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◆第001位 『リバース』

 評価:090点/脚本:奥寺佐渡子/TBS/金曜22時/出演:藤原竜也・戸田恵梨香・玉森裕太・市原隼人
 全10話/平均視聴率:8.8%


 湊かなえの同名原作小説のドラマ化。ジャンルは、サスペンスではあるが、凶悪な犯罪者が、登場するわけでもなく、人が、次々と殺されるわけでもない。

 十年前の哀しい事故と、その事故の際に隠してしまった、ある事実だけで、これほどのサスペンスを作り上げた、湊かなえの構想力に、感服するしかない。

 個人的には、サスペンスよりも、ヒューマンドラマの要素が強い気がする。

 筆者は、原作を読んでいないが、ドラマの演出も、素晴らしかったと思う。

 毎回、終盤に入ると、衝撃的な新事実が明かされ、次回に繋がる。

 その時に流れる、主題歌、シェネルの『Destiny』も、本作及び、そのシーンに相応しく、衝撃の新事実感を存分に煽ってくれた。

 主人公の深瀬和久を演じるのは、藤原竜也。恋愛ドラマの主人公が、可能なイケメンなのに、見た目も冴えない、性格も情けない、しかし、勇気を振り絞り、何かに立ち向かう役を演じさせたら、彼の右に出る俳優は、他に思いつかない。

 『カイジ』『そして、誰もいなくなった』に近い役であるが、本作では、挙動不審なほどに情けないと同時に、お人好しの側面が、強調されている。

 本作のヒロイン、越智美穂子を演じるのは、戸田恵梨香。

 登場当初から、何となく、不自然さを感じたが、ストーカーに襲われたところを、深瀬に助けられるなどの展開があったため、杞憂かと思った。

 しかし、第七話のラストで、衝撃の事実が明かされる。

 深瀬の大学時代のゼミの仲間で、高校の社会科教師の浅見康介を演じるのは、Kis-My-Ft2の玉森裕太。

 同じく、ゼミの仲間で、一流商社勤務の谷原康生を演じるのは、市原隼人。

 藤原竜也、玉森裕太、市原隼人の主演クラスの三人が、友人という、豪華キャストである。

 同じく、ゼミの仲間で、政治家の息子、村井隆明を演じるのは、三浦貴大。

 隆明の妹で、現在は、谷原の妻の明日香を演じるのは、門脇麦。

 そして、深瀬・浅見・谷原・村井の四人のゼミの仲間で、十年前、事故で死んだ、広沢由樹を演じるのは、小池撤兵。

 本作の物語は、深瀬達、四人の前に、武田鉄矢の演じる、フリージャーナリスト、小笠原俊夫が現れることで始まる。

 十年前、大学四年生の深瀬・浅見・谷原・村井・広沢の五人は、村井の別荘に行った。

 しかし、村井は後から合流することになり、四人だけで、別荘に行った。

 夕食後、電車で近くの駅まで来た、村井が、大雪のため、タクシーが捕まらず、四人に車で迎えに来させようとする。

 しかし、免許を持っている、浅見と広沢は、酒を飲んでいた。

 浅見は、教員になることが決まっており、初心者の広沢に、迎えに行くように頼んだ。

 そのまま、広沢は戻らずに、車は、崖下に落下し、炎上した。

 広沢の遺体が、発見されたのは、半年後のことだった。

 四人は、広沢が、酒を飲んでいたことを誰にも話さず、十年間、隠し続けた。

 本作は、罪を犯した人間が、その場凌ぎで、やり過ごしたとしても、何れ、必ず、報いが来ることを痛感させられる。

 道徳の教科書よりも、遥かに人生の教訓として、重みのある物語である。

 そして、最大の衝撃の事実、主人公の深瀬こそが、ある意味では、広沢の死に大きく関わっていたことが明かされた時には、驚愕すると同時に、深瀬の苦悩に胸を痛めずにいられなかった。




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