して、忘れなかったのである。




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