【正義】と【平和】

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 カエサルは、非常事態にのみ、任命されていた、独裁官を、恒常的な存在にすることで、プリンチェプスによる支配体制を確立しようとしたと考えられる。

 カエサルは、独裁官を、二年で辞任した、スラを、「スラは政治がわかっていなかった」と評している。

 カエサルは、更に、執政官に次ぐ、ローマの要職である、法務官=プラエトルをスラが定めた、8人から16人に増員した。

 三十歳が資格年齢であるため、ローマの公職キャリアの登竜門である、会計検査官=クワエストルは、40人に倍増された。

 執政官に就任するために、必ず、通らねばならない公職である、按察官=エディリスは、4人から6人に増員された。

 エディリスの役割は、首都ローマの公共建築、祭儀の管理だが、カエサルは、首都への穀物流通を管理する、専門のエディリスを設置している。

 プラエトルを増員した理由は、元老院の増員とは異なり、弱体化させるためではない。

 プラエトルは、一年の任期終了後、「前」プラエトルとなり、戦略単位である、二個軍団を指揮する、絶対指揮権=インペリウムを与えられ、属州総督として、属州に赴任する。

 プラエトルを増員したのは、「ローマ帝国」の拡大によって、属州の数が増えたために、属州総督の資格を有する、人数を増やす必要に迫られたためである。

 同様に、一個軍団に一人が付けられる、クワエストルの増員も、軍団の数が、増えたためであった。

 カエサルは、通貨の鋳造のための国立造幣局を常設したが、ローマの貨幣が、帝国全体の基軸通貨にならねばならないとの観点から、金貨と銀貨の換算値を固定した。

 金貨一枚の価値は、銀貨十二枚の価値に相当するという、固定相場制にしたのである。

 それ以前のローマは、金貨の価値と銀貨の価値が、変動する、変動相場制であったが、基軸通貨に固定相場制を導入することで、各属州が、個別に使用する、地方通貨との関係を統一し、経済の活性化を図ったのである。

 金、及び、銀の含有量を厳密に監視するのは、国立造幣局を運営する、「造幣三人委員会」の役割であった。

 更に、カエサルは、担保物件の価値の公正な評価を行わせるために、物価が高騰した、内戦の前に遡って、評価させた。即ち、25%のインフレを考慮外にさせたのである。

 また、利息率の自由放任を許さず、年率12%を上限と定めている。

 イタリア本国内の各地方には、地方自治体=ムニチピアが存在した。

 ムニチピアには、属州に認められていたのと同様に、内政の自治権が認められていた。

 属州総督と同様に、ムニチピアには、首都ローマから、地方長官が派遣される。

 地方長官は、地方議会と共に、その地方の行政を行う。カエサルは、地方議会の議員に選出される、資格年齢、即ち、被選挙権の資格年齢を、三つに分けたのである。

 兵役経験の無い者は、三十歳以上、軍団歩兵としての兵役経験者は、二十三歳以上、騎兵、及び、百人隊長としての兵役経験者は、二十歳以上。


 カエサルは、地方議会の議員、及び、地方自治体の行政担当者に、「解放奴隷」、即ち、元奴隷の登用を認めたのである。

 カエサルは、属州の行政担当者の職も、解放奴隷に門戸を開き、解放奴隷の大々的な登用を行ったのである。




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